米アカデミー映画博物館、2021年4月30日(金)※ オープン オープン記念企画展として『宮崎駿展』を開催 ※日本時間2021年5月1日(土)

~ 北米では初となる映画監督宮崎駿の回顧展 ~

© 1984 Studio Ghibli・H   © 1986 Studio Ghibli     © 1988 Studio Ghibli

「アカデミー賞」を主催するアメリカの映画芸術科学アカデミーによる「アカデミー映画博物館」(Academy Museum of Motion Pictures)が、アメリカ・ロサンゼルスに2021年4月30日(日本時間2021年5月1日)にオープンいたします。この開館を記念し、館内のMarilyn and Jeffrey Katzenbergギャラリーにて『宮崎駿展』を開催いたします。本展は、「スタジオジブリ」の企画制作協力で、北米で初めて宮崎駿監督に焦点を当てた回顧展となります。キュレーションは、アカデミー映画博物館キュレーターのジェシカ・ニーベル氏とアシスタント・キュレーターのJ・ラウル・グズマン氏が担当します。
今回の『宮崎駿展』では、宮崎駿監督の長編アニメーション作品『となりのトトロ』(1988年)、アカデミー賞受賞作品である『千と千尋の神隠し』(2001年)などから、海外初出品のものを含む、オリジナルイメージボード、キャラクターデザイン、絵コンテ、レイアウト、背景画、ポスター、セルなど約300点以上をダイナミックに展示し、フィルムクリップの大型投影など臨場感たっぷりの環境の中、半世紀を超える宮崎駿監督のキャリアを振り返ります。
     
    © 2001 Studio Ghibli・NDDTM      撮影: Nicolas

<アカデミー映画博物館『宮崎駿展』関係者のコメント>
スタジオジブリ 代表取締役プロデューサー 鈴木敏夫氏:
アカデミー映画博物館の開館記念の展覧会に、宮崎駿展を開催いただけること、大変光栄に思います。宮崎の才能は、見たものを記憶する力です。頭の中の引き出しから記憶を引っ張り出したりし、オリジナリティの強いキャラクター、風景、建物を作り上げて来ました。今回の展示では、宮崎駿の創作活動の全てを見ていただければ幸いです。開催にあたり、ご尽力いただいたすべての方々に感謝いたします。
アカデミー映画博物館 館長 ビル・クレイマー氏:
これまでの宮崎作品を網羅した展示と共に、私たちの新しい施設である「アカデミー映画博物館」を立ち上げることができ、これ以上の喜びはありません。国際的なレジェンドであり、卓越したキャリアを称えることは、私たちの門戸を開くにふさわしいものであり、アカデミー映画博物館の世界的な広がりを示すものです。
アカデミー映画博物館 キュレーター ジェシカ・ニーベル氏:
宮崎駿監督には、人生の曖昧さや複雑さの中で、私たちがどのように人生を捉えているのかを感じ取ることができる際立った能力があります。宮崎作品の熱烈なファンはもちろん、作品をあまり知らない人も魅了できるような展覧会を、「スタジオジブリ」とのコラボレーションで開催でき、大変光栄に思っています。

◆『宮崎駿展』概要
(1) ツリートンネル
『となりのトトロ』に登場する4歳の“メイ”の後を追って、宮崎駿監督の魅力的な世界へいざなう「ツリートンネル」ギャラリーに入ります。
(2) クリエイティング キャラクター
「ツリートンネル」をくぐり「クリエイティング キャラクター」ギャラリーに移動すると、宮崎作品の主人公たちの映像がマルチスクリーンで上映されています。『となりのトトロ』、『魔女の宅急便』(1989年)や『もののけ姫』(1997年)などのキャラクターデザイン原画をはじめ、海外未公開の作品も含めて、キャラクターがどのようにして誕生したのかを紹介します。
(3) メイキング
スタジオジブリの共同創設者である故・高畑勲監督と共に、長期にわたり取り組んだ作品をはじめ、初期の作品を中心に紹介します。アニメーターとして参加した高畑勲監督のTVアニメシリーズ『アルプスの少女ハイジ』や初監督作『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)などをご覧いただけます。
また、『風の谷のナウシカ』(1984年)のスペシャルトリビュートでは、宮崎駿監督のキャリアやスタジオジブリの設立に、いかに重要な作品だったかが強調されています。
(4) クリエイティングワールド
宮崎駿監督の幻想的な世界を彷彿とさせる「クリエイティングワールド」ギャラリーでは、宮崎作品にもよく登場する、美しい自然や平和な環境と、労働や技術が支配する産業の世界とのコントラストを総合的に捉えています。『天空の城ラピュタ』(1986年)のオリジナルイメージボードや、その後のジブリ作品のアートワークなど、宮崎駿監督のイマジネーションを垣間見ることができるコンセプトスケッチや背景画をご覧いただけます。『千と千尋の神隠し』の有名な湯屋や『崖の上のポニョ』(2008年)の水中世界、『紅の豚』(1992年)や『風立ちぬ』(2013年)などの“飛行”をテーマにした作品のように、宮崎駿監督の美術設定における、複雑な垂直構造の魅力に焦点を当てた展示となります。
(5) スカイビュー インスタレーション
本展の見どころとして、宮崎作品のもう一つのモチーフとなる「ゆったりとした時間を過ごし
たい」「一休みしたい」「考えたい」「夢を見たい」という思いを表現したスカイビュー イン
スタレーションでは、ゆっくりとした時間を過ごしていただけます。
(6) トランスフォーメーション
ここでは、宮崎作品の登場人物やストーリーが目覚ましい変容を遂げていく様子など、映画の
世界観を体感していただけます。例えば、『ハウルの動く城』(2004 年)では、主人公たちが
様々な感情とともに肉体的な変容を遂げ、『風の谷のナウシカ』では、人間が自然界に及ぼす
様々な影響を、異様で想像力豊かな方法で表現しています。
(7) マジカルフォレスト
宮崎作品に登場する巨大で神秘的な木は、夢と現実の狭間で、別の世界への扉を開いてくれます。
本展の最終ギャラリーでは、『もののけ姫』に登場する森の精霊“コダマ”たちや、自然描写を
中心とした、宮崎作品のイメージボードや背景画が展示されます。「マジカルフォレスト」ギ
ャラリーから再び通路を進んでいくことで、宮崎駿の想像力豊かな世界から博物館に戻れるよ
うになっています。

