“手を抜かない丁寧なこだわり”はデジタル社会でも役に立つ
情報システム開発/IT基盤/IT施設の提案から設計・構築・保守まで、ITトータルソリューションを提供する日本ディクス株式会社(所在地:東京都港区三田、代表取締役:戸邊 光男 以下、日本ディクス)は、株式会社オロが提供するクラウドERP「ZAC」にRPA(Robotic Process Automation: ソフトウェアロボットによる業務自動化)を組み合わせることで、人手がかかる面倒な事務処理の9割以上を削減しています。
リモートワークの導入はスムーズだったが、課題は多い
日本ディクスではリモートワークへの移行はスムーズに実現できました。しかし、いざ始めてみると、一部の社員が出社する必要に迫られたこと、Web会議では相手の反応が見えづらく商談が進めにくい、といった課題がいくつか見えてきました。一方、良かった点としては「開発業務の人などは本業に集中できる環境を手に入れることができたこと」だと取締役 ビジネスサービス本部長 丸尾享さんは言います。
みんな本業に “全集中” したいと思っている
「たとえば経理の仕事は、“レポートを印刷しておいて”と上から言われて、指示された通りのレポートを提出することではありません。専門分野の人が、自身の専門性が求められる業務に専念できる体制づくりが大事です」(丸尾さん)。こうしたことを常日頃から思っていた丸尾さんは、なんと「ZAC」での作業を更に効率化するためにRPAを使ったオリジナルのプログラムを開発します。「ZAC」× RPAという取り組みで、人手がかかる面倒な事務処理の9割以上を削減することに成功したのです。
クラウドERP「ZAC」× RPA 面倒な事務処理を 200分→15分に
日本ディクスでは、主に2つの作業を自動化することに成功しています。
(1)今までは役職者30人が毎朝5分かけて「収支表」(予算実績対比表)をZACから出力・加工していましたが、RPAで「ZACからの帳票出力→ZAC外のデータと組み合わせて加工→役職者への配信→1時間おきに更新」といった一連の流れを自動化。150分/日の作業を丸々削減できました。
(2)日本ディクスでは“エンジニア派遣業務”を行っており、決められた期日までに「エンジニアごとの作業単価×客先での実稼働時間」を計算し、派遣先の企業様に請求書を発行する必要があります。今までは、タイムカードの内容(実稼働時間)をZACに手入力して見積書を作成し、入力間違いがないかを目視確認したうえでZACから請求書を発行、その後締め処理を経て給与計算システムにデータを連携するという6工程の作業を地道に行っていました。しかしこの作業をRPAで一括処理するプログラムを組んだことで、タイムカードの内容をZACに自動入力し、そこから見積書・請求書の発行や給与システム連携までの流れを自動化することで10分/月×20人分=200分/月かかっていた作業が15分〜20分程度/月に大幅短縮。RPAによる自動化で人の手による入力ミスも無くなりました。
“手を抜かない丁寧なこだわり”はデジタル社会でも役に立つ
「お客さんに何の価値も与えないものが“ムダ”だと思っているんです」(中島英人さん)。価値を生み出さない“ムダな作業”を減らすことでお客様の労働生産性の向上を叶えてきた日本ディクス。手を抜かない丁寧なこだわりが自社のデジタル化をも進化させ、リモートワーク時代の働き方を革新させています。