アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP) 自然林伐採の即時かつ全面的中止を誓約

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• すべての原料供給会社が自然林の伐採を中止

• 泥炭林地を含む、すべての森林を保護

• 高炭素蓄積評価の実施

• 先住民族や地域コミュニティの権利のため、国際的な最善慣行を採用

• NGOによる独立した監視

【2013年2月5日、ジャカルタ】 アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、インドネシア国内のサプライチェーン全体を対象として自然林の即時伐採停止を発表しました。

APPのすべての原料供給会社は、2月1日以降、独立評価を通じた長期管理計画のもとで保護価値の高い地域が特定されるまで、自然林の伐採を停止しました。

また、フォレスト・トラスト(TFT)が行う高炭素蓄積(HCS)評価によってすべての森林地域が特定されることになり、APPは将来の植林開発を森林地域で行わないことを確かなものとします。

APPは本日(2月5日)、2012年6月に発表した持続可能性ロードマップ ビジョン2020に対する最新の四半期報告を行い、新たな「森林保護に関する方針」を発表しました。

当初の「APP持続可能性ロードマップ」では、APPが保護価値の高い森林(HCVF)原則を導入し、2015年までにサプライチェーン全体で自然林の伐採を終了する計画でした。本日の発表は、この目標時期が2年近く前倒しされたことを意味します。

APPは、今後のいかなる拡張や事業拡大計画があれば、直ちにHCVFおよびHCS方針を適用する旨を表明しています。

APPグループは、第三者機関が監視プログラムに参加し、こうした誓約が履行されていることを確認するよう奨励しています。

APPグループのテグー・ガンダ・ウィジャヤ会長は、次のように述べています。「これはAPPグループのきわめて重要な誓約であり、投資です。我々がこれに取り組む目的は、当社の事業の持続可能性を高め、社会に貢献することにあります。当社のステークホルダーの皆様には、当社の新しい方針に対してご支持・ご協力を賜ると共に、さらに他の紙パルプ企業も追随するよう促していただくことをお願いいたします。APPは紙パルプ業界における世界的リーダーであり、リーダーにふさわしい役割を果たしていく所存です」

シナルマス・フォレストリーのロビン・マイロアCEOは次のように述べています。「シナルマス・フォレストリーでは、森林保護に関する新たな方針の実行にサプライチェーンをあげて全力で取り組んで参ります。原料供給会社にとっては困難も伴いますが、政府や市民団体にわたる当社のステークホルダーのご支援をいただければ、必ずや成功すると確信しています」

APPのアイダ・グリーンベリー持続可能性担当役員は次のように述べています。「APPは本日、インドネシア経済のために、インドネシア政府が推進する低炭素成長戦略を支援する取り組みの一環として、サプライチェーン全体を対象としたすべての自然林を保護していくことを誓約いたしました。当社は新たな『森林保護に関する方針』に基づき、持続可能な植林を唯一の供給源とする、業界をリードする世界的な製紙会社として行動して参ります」

TFTのエグゼクティブ・ディレクター、スコット・ポイントン氏は次のようにコメントしています。「『森林破壊根絶』の方向へと舵を切ったAPP社の決断は非常に大きな意味を持ちます。きわめてセンシティブな地域における最大手の林産物メーカーである同社は、自らの過去の評判を見事に払拭し、今や業界をリードする立場にあります。新しい『APP森林保護に関する方針』は、同社の自然林破壊という汚名を拭い去り、先住民族や地域コミュニティの権利を尊重するものです。これに伴い、APPは他社に対しても目標となるべき基準を設定したのです。この方針を全面的に導入し、必要な統制・監視プロセスを整備することは大変な仕事であることは言うまでもありません。このことはAPP社の経営陣も認識しているところであり、我々も共に実現に向けてサポートしていくつもりです」

APPはまた、社会問題、とりわけ新たな開発が開始される地域の先住民族や地域コミュニティの「Free and Prior Informed Consent(自由意志に基づいた事前の合意、FPIC)」について、自社の方針を拡大・適用していく考えです。

