300年の歴史を有する、人形司伊東家に伝わる伝統と技が一堂に・・・ 「有職御人形司 十二世 伊東久重の世界」を京都高島屋にて開催

代々の伊東家所蔵品から当代伊東久重の渾身の作品まで約100点を展観いたします。

■会期:2018年9月12日(水)~9月24日(月・休)
■会場:京都髙島屋7階 グランドホール(京都市下京区)
■入場時間:午前10時~午後7時30分(午後8時閉場)※最終日は午後4時30分まで(午後5時閉場)
■入場料:一般800円、大学・高校生600円(税込)、中学生以下無料 ※午後6時以降の入場は半額
主催: 朝日新聞社、京都新聞
後援:京都府、京都市
協力: 公益社団法人 京都染織文化協会、有職御人形司十二世伊東久重美術館



富士の女神 (高さ50cm) 2018年

京都髙島屋では、「有職御人形司 十二世 伊東久重の世界」を開催いたします。

三百年の歴史を有する、人形司伊東家に伝わる伝統と技。1767(明和4)年に後桜町天皇より賜った「有職御人形司伊東久重」を代々継承。
宮中で愛でられた「入神の技」は、一子相伝、現在も大切に受け継がれ、その独創性・芸術性に新たな境地を加えた作品は、見る者の心を捉えて放しません。

本展では、代々の伊東家所蔵品から、御所人形、胡粉高盛金彩絵など当代久重の渾身の作品約100点をご紹介。
愛らしく、凜と格式高い雅な世界をお楽しみいただけます。

■展示内容について
○第1部:伊東家の由来
江戸中期の享保年間、人形作りの才に秀でた当時の当主 桝屋庄五郎が、「御人形細工師」初代を名乗り、病除けの願いを込めた「草刈童子」を制作。
1726(享保11)年には、祇園祭長刀鉾の守護神である「和泉小次郎親衡(いずみこじろうちかひら)」像を作りました。
これが、伊東家の人形司としての起源です。
その後、1767(明和4)年、三代目庄五郎が後桜町天皇より宮廷出入の御所人形司として「有職御人形司 伊東久重」を下賜され、今日まで当主は伊東久重を名乗る習いとなっています。


伊東家の守り神「草刈童子」
(高さ48cm) 享保年間 (1716~1736年) 初代桝屋庄五郎作


○第2部:御所人形
伊東家では、初代庄五郎の頃から続く、桐の木を使った「木彫法」で制作しています。
御所人形は、宮中での慶事の際に飾られてきた由緒ある人形です。
その最大の特徴は、三頭身であることと、透き通るような白い肌にあります。
この白い肌の光沢は、細かな部分まで彫刻した桐の木地に胡粉(牡蠣の貝殻の内側部分をすりつぶしたもの)を50回ほど塗り重ねて磨くことで生まれます。
当代久重は、すべての工程にわたり、自ら手を下し創り上げる作家としての独創性・芸術性と高度な技術を備えた珍しい存在です。

【第1章:見立て】
吉祥の神々や中国の皇帝、戦国の武将などの姿をあらわしたもの、能や狂言に題材を求めてその姿を見立てて表現したものなどがあります。

【第2章:慶】
宮中の御慶事の折に飾られてきた御所人形。
その伝統は今でも受け継がれ、伊東家が作る御人形は、初節句のお祝いや各種の記念日などに華を添えます。


萬年 (高さ20cm) 2015年

【第3章:華】
品格があり、元気で爽やか、そして、華やかな仕草を表現しています。


平和の使い (高さ54cm) 2001年 [早稲田美容専門学校 蔵]

【第4章:遊】
幼児があどけなく遊ぶ姿を映しました。
手に遊び道具を持ったりするなど、動きのあるポーズが特徴。
裸姿や這姿もこの中に含まれます。


速足丸 (高さ15cm) 1998年 [大聖寺門跡 蔵]


○第3部:胡粉高盛金彩絵(ごふんたかもりきんさいえ)
木地に胡粉や金銀泥、絵具で優雅な文様を描いた筥や台は、古くから宮中で有職調度として作られ使用されてきました。
当代久重は、御所人形制作で身につけた桐と胡粉の技術を融合させ、こぼれるように豊かな紋様が描き出される「胡粉高盛金彩絵」という新しい世界を完成させました。


立雛の絵料紙入れ (高さ11cm) 2007年


■当代伊東久重によるギャラリートークを開催
日時:9月12日(水)・15日(土)各日 午前11時~、午後2時~(各回約30分間)
場所:7階グランドホール「有職御人形司 十二世 伊東久重の世界」会場内
※ご観覧には入場券が必要です。

■有職御人形司 十二世 伊東久重 略歴
1944年、有職御人形司 伊東家の長男として誕生し、同志社大学在学中より、本格的に人形制作の道に入ります。
そして、1978年、有職御人形司 十二世 伊東久重を継承。1985年、京都髙島屋で個展を開き、以降、佐川美術館など全国各地で展覧会を開催しています。
現在、表千家不審菴理事、伝統文化保存協会監事なども務めています。


本件に関するお問合わせ先
〒600-8520
京都府京都市下京区四条通河原町西入真町52
京都高島屋
℡:075-221-8811(代表)

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この企業の情報

組織名
株式会社高島屋
ホームページ
https://www.takashimaya.co.jp/
代表者
村田 善郎
資本金
5,602,512 万円
上場
(旧)東証1部,大証1部
所在地
〒542-8510 大阪府大阪市中央区難波5丁目1-5
連絡先
06-6631-1101

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