~サイバーフィジカルシステムテクノロジー企業への変革を促進~
当社は、「東芝Nextプラン」において公表した、サイバーフィジカルシステム(CPS)テクノロジー企業への変革を促進することを目的とし、本社コーポレートスタッフ部門の組織運営体制の見直しを実施します。
当社グループは、2018年12月26日に公表した電池事業およびビルソリューション事業強化のための組織再編、また2019年1月10日に公表した各主要グループ会社における事業部の再編・集約等の組織再編と併せた一連の組織運営体制の見直しを実施し、2019年度からスタートする「東芝Nextプラン」を着実に実行していきます。
1.「サイバーフィジカルシステム推進部」の設置
当社グループは、当社グループが保有する技術・製品の強みに、AIやIoTなどのデジタル技術を組み合わせ、顧客価値を最大化するサービス・ソリューションを提供するビジネスにシフトしていくことで、循環性・継続性のある高収益ビジネスモデルへの構造転換を図ることとしています。
この推進のため、デジタルトランスフォーメーションによる全社成長戦略を牽引するコーポレート推進部門として、デジタルトランスフォーメーション戦略統括部を2018年4月に設置しました。
当社グループでは、同統括部を牽引役として、デジタルトランスフォーメーション分野の組織体制の構築や人材強化を進めてきましたが、2019年4月1日付で、デジタルトランスフォーメーション戦略統括部を「サイバーフィジカルシステム推進部」とし、デザインセンターを営業統括部から同推進部に移管します。
顧客ニーズの多様化・深層化等を背景として、デザインの定義が進化してきており、営業統括部デザインセンターでは、狭義の意味である「色・かたちのデザイン」だけでなく、「新規事業・商品の創出」といった広義のデザイン活動も行っています。デザインセンターの営業統括部から「サイバーフィジカルシステム推進部」への移管により、デジタル技術を活用した課題解決型・成果訴求型の新しいビジネスのデザイン・創出を加速し、当社グループのCPSテクノロジー企業への変革を推進します。
「サイバーフィジカルシステム推進部」は、当社グループ全体のデジタルトランスフォーメーション事業の戦略を指揮し、グループを横断して事業拡大を推進する「コーポレートデジタル事業責任者(Chief Strategy Officer)」の島田太郎が牽引します。
2.「デジタルイノベーションテクノロジーセンター」の新設
当社グループのBtoB事業におけるデジタルサービスである「SPINEX™(スパインエックス)」ファミリーの迅速な提供を目的とし、当社グループ内デジタル技術の開発、共通化、部品化の実行を担う「デジタルイノベーションテクノロジーセンター」を2019年4月1日付で新設します。これにより、デジタル技術を活用した課題解決型・成果訴求型のビジネスを創出する技術基盤を構築し、同ビジネスの創出を加速します。
「デジタルイノベーションテクノロジーセンター」は、当社グループ全体のデジタルトランスフォーメーション分野の技術統括を担当する「コーポレートデジタイゼーションCTO(Chief Technology Officer)」の山本宏が牽引します。
3.「業務プロセス改革推進部」の新設
当社グループは「東芝Nextプラン」において、基礎収益力強化に向けた施策のひとつとして、プロセス改革を掲げており、プロセス改革によるオペレーション改善を進める上で必要となる社内のITシステム刷新のため、2019年度から2023年度の5年間で1,100億円のIT投資を計画しています。
当社は、当社グループの業務プロセスを全体最適の視点で企画・立案し、標準化した業務プロセスと次世代基幹システムの構築を担う「業務プロセス改革推進部」を2019年2月16日付で新設します。また、同推進部が主導するITシステム刷新によって、CPSテクノロジー企業への変革を支えるIT基盤を構築します。
「業務プロセス改革推進部」は、当社グループ全体のオペレーションの標準化・デジタル化と、それを支えるITシステム刷新を推進する「情報システム担当(Chief Information Officer)」の弓田圭一が管轄します。