◆『宮崎駿展』関連グッズや作品の上映について
宮崎駿監督の映画の世界を、豊富なイラストレーションと共に味わえる256 ページに及ぶカタログ
をご用意しています。初期のテレビ作品から全11 本の長編映画に至るまでの制作資料により、宮崎
駿監督の創作過程と卓越したアニメーション技術への理解を深めることができます。アカデミー映画
博物館とデルモニコ・ブックスより出版されたこのカタログには、スタジオジブリ代表取締役プロ
デューサー鈴木敏夫氏による序文や、ピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイテ
ィブ・オフィサーであるピート・ドクター監督、映画評論家ダニエル・コーテンシュルテ氏、アカ
デミー映画博物館キュレーターのジェシカ・ニーベル氏によるエッセイや、図版付きのフィルモグ
ラフィーが収録されています。また、アカデミー映画博物館内の最新鋭の劇場にて、日英両言語での
映画上映や公開プログラム、ミュージアムストアではスタジオジブリに関連するユニークなグッズ
などもご用意しております。
『宮崎駿展』は、アカデミー映画博物館とスタジオジブリとのコラボレーションで開催されて
います。本展は、アカデミー映画博物館キュレーターのジェシカ・ニーベル氏とアシスタント
キュレーターのJ.ラウル・グズマンによって運営されています。技術面はクリスティ社から提供
され、アーサー・アンド・グウェン・ヒラー記念基金からも大きな支援を受けています。この
展覧会は、一部ロサンゼルス郡芸術文化局を通じたロサンゼルス郡監督委員会の支援も受けて
います。また、国際交流基金のご協力にも感謝いたします。



<アカデミー映画博物館について>
2021 年4 月30 日(日本時間2021 年5 月1 日)にオープンするアカデミー映画博物館は、映画の
芸術と科学に特化した世界最高の施設です。映画の世界観を与えるだけでなく、実験的で教育的な
要素も含めながらお楽みいただけます。また、このダイナミックなフィルムセンターは、単なる
博物館という域を超えて、映画や映画製作の他に類を見ない体験と見識を提供します。プリツカー
賞を受賞した建築家レンゾ・ピアノが設計した当博物館は、ロサンゼルスのウィルシャー大通りとフェアファックス通りの角にある歴史的なサバン・ビル(旧メイ・カンパニー・ビル(1939年))を修復し、アカデミー映画博物館として生まれ変わりました。サバン・ビルは、展示スペース、288席のテッド・マン・シアター、シャーリー・テンプル教育スタジオ、特別イベントスペース、保護施設、カフェ、店舗を含む6階建ての建物です。
当博物館の特徴になる新たに建設した球体空間は、ガラスの橋を介しサバン・ビルと接続しており、最先端の1,000席のデビッド・ゲッフェン・シアターと、ハリウッド・ヒルズを一望できる屋上のドルビー・ファミリー・テラスを併設する予定です。


高解像度画像とプレスキットについては、http://www.academymuseum.org/press
もしくは下記URL をご覧ください。
https://www.dropbox.com/sh/9aouozgvqbk2i1l/AADC1yByZI987rkO-hN21-4ka/Academy%20Museum%20Digital%20Press%20Kit?dl=0
本件に関するお問合わせ先
<報道関係者様のお問い合わせ先>
アカデミー映画博物館PR 事務局(株式会社プラップジャパン) 担当: 大村、須藤
〒107-6033 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル33F 私書箱562 号
TEL: 03-4580-9101 ・070-2161-7008(大村)/ E-mail: academy_museum@prap.co.jp

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Polskin Arts & Communications Counselors
ホームページ
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