アリペイ、中国の4,000万のマーチャントの デジタルトランスフォーメーションを支援する3ヶ年計画を発表

アント フィナンシャル サービスグループが運営するモバイル決済プラットフォームであるアリペイ(Alipay)は2020年3月10日、中国の4,000万のマーチャントのデジタルトランスフォーメーション(DX)をサポートする3ヶ年計画を発表しました。

中国杭州で開催されたアリペイ・パートナー・カンファレンス(Alipay Partner Conference)にて
アント フィナンシャル サービスグループCEOのサイモン・フー(Simon Hu、胡暁明)が3ヶ年計画を発表



 本計画は、中国市場において、アリペイが金融サービスプラットフォームから、幅広いデジタルライフスタイルサービスを提供するオープンなエコシステムへと進化し、中国でのポジショニングを強化し続けるための重要なマイルストーンです。

アント ナンシャル サービスグループ CEO サイモン・フー(Simon Hu)のコメント
「中国のサービス産業はデジタルトランスフォーメーション(DX)の初期段階にあり、大きなポテンシャルを秘めています。新型コロナウイルスの流行が続く中で、我々は、マーチャントがデジタル技術を利用して、事業のスピードを高めることで、急速に変化する市場環境に効果的に対応する方法を注目してきました。アリペイがワンストップのデジタル・ライフスタイルサービス・プラットフォームを構築することは、ユーザーに大きな価値をもたらすだけではなく、サービス業界のデジタルトランスフォーメーションを加速し、さらなる成長機会を引き出す上で重要な役割を果たすでしょう。」

中国におけるインターネットの普及と、サービス産業のデジタルトランスフォーメーションの現状

中国互連網絡信息中心(CNNIC)によると、2019年は中国のインターネットユーザーの99.1%がモバイル端末を介してインターネットを利用した(※1)のに対し、2007年にはわずか24%でした(※2)。このようなスマートフォン利用の普及が、中国国内のサービス産業がデジタル技術を取り入れる道を開きました。
※1:http://www.cnnic.net.cn/hlwfzyj/hlwxzbg/hlwtjbg/201908/P020190830356787490958.pdf
※2:http://www.cnnic.net.cn/hlwfzyj/hlwxzbg/200906/P020120709345342042236.rar

中国国家統計局によると、中国のサービス産業は2019年の中国GDP成長の59.4%に貢献しています。経済にとって重要であるにもかかわらず、中国のマーチャントは依然として伝統的な実店舗販売のビジネスモデルに大きく依存しています。業務効率を高め、顧客体験を向上させるためのデジタル技術を完全には取り入れていないのが現状です。

一方、デジタル化されたサービスに対する消費者の需要は急速に拡大しています。2019年だけでも、アリペイアプリ内のライフスタイルサービスの検索数は、2018年と比較して300%増加しました。

「サービス開始当初から、マーチャントの成功をなくしてはアリペイは成長できませんでした。したがって、私共のプラットフォームをさらに拡大し、マーチャントが消費者のニーズを効率よく見つけ、それに応えられるように支援することが、消費者により良いサービスを提供する方法です」とサイモン・フーは述べています。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、アリペイが実施したマーチャント支援策

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、アリペイは、開発者のミニアプリ作成を促すインセンティブプログラムを導入しました。発表から1週間以内に1,200人以上の開発者が反応し食料品の配達、医学的アドバイス、物流、公共サービスを含む181の「非接触型」サービスのミニアプリがアリペイのアプリ内に作成されました。

アリペイアプリ上でアリババ傘下の生鮮食品スーパー「フーマー」のミニアプリを使ってオンライン注文することもできる


ミニアプリは、ユーザーとマーチャントとの物理的な接触を最小限に抑えながら、自宅で生活・仕事をする人々の多様なライフスタイルのニーズに応えるといった、新型コロナウイルスの影響への対処に役立っています。例えば、アリババグループ傘下の健康分野プラットフォーム「阿里健康(AliHealth)」が提供する無料医療相談サービスのミニアプリには、1日平均70万回アクセスされています。北京の食料品スタートアップ企業で農家と消費者・レストランとを結ぶサービスを提供する「美菜(Meicai)」もアリペイユーザーが宅配サービスを利用できるミニアプリを開始しました。1週間で80万人以上の新規ユーザーを獲得し、中国国内の80都市から注文が入りました。

アリペイは、マーチャントに対して、決済、不正防止、資金管理、スマートマーケティング、消費者インサイト、新規顧客獲得、リテンション(既存顧客維持)、エンゲージメントなど、サービスのフルサイクルをワンストップでサポートしています。これらの技術製品およびサービスは、包括的な金融サービスで培ったノウハウから、開発・改良され、安全性、信頼性、パフォーマンスが備わっています。さらにマーチャントは、アリババのエコシステム内の主要プラットフォームで実行できるアリペイのミニアプリを活用して、より広い範囲でユーザーにリーチできます。これらの要因により、アリペイのオープンプラットフォームは、消費者とマーチャントの双方にとって、ワンストップの選択肢となります。

■アリペイ(Alipay)とは
アント フィナンシャル サービスグループが提供する世界有数の決済およびライフスタイルプラットフォームです。中国人向けのオフライン決済サービスを世界50以上の国と地域で提供しており、2019年6月時点で、中国国内の9億人以上のユーザー、グローバルではパートナーを合わせて12億人以上のユーザーにサービスを提供しています。アリペイの決済を通じた免税サービスは35の国と地域で提供しています。また、250以上の海外金融機関および決済ソリューションプロバイダーと協力して、海外を旅行する中国人観光客および中国の越境ECサイトを利用する海外顧客の決済を可能にしています。現在27の通貨で利用できます。

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組織名
アリペイジャパン株式会社
ホームページ
https://www.antgroup.com/ja
代表者
蒋 微筱
上場
非上場
所在地
〒104-0031 東京都中央区京橋2-2-1京橋エドグラン27F

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