成蹊大学(東京都武蔵野市)は、11/13(月)から12/1(金)まで、成蹊大学図書館2017年度企画展示「小栗虫太郎 -PANDEMONIUM(大魔城)の扉を開く-」を開催する。「三大奇書」の一つと称される『黒死館殺人事件』が著名な小栗虫太郎。このたび大学図書館が収集した資料を突き合わせた結果、デビュー作『完全犯罪』の直筆原稿が完全に揃うこととなった。その他、日記や家族写真など遺族からの寄贈も含めた貴重な資料を展示する。期間中11/25(土)には文学部 浜田雄介教授(専門分野:日本近代文学)をナビゲーターとしてギャラリートークも開催予定。閲覧・参加無料、予約不要。
<企画展示概要>
◆成蹊大学図書館 2017年度企画展示「小栗虫太郎-PANDEMONIUM(大魔城)の扉を開く-」
【会 期】 2017年11月13日(月)~12月1日(金)※土・日・祝日を除く。ただし11月25日(土)は公開。
【時 間】 9:30~16:30(受付は16:00まで)
【会 場】 成蹊大学図書館2階アトリウム(東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1)
【注意事項】 観覧無料、予約不要。一般の方は身分証を持参の上、2階カウンターへ。
◆ギャラリートーク
【日 程】 2017年11月25日(土)
【時 間】 午前の部11:00~(45分程度) 午後の部15:00~(45分程度) ※午前午後ともに内容は同様。
【会 場】 成蹊大学図書館2階アトリウム(東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1)
【ナビゲーター】 成蹊大学文学部日本文学科 浜田雄介教授(専門分野:日本近代文学)
【注意事項】 参加無料、予約不要。一般の方は身分証を持参の上、2階カウンターへ。
<小栗虫太郎について>
小栗虫太郎は、昭和8年(1933)にデビューするや探偵小説新潮流の旗手と目され、専門誌、大衆誌のみならず『中央公論』や『改造』などの総合誌でも活躍したミステリー作家。デビュー作『完全犯罪』や「三大奇書」の一つと称される『黒死館殺人事件』が特に著名の作だが、犯罪心理を克明にたどる怪異小説や、波瀾万丈の伝奇小説、緊迫した国際情勢のもとで書かれた秘境冒険小説など、多彩な作品を発表している。
<企画展示開催に至った経緯>
成蹊大学図書館は、収集する「ミステリSFコレクション」に関連する資料を充実させ、この分野の研究・教育に資するため、2016年度に小栗虫太郎の草稿、創作ノートなどを含む関係資料を購入。またこれを機縁として、戸川安宣氏の紹介により、小栗虫太郎の遺族が図書館を訪問し、遺品や原稿、書籍などの資料の寄贈を受けた。今回の購入・寄贈資料を突き合わせた結果、デビュー作『完全犯罪』の、これまで一部欠けていた清書稿(初出と異同あり)が完全に揃うこととなった。
『完全犯罪』の他にも、『黒死館殺人事件』創作メモや昭和10年代の作品草稿、また従軍関係書類や時局下に熱中していた研究の記録など、これまで存在を知られていたものも知られていなかったものも合わせ、未整理の多くの資料がある。調査、研究にはなお時間を要するが、これらの資料の紹介のため、今回の企画展示開催に至った。
<企画展示についてのお問い合わせ先>
成蹊大学図書館
TEL: 0422-37-3544(図書館事務室)
Email: lib@jim.seikei.ac.jp
▼本件に関する問い合わせ先
成蹊学園企画室広報グループ
TEL:0422-37-3517
FAX:0422-37-3704
メール:koho@jim.seikei.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/