アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)持続可能性ロードマップ‘ビジョン2020’の第3回進捗報告書

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自然林伐採ゼロ方針の継続

6月4日、アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、インドネシアの熱帯雨林の保護を目指した、サプライチェーンにおける自然林の伐採中止の誓約が継続されていること発表しました。この発表は、同社の持続可能性ロードマップ‘ビジョン2020’の第3回進捗報告書の発表を通じて行われたものです。

サプライチェーンにおける自然林の伐採を中止するとのAPPの森林保護方針(FCP)は、今年2月5日に発表されました。自然林は、インドネシアにあるAPPのすべてのコンセッションで現在実施されている高保護価値(HCV)および高炭素貯蔵(HCS)アセスメントによって特定されます。このアセスメントは来年前半に終了される予定であり、APPの原料供給会社のコンセッションのどこに自然林が含まれているかを特定し、そうした自然林のすべてを保護していくために、The Forest Trust(TFT)と独立した高保護価値(HCV)評定者により実施されているところです。

同社は本日、2013年2月1日以前に収穫されたすべての天然林材について、パルプ工場への最終的な納入期限を2013年8月31日とすることを発表しました。当日以降は、天然林材をAPPの木材置き場に納入することはできません。

APPの持続可能性担当役員のアイダ・グリーンベリーは次のように述べています。「我々の取り組みは着実に前進しています。当社の事業が将来にわたり真に持続可能なものであることを引き続き約束しておりますので、今後とも活発な取引を行うことができるでしょう。天然林材を工場に納入する期限が追加されたことは、当社のステークホルダーとの協力プログラムが実行されていることを示す非常に良い例です。こうした期限の必要性を指摘したのはNGOコミュニティであり、その結果として、この期限は当社の誓約の一部となりました」

またAPPは、FCPの実施にあたり最新の技術情報を入手することができる、オンライン監視ダッシュボードのテスト版を公表しました。このダッシュボードはSURE技術を用いてTFTによって開発されたものであり、これによってステークホルダーの皆様は、現場における現在の進捗状況を精査したり、伐採中止境界線の地図やHCV/HCSの進捗状況およびFCP手順を確認したりできるようになります。APPはダッシュボードの形式や内容についてステークホルダーの皆様と相談し、年内に最終版を立ち上げる予定です。

TFT事務局長のスコット・ポイントン氏は「APPとTFTの共同取り組みは期待した通りに順調に進んでいます。いくつかの問題はありましたが、重要なことは私たちがそうした問題から学習しているという点であり、NGOの皆様の助力を得てこのプロジェクトを引き続き前進させていく所存です」と述べています。「これは大事業です。インドネシアに点在する38ヶ所のコンセッションには、100人を超える評価作業員がいます。しかし我々は、実施中のこのアセスメントはAPPの長期的な将来の根幹を形づくるものと固く信じています」

この3ヶ月間、APPの森林保護方針違反の可能性について、多くのNGOが独自の報告を行ってきましたが、この点について、アイダ・グリーンベリーは次のように述べています。「我々は提起されたすべての問題を調査し、改善に向けた結果を公表することを誓約しています。FCPの実践はいまだ初期段階にあり、当社のシステムはまだ完全なものではありません。広大な地域全体で作業を進めるにあたって難しい問題が持ち上がるのも、当初は避けられないでしょう。しかし、この点だけははっきりさせてください。自然林の伐採を中止するという2月5日の当社の誓約は絶対的なものです。あらかじめ定められた例外事項はありません。もし何らかの間違いが生じたのであれば、当社はそこから学習し、我々のシステムを強化するためにそうした過ちを改めていきます」

本日の進捗報告書の追加重要事項として:
・ インドネシアにあるAPPの原料供給会社38社すべてについて、独立したHCVアセスメントが進行中です。そのうちの11ヶ所のコンセッションについては2013年第4四半期に第1段階として終了し、第2段階の27ヶ所のコンセッションについては2014年第2四半期に終了する見込みです。
・ TFTとAPPの技術チームは高炭素貯蔵(HCS)調査の一環として衛星データの分析を終え、現地検証チームを発足させました。
・ APPは受けた苦情に関する学習結果から、FCPを実施する段階で今後起こり得る問題の特定・報告・対処を行うリスク・アセスメント・プロジェクト・チームを導入しました。このチームはすべての結果をAPPのフォーカス・グループ・ディスカッションの参加者と共有し、現場検証とステークホルダーとの協議を経て、APPグループの影響を受けるすべての問題に適切に対処することを確約しています。

APP持続可能性ロードマップ‘ビジョン2020’、森林保護方針、新監視ダッシュボードについては、下記URLでご覧ください: www.asiapulppaper.com

APPについて
アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、インドネシアと中国を拠点に紙・パルプを製造する企業グループの商号です。APPグループ企業は一貫化された世界最大級の紙パルプ企業であり、その生産能力はパルプ、紙、加工製品を合わせて年間1,800万トンを超えます。APPインドネシアおよびAPP中国は、現在、6大陸120カ国以上で製品を販売しています。APPの生産設備は、SVLK、LEI、PEFCなどによる加工・流通過程管理認証を取得しています。

APPは、環境パフォーマンス、生物多様性の保全、地域社会の権利保護のさらなる改善を目指して、2012年6月5日に持続可能性ロードマップ ビジョン2020を、また2013年2月5日に森林保護方針を立ち上げました。

TFTについて
TFTは、企業が責任ある製品を市場に供給する手助けをすることを目的として1999年に設立された国際的な非営利団体です。責任ある製品とは、人々の生活を向上させ、製品ライフサイクルの全段階における環境を尊重する製品です。TFTは、社会や環境が内包する問題を特定して対処することにより、世界90余の会員企業が責任あるサプライチェーンを構築するための支援を行っています。木材関連のサプライチェーンで確固たる実績を築いた今、パームオイル、皮革、鉱石の分野へも活動を拡げています。TFTは15ヶ国に事業所を持ち、さらに多くの地域で実地活動をしています。TFTの詳細についてはこちらをご参照ください: http://www.tft-forests.org

詳細については、下記までお問い合わせください:

アジア・パルプ・アンド・ペーパー
Darragh Ooi
+62 81289784649
darragh_ooi@app.co.id
本件に関するお問合わせ先
エイピーピー・ジャパン株式会社 ( APP Japan Ltd.)
環境・PL対策チーム 寺崎 孝穂
101-0051:東京都千代田区神田神保町1丁目105神保町三井ビルディング15階
TEL:03-5217-1256 FAX:03-5217-1124
E-mail:t-terasaki@appj.co.jp

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この企業の情報

組織名
エイピーピー・ジャパン株式会社
ホームページ
http://www.app-j.com/
代表者
日暮 格
資本金
13,500 万円
上場
非上場
所在地
〒141-0022 東京都品川区東五反田2-10-2東五反田スクエア14階
連絡先
03-5795-0021

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