2013年6月に閣議決定された「日本再興戦略」に基づき、文部科学省はグローバル人材育成等の観点から、国内の国際バカロレア認定校を「2020年までに200校以上」に増加させる取組を進めている。国際標準の教育を理解し、国際感覚を身に付けた教員の養成が喫緊の課題とされる中、武蔵野大学(東京都江東区有明/学長:西本照真)は国際教育に関する知識・スキル・経験を持った教員を育成する「国際教員養成コース」を2017年4月より開設する。
【目的】
2020年の学習指導要領の改訂、小学校の英語必修化、国際バカロレア認定校の増加など、更なる国際化へ邁進するわが国の教育政策の方向性を鑑み、国際標準の教育への理解を持ち、国際感覚を身に付けた教員の育成を目的とする。
【育成する教員像】
このコースが育成する「国際教員」は、国際標準教育の本質である「アクティブ・ラーニング(自分で課題を見つけ、考え、探究する)」を指導できる教員として、次期学習指導要領の理念を実現するとともに日本の教育全体を押し上げる存在となることが期待される。
具体的には、当大学教育学部で取得可能な保育士資格・教員免許に加え、国際教育に関する知識・スキルを身につけ、留学や研修などでの多文化経験、語学力、英語での教授能力を持った教員を育成する。
【履修内容】
当大学教育学部では従来、保育士の資格、幼稚園および小学校の教員免許が取得可能な「保育・幼児教育専修」と、小学校および中学校・高等学校の教育免許(国語・書道・英語・理科・保健体育)が取得可能な「学校教育専修」を開設しているが、それらの課程に加えて「国際教員養成コース」を履修することで、保育園・幼稚園・小学校・中学校・高等学校と幅広い教育機関で国際教育を実践できる教員を目指す。
≪カリキュラム例≫
・国際バカロレア概説
日本の教育改革の文脈の中で国際標準カリキュラムとしての国際バカロレアについて学ぶ
・21世紀型スキルの育成
協調的問題解決とデジタルネットワークを使った学習の理解と実践力の育成
・異文化理解
国際的視野を持った教員に求められる異文化理解力を学ぶ
・教育インターンシップ 等
*現在、同一学校法人の千代田女学園高等学校は国際バカロレアDP(日本語ディプロマ・プログラム)の候補校であり、また小中高一貫の国際バカロレア教育を行うべく、新たに千代田インターナショナルスクール東京の2018年春開設を予定している。「国際教員養成コース」での教育実習および教育インターンシップにおいてこの2校を活用することで、より実践的な学びの環境を提供する。
≪カリキュラム担当教員≫
・大迫弘和(武蔵野大学教育学部教授)
東京大学文学部卒業 国際バカロレア教育の国内第一人者
『国際バカロレアを知るために』
『国際バカロレア入門―融合による教育イノベーション』等
・荒木貴之(武蔵野大学教育学部教授)
東北大学大学院情報科学研究科(博士後期課程)
日本アクティブ・ラーニング学会副会長
『日本発21世紀型教育モデル―つなぐ力が教育を変える 』等
【想定される進路】
国際的視野を持った教員による教育が必要とされる保育園・幼稚園・小学校・中学校・高等学校、インターナショナルスクール、国外の教育機関
【参考URL】
http://www.musashino-u.ac.jp/faculty/education/intl_teacher_course.html
▼本件に関する問い合わせ先
武蔵野大学 入試センター 周(めぐり)/中村
TEL: 03-5530-7300
FAX: 03-5530-3811
E-mail: nyushi@musashino-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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