広告出稿量上位5業種、一番注目されたCMは? 2017年度 業種別テレビCM注視度ランキング

〜サントリー、NTTドコモ、花王が多数ランクイン、業種ごとに訴求ポイントの違いが顕著に〜

人体認識技術を用いて、テレビ視聴者の視聴態勢から「視聴質」*データを取得・提供するTVISION INSIGHTS株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:郡谷康士)は、2017年に取得した視聴質データを基に、広告出稿量が多かった上位5業種(観光・娯楽・外食/情報・通信/食品/化粧品・トイレタリー/飲料)において、視聴者がどのCMに注視していたかを集計し「2017年度 業種別テレビCM注視度ランキング」を発表しました。

弊社は、視聴質データとして、VI値(滞在度=Viewability Index)とAI値(注視度=Attention Index)を計測していますが、本ランキングは、AI値が高いCMから順に「注視度ランキング」として算出しています。AI値は、数値が高いほど、CM放送時に視聴者が画面を注視した時間が長く、人数も多い傾向にあることを示します。*視聴質の詳細についてはリリース下部をご覧ください。

ランキングURL:https://tvisioninsights.co.jp/ranking_vol_08/

<ランキングの要点>
  • 2017年度に広告出稿量が多かった①観光・娯楽・外食/②情報・通信/③食品/④化粧品・トイレタリー/⑤飲料の5業種についてランキングを作成
  • 企業別では、サントリー、NTTドコモ、花王、P&G、任天堂が多数ランクイン
  • 各業種の特徴としては、①観光・娯楽・外食はゲームのプレイ映像をシンプルに見せ、②情報・通信はドラマ性の高いシリーズ化CM、③食品は明るい画面で清潔感や調理風景を強調、④化粧品・トイレタリーは消費者のニーズや商品の機能を訴求、⑤飲料はドラマ仕立てや歌を活用したものが多数ランクインした

■業種別では、MF1層は観光・娯楽・外食、MF2層は情報・通信のCMが注視された
業種別の平均AI値(ノーム値)においては、MF1層の数値が高いのは①観光・娯楽・外食、MF2・3層の数値が高いのは②情報・通信という結果になりました。



■ゲームのプレイ映像がメインの観光・娯楽・外食、様々なキャラが登場する情報・通信
① 観光・娯楽・外食

1位はラウンドワン ボウリング「パーフェクト300点チャレンジ」篇15秒でした。企業別では、任天堂が最多で4本ランクインしています。ゲームやレジャースポットのCMが多く、プレイ映像や遊んでいる風景をシンプルに見せ、わくわく感をかき立てています。

② 情報・通信

1位は、2017年 年間テレビCM注視度ランキングでも1位を獲得したNTTドコモ「みつきのほんき」篇 30秒でした。トップ10のうち9本が30秒CMで、NTTドコモが7本ランクインしています。ドラマ性の高いシリーズ化CMが多く、シリーズを重ねるごとに登場キャラクターのバリエーションも豊富になってきています。


■体験価値を提供する食品、消臭力と花王が強い化粧品・トイレタリー、歌やドラマ仕立てで訴求する飲料
③ 食品

1位は三基商事 ミキプルーン「人力車に乗って」篇30秒でした。本CMを属性別に見ると、F1・2層およびM3層で高い注視度を記録しています。トップ10のうち8本が15秒CMで、企業別では味の素が2本ランクインしました。食品業種では画面を明るくして清潔感を強調したCMや、調理風景を見せることで、簡単、美味しそうと興味喚起し、真似してみたくなる「体験価値」を届けるCMが多く見られました。ミンティアやゼスプリのように、ユーモアで強いインパクトを残すCMも高い数値となりました。

