共立女子大学が文芸学部文芸学科の授業の一環として「十二単の着装見学」を実施 -- 学生がモデルとなり、専門家による講義と実演で王朝装束を体感 --



共立女子大学(東京都千代田区/学長:川久保清)の文芸学部文芸学科では、2019年1月24日(木)、神田一ツ橋キャンパス本館の講義室にて、学外講師(ハクビ京都着物学院)を招き「十二単の着装見学」を実施した。




 共立女子大学文芸学部文芸学科では、「日本文学演習IB」「日本文学講読」の授業の一環として、毎年十二単の着装見学を実施している。どちらの授業も平安文学(竹取物語、伊勢物語、和泉式部日記等)を扱うが、現代の我々が当時の衣装を理解することは容易ではない。そこで、資料集や映像だけでは実感できない部分を、専門家による講義と実演によって補完し、王朝装束を体感することを目的とした企画となっている。

 今年度実施した「十二単の着装見学」の授業では、講師はハクビ京都着物学院から招聘し、モデルは受講生が務めた。十二単の着装見学がメインとなるが、年によって直衣や狩衣(今年は狩衣)といった男性の装束も見学している。



 授業は着装師二名による着装と、講師による講義が同時並行で行われる。十二単の重ねの美しさを出すために上の衣装ほどサイズが小さいことや、衣装の紐使い(現代の着物と違って着装後は紐を一本も使っていない)、裳・唐衣の意味、さらに着装終了後のモデルが移動することによる「衣ずれの音」など、平安時代の女性の装束を知識として理解しながら、目や耳で感じることができる授業となった。狩衣についても、肩の部分が空いている理由、構造など、「色々疑問が解けました!」との学生からの感想もあり、衣装の実見でこそ補完できたと思われる。


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