APPは、NGOなど他のステークホルダーの協力を得ながら、FPICや紛争解決に関する手順および方法を国際的な最善慣行に準拠させていきます。

APPは現在、インドネシア国内のサプライチェーン全体でソーシャル・マッピングの作業を進めており、紛争解決が優先課題となっている地域の特定に取り組んでいます。

以上


APPについて
アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、インドネシアと中国を拠点に紙・パルプを製造する企業グループの商号です。APPグループ企業は一貫化された世界最大クラスの紙パルプ企業であり、その生産能力はパルプ、紙、加工製品を合わせて年間1,800万トンを超えます。APPインドネシアおよびAPP中国は現在、6大陸120カ国以上で製品を販売しています。APPの生産設備の大部分は、SVLK、LEI、PEFCによる加工・流通過程管理認証を取得しています。

APPは、環境パフォーマンス、生物多様性の保全、地域社会の権利保護のさらなる改善を目指して、2012年6月に持続可能性ロードマップ ビジョン2020を、また2013年2月に新しい「森林保護に関する方針」を発表しました。

APP持続可能性ロードマップ「ビジョン2020」の詳細についてはこちらをご参照ください:www.rainforestrealities.comまたはwww.asiapulppaper.com

「APP森林保護に関する方針」についてはこちらをご参照ください:www.asiapulppaper.com


TFTについて
TFTは、企業が責任ある製品を市場に供給する手助けをすることを目的として1999年に設立された国際的な非営利団体です。責任ある製品とは、人々の生活向上と、製品ライフサイクルの全段階における環境保護を両立させる製品です。TFTは、社会や環境が内包する問題を特定して対処することにより、世界90余の会員企業が責任あるサプライチェーンを構築するための支援を行っています。木材関連のサプライチェーンで確固たる実績を築いた今、パームオイル、皮革、鉱石の分野へも活動を拡げています。15カ国にオフィスを構え、さらに多くの地域で活動しています。TFTの詳細についてはこちらをご参照ください: http://www.tft-forests.org


本件に関するお問合せ先:

エイピーピー・ジャパン株式会社
環境・PL 対策ユニット
寺崎 孝穂
t-terasaki@appj.co.jp
Tel: 03-5217-1256

APPインドネシア
Redita Soumi
redita_soumi@app.co.id
Tel: (62-21) 3929266 内線 2832

APPインドネシア
Aniela Maria
aniela_maria@app.co.id
Tel: (62-21) 392 9266-69 内線 2834

APPジャパン株式会社は、世界トップ3に入る製紙企業であるAPPグループの日本における販売会社です。当社は過去15年間にわたり、日本市場のお客様のニーズを満たすため、印刷・情報用紙、板紙、コピー用紙、文房具、家庭用紙などの分野で、多様な紙製品を提供して参りました。このビジョンと使命を達成するため「高品質の紙製品の需要を満たす、優れた製紙企業グループの確立」、「大規模な植林事業の開発を推進する、優れた植林-パルプ事業の確立」、そして「植林からパルプ、紙製品の生産工程全体にわたる総合的な資源利用と産業チェーン全体にわたる好循環の形成」という開発戦略を導入しています。APPグループは、植林-パルプ-紙製品の一貫化を通じて、持続可能で環境にやさしい世界最大規模の循環型産業を構築するというビジョンと使命をもち、専門的な視点から紙製品に関するソリューションを提供して参ります。APPは今後も自然保護へのコミットメントを実行し、明日のためのより良い環境づくりに邁進します。世界は刻々と変化しています。APPは、今後10年、そして、さらにその先の将来にわたる企業の継続的な成長を可能にすべく躍進を続けます。

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この企業の情報

組織名
エイピーピー・ジャパン株式会社
ホームページ
http://www.app-j.com/
代表者
日暮 格
資本金
13,500 万円
上場
非上場
所在地
〒141-0022 東京都品川区東五反田2-10-2東五反田スクエア14階
連絡先
03-5795-0021

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