④ 化粧品・トイレタリー

1位はエステー 消臭力「愛と平和と消臭力」篇 30秒で、平均AI値を大きく上回る0.94という高数値になっています。本CMは2017年 年間テレビCM注視度ランキングでも上位にランクインしています。「買ってみようか」「置いてみようよ」という語感にちなんだ映像が次々と流れますが、商品と映像の良い意味でのミスマッチからくる「ギャップ」と、西川貴教さんによる歌のインパクトが注視を集めたと思われます。
企業別では花王が5本、P&Gが3本ランクインしました。中でも花王は、若年層・主婦とターゲットごとに訴求ポイントを巧みにチューニングし、伝えたい内容を効果的に届けています。業種全体としては、消費者のニーズや商品の機能、利用シーンをストレートに訴求するCMが多く見られました。

⑤ 飲料

1位はサントリー ボス「25年間」篇 30秒でした。トップ10のうち7本がサントリーのCMで、うち3本がボスのCMでした。ドラマ仕立てのシリーズ化CMや、歌を効果的に用いたCMが多く見られました。『結婚しようよ』『カブトムシ』『secret base 〜君がくれたもの〜』『君といつまでも』などいわゆる「懐メロ」が選曲されていたのも特徴的です。

<データの収集方法・概要>
関東800世帯の一般視聴者宅に人体認識アルゴリズムを組み込んだKinectセンサーを設置し、顔認証システムを用いてテレビの前に人がいるか、視聴者の表情、どのタイミングで画面に注目したかなど視聴態勢を判断・計測しています。2018年2月現在、地上波6局7チャンネルの全番組について、毎秒レベルで視聴質の計測を行っています。
・2017年4月1日(土)〜2018年3月31日(土)に放送開始されたテレビCMを対象としています。
・1000GRP以上流れたCMにおける、1000GRP時点のAI値を抽出しています。
・テレフォンショッピング、生コマーシャル、番宣は除外しています。
・延べ接触人数が50人未満のCMは除外しています。 ・小数点3位以下は四捨五入しています。
・AI値が同じ場合、小数点3位以下の数値の高いほうが上位にランキングされています。
・広告主、広告素材名はTVISIONのデータベースの登録名称であり、正式名称と異なる場合があります。
・花王とニベア花王、サントリー食品インターナショナルとサントリースピリッツは1社としてカウントしてい ます。

■視聴質について
人々がテレビの前に滞在している度合いを示すVI値(滞在度=Viewability Index)と、テレビ画面に顔が向いているかを示すAI値(注視度=Attention Index)を数値化し計測しています。
VI値:数値が高いほど、テレビの前の滞在人数が多く、滞在時間が長い
AI値:数値が高いほど、画面を注視した人数が多く、注視秒数が長い。

◼ TVISION INSIGHTS株式会社について
TVISION INSIGHTS株式会社は、テレビの「視聴質」を計測する会社です。当社が開発した人体認識技術を用いて、テレビの視聴態勢を取得しデータ化する独自手法で、データセットを取得・蓄積しています。国内では、関東エリアの800世帯、地上波6局7チャンネルの全番組を毎秒レベルで計測(2018年2月現在)。またグローバルにも拠点を広げ、ボストン・ニューヨークでも展開。テクノロジーとビッグデータを用いて、テレビ本来のポテンシャルを顕在化することを目指しています。

◼ 企業概要
会社名:TVISION INSIGHTS株式会社
代表:代表取締役社長 郡谷 康士
所在地:東京都港区六本木1丁目4-5 アークヒルズサウスタワー16階 WeWork内
設立:2015年3月6日

*文中に記載した人名は敬称略、順不同
<本件に関する報道関係のお問い合わせ先>
広報担当:美島 Tel:070-1488-3702 E-mail:pr@tvisioninsights.com

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この企業の情報

組織名
TVISION INSIGHTS株式会社
ホームページ
https://tvisioninsights.co.jp/
代表者
郡谷 康士
上場
非上場
所在地
〒100-0004 東京都千代田区大手町一丁目6番1号大手町ビル6階
連絡先
03-6268-8056

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