2012 年11 月13 日、ジャカルタ――アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、最後の第9 番目の工場においても、その事業全体で木材合法性の世界的最高基準を達成していることが認められ、最高レベルの木材合法性認証を取得しました。
SVLK はインドネシアの木材合法性保証システムです。 このシステムは、工場が合法的供給源に由来する木材のみを受領および加工し、インドネシアが輸出するすべての製品が検証可能な供給源まで遡れることを保証するために作成された、厳格な加工・流通管理過程から成るものです。
この最後の認証は、今年7 月以降すでに認証を取得している他の8 工場に続いて、APP のピンド・デリ・ペラワン工場が2012 年11 月7 日に受領したものであり、2013年1月までに全工場で認証を取得するという自社目標を超えるものです。
APP の持続可能性およびステークホルダー担当役員のアイダ・グリーンベリーは「100%の法順守はこれまで常に当社が目標としてきたものであり、この達成をうれしく思います。米国やEU 諸国の新たな要求事項が示すように、市場はすべての製品が検証可能で追跡可能な合法的供給源に由来することを示す証拠を求めているのです。当社は合法性に関するこうした要求に応えると共に、持続可能性ロードマップビジョン2020 に詳述されているように、サプライチェーンでの森林破壊を2015 年までに根絶するという意欲的な持続可能性プログラムを実施しています」と語りました。
SVLK には、インドネシアの企業が新たな欧州連合木材規制(EUTR)の規制に合致する、という重要な役割があります。2011 年4 月、森林法の施行・ガバナンスおよび貿易(FLEGT)に関する行動計画のもと、インドネシアと欧州連合(EU)は自主的二国間協定(VPA)に調印しました。SVLK はこの自主的協定に基づくものであり、その内容はインドネシアから供給される木材の合法性を保証する信頼できるシステムとして認められています。EU とインドネシア間のこのVPA が、2013 年に運用開始されることが期待されています。
林業省林産物加工・販売局長官のスドゥハルト工学博士は次のように述べています。「SVLK は国家の木材合法性基準として、すべてのインドネシア製木材製品が合法的供給源まで追跡可能であることを世界市場に対して保証しています。我々の基準は国際的に認められており、世界各国に向けた我が国の製品の輸出を促進するものです。複数のステークホルダーの皆様によるご支援がなければこれは実現できなかったことでしょう。APP は当初からこの計画を強力に支持してくれました。同社のすべての工場が認証
を取得したことに、お祝いを申し上げます」
インドネシアのSVLK 認証基準は、政府、業界、市民団体、学会など、複数のステークホルダーが参加する数年におよぶ討議を通じて策定されました。認証は国立認定委員会(KAN:National AccreditationCommittee)により授与され、市民団体や林産業界の専門家で構成された林業独立監視ネットワークにより独立した監視が実施されます。
APP インドネシアについて:
アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、インダ・キアット紙パルプ会社、ピンド・デリ紙パルプ会社、チウィ・キミア製紙会社、ロンター・パピルス紙パルプ会社、エカマス・フォルトゥナなど、インドネシアにある複数の工場で生産されている紙製品の総合ブランドです。APP はインドネシアに本社を置き、世界120 ヶ国を超える国々で製品を販売しています。APP の生産設備の大部分はLEI とPEFC による加工・流通過程認証を取得しています。
APP は、ギアム・シアク・ケチル-ブキット・バツにある178,000 ヘクタールの生物圏保護区、106,000 ヘクタールのセネピストラ保護区など、多くの大規模な環境保全取り組みを支援しています。両保護区はスマトラ島リアウ州に位置しています。APP による野生生物保全取り組みには、他にもカリマンタンでのクタイ・オランウータン・プログラムや、ウジュン・クロン国立公園でのジャワサイ保護への支援などがあります。
APP の持続可能性ロードマップ ビジョン2020:
2012 年6 月5 日、アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループは、次の10 年とその先を見据えた持続可能性ロードマップ ビジョン2020 を発表しました。これは、環境パフォーマンスのさらなる改善や、生物多様性の保護、地域社会の権利保護に対するAPP の誓約をさらに拡大するものです。APP はこの過程で、持続可能性ロードマップに記載された目標に沿って、その進捗状況を透明性を持って定期的に報告することを約束しました。主要目標の中には、2015 年までに植林木への依存度を100%とすることや、2020年までにパルプ材供給会社の100%が持続可能な森林管理(SFM)認証を取得することなどがあります。
このロードマップの土台となるのは、責任ある原料調達と加工方針(RFPPP)です。そのため、事業全体の保護価値(HCV)や、伝統的市民権の保護が不可欠な要素となります。APP が着手したこの計画は、当社の持続可能性目標の達成を目的とする、NGO、政府、お客さま、地域コミュニティーの参加を含めた、複数のマルチステークホルダーによる取り組みを反映しています。詳細については、下記ウェブサイトをご参照ください:
www.rainforestrealities.com、www.asiapulppaper.com
本件に関するお問い合わせ先:
エイピーピー・ジャパン株式会社
環境・PL 対策ユニット
寺崎 孝穂
Tel: 03-5217-1256
Email: t-terasaki@appj.co.jp
APPジャパン株式会社は、世界トップ3に入る製紙企業であるAPPグループの日本における販売会社です。当社は過去15年間にわたり、日本市場のお客様のニーズを満たすため、印刷・情報用紙、板紙、コピー用紙、文房具、家庭用紙などの分野で、多様な紙製品を提供して参りました。このビジョンと使命を達成するため「高品質の紙製品の需要を満たす、優れた製紙企業グループの確立」、「大規模な植林事業の開発を推進する、優れた植林-パルプ事業の確立」、そして「植林からパルプ、紙製品の生産工程全体にわたる総合的な資源利用と産業チェーン全体にわたる好循環の形成」という開発戦略を導入しています。APPグループは、植林-パルプ-紙製品の一貫化を通じて、持続可能で環境にやさしい世界最大規模の循環型産業を構築するというビジョンと使命をもち、専門的な視点から紙製品に関するソリューションを提供して参ります。APPは今後も自然保護へのコミットメントを実行し、明日のためのより良い環境づくりに邁進します。世界は刻々と変化しています。APPは、今後10年、そして、さらにその先の将来にわたる企業の継続的な成長を可能にすべく躍進を続けます。
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