Arm Cortex-A53ベースのクアッドコア・プロセッサ・プラットフォームの大きな特長として、AI演算性能を強化するニューラル・プロセッシング・ユニット(NPU)が搭載されたこと、ならびに、2つのMIPI-CSIカメラインタフェースからの高精細画像やビデオストリームをリアルタイムで並列処理するイメージシグナルプロセッサ(ISP)が搭載されたことが挙げられます。こうした機能は、各種アプリケーションに対応する3.5インチ・キャリアボードやBaslerカメラ、AIソフトウェアスタックのサポートなど、最新のSMARCモジュールを支える広範なエコシステムによって補完され、迅速な概念実証を可能にします。クレジットカードサイズの低消費電力ビジョンやAIモジュールが優位性を発揮する市場は、スマート農業、製造業、小売業、交通機関、スマートシティ、スマートビルなどあらゆる産業領域に見出すことができます。
コンガテックの製品管理ディレクター、マーティン・ダンザー(Martin Danzer)は次のように述べています。「開発者が新しいSMARCモジュールの豊富で高効率な機能を最大活用して、広範なエコシステムやその開発製品に特有の機能をPCIe Gen 3、2x USB 3.0や2x SDIOを介して実装すれば、ビジョンやAI向けに極めて信頼性の高い頑強な2~6ワットの低消費電力プラットフォームになります。最新モジュールは用途に合わせて-40℃~+85℃の拡張温度範囲でも使用できるバリエーションが用意されています」