多摩大学(東京都多摩市)インターゼミ(社会工学研究会)は寺島実郎学長が主宰しているもので、学部生、社会人大学院生、大学院修了生、教員14名が参加し、テーマごとのチームで世代を超えた共同研究(文献研究とフィールドワーク)を深め、論文を書き上げるユニークなゼミ。今年度は新たな試みとして、毎回、同ゼミ卒業生がZoomで参加し、それぞれの現在の仕事や活動にゼミでの学びがどのように活かされているかを共有する機会を設けた。
インターゼミ(社会工学研究会)は毎週土曜日、千代田区にある同大の九段サテライトで開講。寺島実郎学長が就任した2009年度から2020年度まで、各テーマ(多摩学、アジアダイナミズム、サービス・エンターテインメント、デジタルトランスフォーメーション)の研究を12年間積み上げてきた。これまで寺島学長から薫陶を受けたインターゼミ生は延べ521名となり、卒業生は各分野で活躍している。
多摩大学では今年度、コロナ禍の対応として対面とオンラインの併用で授業を行い、学生の学びを損なうことなく教職員一体となって努力してきた。
インターゼミでも対面とオンラインを併用。学部生と担当教員の対面でのグループワークを基本に、社会人大学院生、大学院修了生のうち数名がZoomで参加して研究を進めてきた。
毎回グループワークに入る前に、出席者からのミニ報告と寺島学長の講義が行われるが、今年度の新たな試みとして、学部を卒業したインターゼミ受講生がZoomで参加して近況報告をした。
同ゼミ1期生(グローバルスタディーズ学部卒業)の女性は、東京都足立区で「子ども食堂」の活動を通じて今社会で起きている貧困と向き合う日々を報告した。
3期生(グローバルスタディーズ学部卒業)の男性は、中国の広州からZoomで参加。卒業後就職した会社に3年で見切りをつけ、ステップアップを目指してグローバルな環境での仕事に転職した経緯と、現在、中国に進出している日本企業を顧客とする大手人材紹介エージェントの事業部でプレイングマネージャーとして取り組む様子を報告した。
卒業生のリアルな近況報告は、社会の課題解決を社会工学で考える学長の講義にダイレクトにリンクしていることを、学部生も気付くことができる貴重な機会となる。
このような刺激と気付きの機会を学びの中で得ること、社会の課題に向き合い解決策を模索し、世代間交流と受講者のネットワークの環境下で研究できることが、他には見られないインターゼミの特長であり、時代の一歩先を見据えた日本で唯一のゼミだと言える。
・多摩大学HP「インターゼミ(寺島塾)」
https://www.tama.ac.jp/guide/inter_seminar.html
・
https://www.youtube.com/watch?v=qWcUSl2xOYA&feature=emb_logo
※インターゼミのこれまでの研究テーマや実績などは、添付PDF参照。
▼本件に関する問い合わせ先
多摩大学学長室
山本紀子
住所:東京都多摩市聖ヶ丘4-1-1
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