学習院女子大学(東京都新宿区)は10月11日(火)からオンライン講座「JMOOC」で日本文化学科の品川明教授による講義「味わい教育~感じるとおいしくなる魔法」(全4回)を開講。「味わい教育」の第一人者である品川教授が、味覚に関する基礎的な知識だけでなく、生き方や価値観を見つめ直すきっかけとなる講義を行う。受講無料。スマートフォンやタブレットでも受講可。
私たちは食をどれくらい知っているだろうか? 食べものを食べる時、食べものを感じて食べているだろうか?
本講座で体験する「味わい教育」を通し、受講者は食べものを感じ知るだけでなく、食べることや食べかたに対する意識が変化することだろう。食と人、生き物と人、そして、地域の豊かな自然との繋がりをも感じることができるはずである。
食を教えることを見直し、食を意識できる人を育てる。そのためには食を感じることが大切である。本講座では多くの人にこの気付きを得てもらうことを大きな目的としている。
本講座の根幹をなす「フードコンシャスネス」は、「食べ物」「食べること」「食べ方」を自覚的に意識し、食に対する新たな視座を求める概念である。食べ物の味や匂い、手触り等から感じたことを自覚し表現するプロセスは、単なる情報提供としての食教育を超え、豊かな感性と能動性を育む人間教育につながる。
本講座は、実習も盛り込んだ体験型の講座として、味覚に関する基礎的な知識を得られるだけでなく、「私たちはなぜ味を感じなければならないのか?」「五感だけでおいしさを感じることができるのか?」といった問題提起に自ら考えることで、生き方や価値観を見つめ直すきっかけとなる内容となっている。
講義動画には教授と学生のやりとりも収録。食べ物に対する学生の率直なリアクションを収めるなど、今までにない構成となっている。
なお、本講座では通常のオンライン学習のほかに「反転学習」(任意参加)を実施予定である。オンライン学習だけでも修了できるが、反転学習で、講師や受講者といっしょにワークをしたりディスカッションを行うことにより、理解をより深めたり応用力を養うことができる。反転学習を希望する場合には、受講登録のほかに、別途反転学習の申し込みが必要。
◆「味わい教育~感じるとおいしくなる魔法」
【講 師】 学習院女子大学 日本文化学科 品川 明 教授
【受講期間】 10月11日(火)~11月22日(火)
【反転学習】 2017年1月開催(予定)
【受講料】 無料
【主な受講対象者】
年齢を問わず、食や食育に少しでも興味のある方。小学校高学年の親子、中学生、高校生でも受講可能。
【前提知識】 特になし
【講座内容】
・Week1:食べるものとは何か?
・Week2:五感の役割を自覚する
・Week3:味わうこととは?
・Week4:味わうことから表現力を培う おいしさの表現
【学習目標】 食を感じ、食を意識できるようになる
【課題内容】
1.毎週、選択式の確認テストと相互評価課題を実施
2.最終週は選択式の最終テストも併せて実施
【修了条件】
・確認テスト、最終テスト、相互評価課題をすべて解答(送信)すること
・すべての確認テスト、最終テストの合計で60点以上を獲得すること
(相互評価課題の得点は修了条件に含めませんが、すべて提出し、他者評価まで完了させる必要があります)
■講師紹介
品川 明(しながわ あきら)
1955年、宮城県石巻生まれ。農学博士。学習院女子大学教授。専門分野は味わい教育(フードコンシャスネス論)、環境教育、水圏生物化学・生理生態学、ファシリテーションスキル、コミュニケーション論。「自分の味わい力を確かめるとともに五感力や味覚力を発展させ、食べ物の味わい方やその背景を知ることが大切である」という視点から、あらゆる世代に必要な楽しくて美味しい味わい教育と食物教育を実施し、食物の大切さや本来の価値を認識し、生き物の命や生き物が生息している環境を大切にする人を育てることを目標としている。著書に『生活紀行~しじみの話』(学習院新書)、『アサリと流域圏環境』(恒星社厚生閣)等
【受講を検討されている皆さんへ】
「味わい教育」を受けると、食べ物を感じ知るだけでなく、食べることや食べ方に対するあなたの意識が変化するかもしれません。食と人、生き物と人、そして、地域の豊かな自然とのつながりを感じ、自分の中で新たな気付きを得てください。
●「味わい教育~感じるとおいしくなる魔法」講座案内(JMOOC)
https://open.netlearning.co.jp/lecture/index.aspx?cid=00020J11
●講座紹介動画(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=hmdjLMnz_Vw#t=10
▼本件に関する問い合わせ先
学習院女子大学
TEL: 03-3203-1906(代表)
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/