IAS、モバイルアプリ広告ビューアビリティ計測のオープンソースSDKを発表

  • Integral Ad Science Japan 株式会社

オープンソース化により広告の透明性と相互運用性を拡大し、広告業界のモバイル・イノベーションを推進

【米国ニューヨーク発 2016年12月8日】広告業界のパワーを高め、場所・デバイスを問わず消費者への広告効果を最大化させるテクノロジーおよびデータをグローバルに提供するIAS(インテグラル・アド・サイエンス、本社:米国、CEO兼プレジデント:Scott Knoll)は、同社が保有するメディア品質計測のためのモバイルアプリ・ベリフィケーション(効果計測・検証)ソフトウェアのオープンソース開発キット(SDK)を提供すると発表しました。IASは、まず2016年第4四半期中に一部パートナーにオープンソースSDKの提供を開始し、業界の有力各社や各種団体と緊密に連携を図ります。これにより幅広い範囲に普及させるとともに、多方面からのフィードバックやコミットメントを考慮し、2017年初旬からの一般提供開始を目指します。

このSDKを利用することで、パブリッシャーはさまざまなパートナーが提供する複数のSDKを統合することなく、自社のモバイル・インベントリーの計測・評価を行うことが可能になります。IASはAnsible、Conversant、Google、InMobi、Lenovo、Mediametrie、the Media Rating Council、MoPub、OpenX、The Trade Desk(NASDAQ: TTD)をはじめ業界の有力各社*のサポートを得て、さらに業界を進化させ、パブリッシャーやブランド、広告代理店に対する広告の透明性を一層拡大させていくことに注力していきます。
*各社からのコメントは、末尾に記載しております。

IASの最高経営責任者(CEO)兼プレジデント、Scott Knollは次のように述べています。「これまでマーケティング業界や広告業界では、メディアやデバイスが分断されていることに加えて、インフラの標準化が進んでいないために数々の課題に直面してきました。当社はGoogleやMicrosoftといった有力企業に続いてオープンソースのアプローチを採用し、パブリッシャーや開発者にとって効率的に導入、統合、搭載できるコードの開発を念頭に取り組んできた1年以上にわたる成果を、オープンソースとして業界全体に提供することを決定しました。業界のさまざまな企業のサポートを得て、すでに当社を中心としたコミュニティでは、モバイル環境におけるビューアビリティに関する問題を解消するためには、デジタルエコシステムに加わるすべてのメンバーが業界の枠を超えて相互に協力し、それぞれの意見を確実に取り入れていくことが重要であるという認識が形成されはじめています。こうしたアプローチを取ることで、広告主はモバイル・キャンペーンにおいて現状ではごくわずかな割合に留まるビューアビリティ(視認性)計測・評価をより短期間に100%にまで引き上げることができます」

オープンソースSDKの提供により、現在業界が直面しているさまざまな問題が軽減されます。パブリッシャーには現在、インストールの段階で多大な開発作業が要求されるうえ、遅延やアップデートのリスクも加わって他のアプリケーションにも支障が生じています。オープンソースSDKを利用することで、パブリッシャーはアプリケーションへのコード実装を自ら管理し、技術的な問題も迅速に検知できるようになります。また、アプリケーション開発者にとっても、現在では計測結果を受け取るためにさまざまなパートナーが提供する複数のSDKを統合する必要があります。オープンソースSDKを用いることで、開発者は開発期間を短縮し、広告のロードタイムを改善し、プロセス全体の管理が容易になることで、より多くのモバイル・インベントリー計測・評価が可能になります。

IAS(インテグラル・アド・サイエンス)について
IASは、ベリフィケーション(効果計測・検証)、オプティマイゼーション(最適化)、アナリティクス(分析)ソリューションの提供を通じて広告業界のパワーを高め、場所やデバイスを問わず消費者への広告効果を最大化させるグローバルテクノロジー&データ企業です。すべてのインプレッションを計測・評価することで、広告機会を効率化かつ最適化し、デジタル広告の効果を向上させるとともに、消費者行動に対する広告効果の分析力を高めて企業やブランド、広告代理店、パブリッシャー、テクノロジー企業が直面する喫緊の問題を解決します。データサイエンスおよびデータ工学をベースとするIASはニューヨークに本社を構え、世界12カ国に事業拠点を擁しています。これまでInc.500社にランク入りしたほか、Crainの「Fast 50(急成長企業50社)」、フォーブズ誌の「America’s Most Promising Companies(米国で最も有望なスタートアップ企業)」、I-COMの「Smart Data Marketing Technology Company(スマートなデータマーケティングテクノロジー企業)」に選定されるなど、その成長性とイノベーションが高く評価されています。詳細は https://integralads.com/ をご覧ください。
IAS 日本法人のFacebookは、https://www.facebook.com/iasjp/ にてご覧いただけます。

