新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大する中、マスクは感染防止の要であり依然として世界中で需要が高まっています。
台湾のマスクメーカーは、94%以上のフィルター性能を持つ高品質・高単価製品を主に生産しており、海外の製品と一線を画しています。
現在台湾はマスクの純輸出国として、主に英国、シンガポール、スイスへマスクを輸出しており、全輸出額の40%以上を占めています。2019年の台湾のマスク輸出額は1,810万米ドルで、前年の1,679万米ドルから7.2%増加しています。台湾では華新医材(MOTEX)、中衛(CSD)、康匠(CHAMP)といったマスクメーカーの生産量がもっとも高く、中でも華新医材(MOTEX)は3度にわたり台湾エクセレンス賞*受賞し、優れた製品を世界に届けています。
華新医材(MOTEX)が特許を持つ「超立体・高密着ダイヤモンド型サージカルマスク」は、細菌・微粒子バリア性に優れており、ウイルスや花粉等に対してフィルター効果の高い3層タイプでASTM規格(世界最大級の国際基準化規格制定機関 米国試験材料協会)に適合したサージカルマスクで、台湾エクセレンス賞*に輝いています。
革新的な超立体ダイヤモンド構造の「高密着ダイヤモンド型サージカルマスク」は口・鼻元の空間が広がり、両側のカーブが顔にフィットし、優れた密着性でウイルスやPM2.5などを効果的に防ぎます。従来のスポンジ素材に代わる革新的特許技術「内蔵型ノーズクッション」でマスクと鼻の隙間をふさぎ、メガネがくもらず見た目も美しく、コスト減も実現します。
また、「ストラップアジャスター」機能で耳掛け式を頭掛け式に変えることができ、締め付けも調整できるため、長く装着しても痛くならず、フィット感と快適性が大幅にアップしました。防護性と通気性(息苦しくならない)は一般のN95マスクよりも優れ、かつコストや定価は半分以下という革命的なサージカルマスクです。
マスクの生産ラインに対しては、財団法人精密機械研究発展センター(PMC)、財団法人金属工業研究発展センター(MIRDC)、財団法人工業技術研究院(ITRI)からの技術支援のほか、哈伯精密(HABOR)、東台精機(Tongtai)、上銀科技(HIWIN)、普森精密(POSA)、協易機械(SEYI)といった台湾の優れた工作機械・機械メーカーが積極的に支援を提供しています。これにより、3月は1日あたり1千万枚までマスクの増産が可能と見込んでいます。
新型コロナウイルスというこれまでにない新たな敵を前に、台湾は産業界の力、政府の緊急対応力、医学界の専門技術を結集し、落ち着きと自信を持って感染防止に取り組んでいます。
台湾貿易センターでは今後も台湾の医療産業への支援を継続し、6月11日から13日まで台北世界貿易センター南港第2展示ホールにて「台湾国際医療・ヘルスケア見本市(MEDICAL TAIWAN)」を開催します。
台湾エクセレンスもまた、台湾エクセレンス賞受賞企業とともに、6月19日~21日のシンガポール国際歯科展示会(IDEM)や、7月26日~30日のアメリカ臨床化学会(AAAC)、8月20日~23日のマレーシアシニアケア及びウェルネス見本市、11月16日~19日のドイツMEDICA展への出展を計画しています。これにより国内外の産業交流・協力を支援し、ビジネ今回の新型コロナウイルスのような危機を前にしても、台湾の事業者がそれを乗り越え力強く前進し、大きな成功を収めることができるよう支援していきます。
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*台湾エクセレンス賞とは
台湾エクセレンス賞(Taiwan Excellence Award)は台湾製品のイメージアップやグローバル市場へのプロモーションを目的として1993年に設立されました。毎年、台湾の経済部による厳格な審査を経て受賞製品が選出されます。研究開発、デザイン、品質、マーケティングなどで卓越した製品のみがその称号を得ることができ、受賞すれば国際的な様々なマーケティングやプロモーションでロゴマークの使用が許されます。6本のアーチラインからなる、台湾エクセレンスロゴマークは「台湾伝統文化における円満を追求する心」を表し、「台湾が国家レベルで認めた優良製品」であることを証明するマークでもあります。
https://www.taiwanexcellence.org/jp
中華民国経済部国際貿易局について
中華民国経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易局(BOFT)は、貿易及び経済協力に関連する政策と規定の実施を担っています。1969年に設立されたBOFTの役割と位置づけは、変化し続ける世界経済と貿易環境のニーズを満たすべく定期的に調整されてきました。BOFTは国内外における貿易関連プロジェクト・イベントにおいて中華民国対外貿易発展協会(日本での名称は台湾貿易センター、略称TAITRA)を指導し、サポートしています。数十年に渡りTAITRAと緊密な連携を保っているBOFTはビジネス、貿易及び投資に関連する重要な政府プロジェクトを今後も引き続きTAITRAに委託し、あらゆる面から台湾の海外プロモーションを行っていきます。
台湾貿易センター(TAITRA)について
1970年に台湾の対外貿易促進を目的に、台湾政府と業界団体の支援により設立された非営利団体です。本部は台北にあり、台湾国内5箇所の事務所(桃園、新竹、台中、台南、高雄)と世界各地にある63の海外事務所をネットワーク化し、総勢1,300名以上のスタッフが台湾企業の国際競争力の強化、海外企業のビジネスマッチング、世界市場への進出をサポートしています。TAITRAは毎年、台湾で年間約40の国際専門見本市を主催する他、TWTC台北国際展示ホール、TWTC南港国際展示ホール、TICC台北国際会議センターなどの施設を運営しています。1973年に東京で日本事務所を設立以来、台日パートナーシップの強化を目指し、数多くの見本市へ出展するなど、日本・台湾間の貿易振興を図っております。また日本企業に対し、台湾からの調達及び台湾への投資、台湾で開催される国際専門見本市への参観及び出展誘致などを行っております。現在、台湾貿易センターは日本国内に3箇所の事務所(東京、大阪、福岡)を設けております。