静岡産業大学(静岡県磐田市、学長:鷲崎早雄)は11月16日(火)、ロコモ対策として運動機能をチェックする「ロコミル」を、地域の住民を対象に行う。これは、同大と株式会社杏林堂薬局(本社:浜松市中区、代表取締役社長:青田英行)が協働で実施している取り組みの一環で、静岡県ヘルスケアビジネスモデル構築・実証等事業にも採択されているもの。同大では地域住民の健康維持・向上を図るとともに、新たなヘルスケアビジネスモデルの構築を目指している。また、事業で得た知見やノウハウを磐田市と共有し、市の健康増進施策の推進に協力していく。
ロコモとはロコモティブシンドローム(運動器症候群)の略称で、日本整形外科学会が2007年に提唱したもの。運動器の障害のために「立つ」「歩く」などの移動機能が低下した状態のことで、進行すると介護が必要になるリスクが高まる。
このたび、静岡産業大学が杏林堂薬局と協働で実施する「ロコミル」は「ロコモ」を「診る」測定を行うもの。健康管理は自身のからだの状態を知ることから始まるという観点から、「脚力」「歩行能力」「生活状況」をチェックし、ロコモの危険性の度合いを判定する。
■ロコミル測定会 概要
【日時】 11月16日(土)
10:00~11:00、11:00~12:00、12:00~13:00、13:00~14:00、14:00~15:00、15:00~16:00
・各時間枠30名
【会場】
静岡産業大学 磐田キャンパス 第2スポーツセンター
※学園祭開催日で駐車場が混み合いますので、バス等をご利用ください。車で来場される場合は誘導に従ってください。
【対象】
・磐田市在住の概ね40歳以上の方
・要支援、要介護の認定を受けていない方
・医師から運動を止められていない方
※動きやすい服装、靴(踵の高い靴やサンダル等は不可)でお越しください。
【問い合せ・申込先】
静岡産業大学 スポーツ振興部
TEL:0538-37-3853(月~金 8:00~17:00)
E-mail: ssu-sports@ssu.ac.jp
・電話の場合、上記の番号まで「ロコミルへの申し込み」とお伝えください。
・メールの場合、件名を「ロコミル測定」とし、お名前、希望日時、連絡先メールアドレスをお送り下さい。
※「ロコミル」は11月5日(火)に杏林堂薬局上岡田店(磐田市)でも実施します。
■静岡県ヘルスケアビジネスモデル構築・実証等事業 採択
「運動器スクリーニングによる自立型ロコモ対策事業」
【ポイント】
○地域の「学」・「事業者」の住民接点を活かした商助による健康増進事業の実証
○各地で実績をもつ運動器スクリーニングにより、自立型ロコモ対策事業を展開
【事業概要】
近年、日本社会では超高齢化の進行に伴い、地域のリソースを活かした包括的なヘルスケアシステム構築の必要性が高まっている。静岡県磐田市においても高齢化が進んでおり、地域と企業・民間団体等が連携して健康増進に取り組む体制をつくることが急務となっている。
こうした中で、静岡産業大学はこれまでも杏林堂薬局と連携して健康増進サービスを提供してきたが、ビジネスとしての持続性に課題があった。そこで、今回の実証事業採択を契機に、地域住民の健康を支える有償のヘルスケアビジネスモデルで、持続的なサービス提供体制を構築・調査することを目指す。
運営主体となる静岡産業大学では実学経験により継続的に学生を集め、持続的な人的リソースの供給や地域福祉を担う人材の育成につなげる。また、杏林堂薬局が提供するポイント制度を連携させ、県内の広い地域での展開を目指す。
今回の実証事業では地域の整形外科の協力の下、神奈川県大磯町などで展開されていたアルケア株式会社のロコモ対策ノウハウ(※)をベースに健康増進事業を実施。実証事業ではプログラムの有効性のほか、このビジネスモデルが今後さまざまなフィールドで他の地域産業とも連携して展開されることを期待する。
※ロコモ対策ノウハウ:健診等の場で、地域住民の運動器機能をスクリーニングし、運動器機能の低下が認められた方に介護予防教室への参加を促し、機能改善を図るというもの。運動器機能のスクリーニングを行うことで、健康への無関心層の事業動員に繋がったほか、健康教室では継続参加率80%、下肢筋力向上80%の実績がある。
【事業主体】
静岡産業大学、株式会社杏林堂薬局
【協力先】
医療法人社団海聖会 杉山整形外科医院、アルケア株式会社
【情報提供先】
磐田市
▼本件に関する問い合わせ先
静岡産業大学(磐田キャンパス)スポーツ振興部 担当:浦田(うらた)
電話:0538-37-3853(月~金 8:00~17:00)
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/