お問合せ:
IAS 広報担当
TEL: 03-4540-1539
Email: jpinfo@integralads.com
または
広報代行 株式会社プラップジャパン
Email: ias_pr@ml.prap.co.jp
TEL: 03-4570-3191

<各社からのコメント>

Media Rating Council(MRC、米メディア評価評議会)
エグゼクティブディレクター兼CEO、George W. Ivie氏
「MRCは『モバイル・ビューアブル・インプレッション測定ガイドライン』にて、モバイル・ビューアビリティ計測・評価のためのSDKの使用にさまざまな問題が生じていることを明らかにし、業界に対してオープンソースSDKの開発を促しています。MRCは、こうしたSDKを誰もが活用できるように尽力するIASの取組みに称賛を送るとともに、今後、関係各方面と今回のオープンソースSDKを含めてさまざまな手法の実用化に向けたアセスメントを行い、計測・評価の一貫性を高めて行けるものと期待しています」

Twitter
広告部門MoPubのバイスプレジデント、Janae McDonough氏
「ビューアビリティ計測はMoPubにとって、2017年の主要課題です。IASは自社SDKをオープンソース化することによって、ビューアビリティ計測やアプリ内イン
ベントリーの透明性に対処する効果的なソリューションを提供しようとしています。MoPubはIASとの連携によって、当社のバイヤーに対して大規模にビューアビリティ計測を提供できるようになることを期待しています」

InMobi
グローバル・アライアンス担当バイスプレジデント、Jeff Coon氏
「独自のSDKによるプログラマティックなモバイル・ビューアビリティ計測には限界があります。IASは大規模な範囲でアプリ内のビューアビリティに即座に対応できるよう、大胆な戦略を実行に移しました。これはプログラマティック・バイヤーにとって、まさに天の恵みです。InMobiとしては、このオープンソース連携を喜んでサポートし、業界に先駆けて当社のお客様に機能を提供できることを嬉しく思います」

Ansible
IPGメディアブランズのモバイルエージェンシー、Ansibleの米国担当マネージングディレクター、Mark Power氏
「絶え間なく変化する今日のデジタル時代において、当社のクライアントは自社のモバイル広告キャンペーン評価のために、より柔軟で高度な手法を必要としており、当社はこのオープンソースSDKを喜んでサポートします。モバイル・ベリフィケーションのための真にスケーラブルなソリューションを業界に提供するIASは賞賛に値します」

Lenovo
グローバルデジタルマーケティング担当ディレクター、Gary Milner氏
「今回のオープンソース化の取組みはアプリ内のビューアビリティ測定のためのより強力で安全なアプローチにつながり、広告主はより柔軟にモバイル・インベントリーの評価が行えるようになります。当社はIASを始めとする業界リーダー各社と共に、実用化に向けた取り組みに参加できることを嬉しく思います」

The Trade Desk
データパートナーシップ担当バイスプレジデント、David Danziger氏
「モバイル・ビューアビリティのオープンソース標準によって、パブリッシャーと測定パートナーとの間の統合プロセスを容易にすると同時に、広告主(バイヤー)は高品質でビューアブルなインベント
リーにアクセスできるようになります。当社はIASや業界リーダー各社と共に、エコシステム全体を通じて効率性と透明性を高めるための取組みを推進していけることを嬉しく思います」

OpenX
マーケットプレイスクォリティ担当バイスプレジデント、John Murphy氏
「当社は高品質なインベントリーと最高のビューアビリティ基準の提供に真摯に取り組んでおり、オープンソースSDKを業界標準にするためのIASの取組みに参加しました。IASをはじめ、業界の有力各社と協力することで、モバイル・ビューアビリティの分野で確実にイノベーションと成長を進めて行けるものと大いに期待しています」

Conversant
メディアアクイジションおよびオペレーション担当シニアバイスプレジデント、Chad Peplinski氏
「オープンソースSDKを開発し、幅広いサポートを得ることで、広告業界は大きなメリットを得ることになります。広告主は必要な計測結果を知ることができ、パブリッシャーは技術的な負担を回避してより機敏に対応できるようになります。そして何より重要なことは、コンテンツや機能性に焦点をあててユーザーエクスペリエンスを向上することで、消費者に大きなメリットをもたらすということです。当社はIASや業界の有力企業と連携して、この分野におけるイノベーションと成長を促進していけることを嬉しく思います」

Mediametrie
オーディエンス評価担当シニアバイスプレジデント、Benoît Cassaigne氏
「MediametrieはIASのオープンソースSDKの提供開始を全面的にサポートしています。こうした取り組みがフランスにおけるオンラインビデオGRP(延べ視聴率)の推進を支援し、デジタルキャンペーンの測定における新たな品質標準の開発を牽引していくことになると確信しています」

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この企業の情報

組織名
Integral Ad Science Japan 株式会社
ホームページ
https://integralads.com/
代表者
藤中 太郎
資本金
1,000 万円
上場
非上場
所在地
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1−1−2東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー12F
連絡先
03-4588-6307

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