静岡産業大学は1月22日に藤枝キャンパス(静岡県藤枝市)で、「第9回ラーニングメソッド研究会」を開催した。この研究会は、同大の教育活動をより良くすることを目的としており、専任教員が一堂に会して行われるもの。今回は「これからの学び BYODと合理的配慮について」をテーマに、障がい者が他の者との平等を基礎として実現するための教育における「合理的配慮」および、個人の端末を職場で活用する「BYOD」について、研究発表や意見交換を行った。また、発表終了後にはベストティーチャー賞の授賞式も実施された。
「ラーニングメソッド研究会」では、これまでも教員らによる力の入った発表が行われてきており、第9回の今回は「これからの学び BYODと合理的配慮について」がテーマとなった。
研究会の前半では、合理的配慮を要する学生と学びについて、その背景や他大学における合理的配慮を要する学生への対応事例、それに伴う課題と留意点などについて講演を実施。
後半ではBYOD導入の目的と必要性、さまざまなICT活用事例の紹介や、今後取り組むべき事項についての発表及び意見交換を行った。
また、発表終了後にはベストティーチャー賞の授賞式も行われ、2名の教員が受賞した。
■合理的配慮を要する学生と学びについて
・経営学部 鳥海順子 教授
・経営学部 中澤幸子 准教授
・経営学部 宮地由紀子 講師
■BYOD導入に関する推進内容と進捗紹介、そして今後の学びについて
・情報学部 田口敏行 教授
■ベストティーチャー賞 受賞者
・磐田キャンパス 牧野好洋 教授
・藤枝キャンパス 太田裕貴 講師
【合理的配慮】
障がい者が人権および基本的自由を平等に享有・行使するため、それぞれの特徴や場面に応じてなされる必要かつ適当な変更および調整のこと。
教育においては、障がい者の権利を認め、それを差別なしに、かつ機会の均等を基礎として実現するため、障がい者を包容する教育制度等を確保するものとして、その権利の実現にあたり確保するものの一つとして「個人に必要とされる合理的配慮が提供されること」を位置付けている。
【BYOD】
「Bring Your Own Device」の略。社員が個人のスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの端末を企業内で業務に活用すること。業務効率の向上やコスト削減といったメリットがある反面、情報漏洩のリスクもある。
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