マツダ株式会社(以下、マツダ)と日立オートモティブシステムズ株式会社(以下、日立オートモティブシステムズ)は、神奈川工科大学(学長 小宮一三)との産学連携に基づいて開発された新しい車両運動制御技術「G-Vectoring Control Plus(以下、GVC Plus)」*1を発表しました。
GVC Plusは、創造工学部 自動車システム開発工学科 山門・狩野研究室と日立オートモティブシステムズ、マツダの3者の協力によって開発された技術です。マツダが2016年に発売した「G-Vectoring Control」技術に加えて、ブレーキを活用して車両を安定させるための直接ヨーモーメント制御を行い、同時にヨー、ロール、ピッチの各回転運動の滑らかな連係を達成することで、人間にとってより運転しやすい車両挙動を実現します。神奈川工科大学はこの産学連携において、車両運動力学的観点からの理論検証により技術の正当性を確認し、公益社団法人自動車技術会にて両社と共同で研究発表を行うなど、技術の実用化に貢献しました。GVC Plusは、本日より日本市場にて予約受注を開始するマツダCX-5の商品改良モデルから順次、マツダの各モデルへ搭載されます。
神奈川工科大学は、今後も日本の自動車分野における産学連携を強化し、より良い自動車社会の発展に貢献してまいります。
*1 G-Vectoring Control: 車両の加速度(G)を方向付ける(Vectoring)制御(Control)
*2 Gx,Gy: 前後,横加速度、Fz: 前輪垂直荷重、Fy: コーナリングフォース、Mz: 復元モーメント、Fx: 制動力
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