千葉工業大学惑星探査研究センター(PERC)成層圏微生物採取プロジェクトチームは、6月8日、大樹航空宇宙実験場(北海道広尾郡大樹町)において大気球による微生物採取実験を実施し、成功した。
千葉工業大学惑星探査研究センター(PERC)では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、東京薬科大学等と協力し、地球大気の成層圏(高度約11km~50km)における微生物採取実験“biopauseプロジェクト”を進めている。大気上部(成層圏、中間圏)の微生物分布は、地球生物圏の上端“biopause”がどのようになっているのかを知る上で非常に重要であり、地球と宇宙の間の生物の往来があるのかどうかを知る大きな手がかりになる。
今月、実験チームは成層圏における微生物の採取実験を実施した。実験は、JAXA宇宙科学研究所が提供する大気球による飛翔機会を利用し行われた。採取装置を搭載した大気球は、6月8日未明に大樹航空宇宙実験場(北海道広尾郡大樹町)から放球され、千葉工業大学が開発した微生物採取装置は予定通りに作動し、その後の装置回収にも成功した。現在、採取された微生物試料の初期分析に取りかかっている。
▼本件に関するお問い合わせ
大野 宗祐(オオノ ソウスケ)
千葉工業大学 惑星探査研究センター 上席研究員
〒275-0016 千葉県習志野市津田沼2−17−1
TEL: 047-478-4732(直通)/047-478-0320(事務)
FAX: 047-478-0372
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/