昔話は、短い物語ですが、その中には「生きるための知恵」が込められており、後世へと伝えていく役割があります。また、空想の中で心の欲望や願望を満足し納得させたり、生きていく上での問題解決の糸口を見つけることにも役立ちます。
佐賀県は、このような昔話の宝庫で、語り伝えられてきた昔話は、県の貴重な伝承遺産です。
この度、県立図書館では、それらの昔話をデジタル化し、下記のとおり、当館のホームページで公開します。
今回は、文字や挿絵だけではなく、朗読も合わせてデジタル化していますので、世代や障害の有無を越えて携帯端末といった通信機器をとおして、好きな時、好きな場所で佐賀県に語り継がれてきた貴重な「佐賀の昔話」に接することができるようになります。
なお、デジタル化にあたり、挿絵を佐賀県立佐賀北高等学校美術部の2年生に描いていただいています。物語に込められた思いとともに、生徒たちの豊かな感性と表現にも触れていただきながら楽しんでいただけるよう工夫しています。
これを機に、より多くの皆様に伝承遺産「佐賀の昔話」を楽しんでいただき、子どもたちの「生きるための知恵(生きる力)」を育むだけでなく、物語(文学)への関心・興味を高めて読書への親しみにつながることを期待しています。
記
1 公開日時
平成25年3月19日(火曜日)9時
2 WEBサイト名
「Web版佐賀の昔話」
当館ホームページのトップにある「Web版佐賀の昔話」のバナーからお入りください。
(
http://www.tosyo-saga.jp/kentosyo/web-mukashibanashi/index.html)
※こちらのページは、3月19日から公開です。
3 内容
・この取り組みは、ふるさと納税を活用した児童書の充実を図ることを目的とする事業です。
・24年度から28年度までに佐賀の昔話100話をデジタル化し、当館のホームページで公開する予定です。
・今回公開する昔話は、20話の構成です。全編で、2時間2分45秒です。(短いもので1分48秒、長いもので11分41秒です。)鳥栖市の民話「もずと白さぎときつね」(4分18秒)、諸富の民話「十二支由来」(5分48秒)などです。(詳細は、HPに掲載しているリストを参照ください。)
・挿絵は、佐賀県立佐賀北高等学校美術部2年生が、一人1話ずつ担当しています。描く人それぞれの個性あふれる作品に仕上がっています。
・ナレーションは、稲葉ゆう子さん(鹿島にわか一座「はっぴぃ♥かむかむ」座長)と谷口文章さん(えびすFMパーソナリティ、フリーアクター)が担当しています。
・YouTubeのアノテーション機能を用いて、方言等の説明が表示されます。