アナログ・デバイセズ、ワイヤレス・システム設計を簡略化する RadioVerse(TM)技術/設計エコシステムを発表

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集積化広帯域RFトランシーバの新製品AD9371を加え、無線インフラ、航空宇宙/防衛、計測アプリケーションに適したシンプルな多機能ソリューションを実現

このプレスリリースは、2016年5月23日(現地時間)に発表されたプレスリリースを翻訳したものです。原文は、以下のURLでご覧になれます。
http://www.analog.com/en/about-adi/news-room/press-releases/2016/5-23-2016-adi-simplifies-wireless-system-design.html

アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、集積化トランシーバ技術とロバストな設計環境、および市場に特化した技術知見を提供する、RadioVerse(TM)技術/設計エコシステムを発表しました。これにより、無線システム設計の構想から製造までの期間を大きく短縮できるようになります。新しいエコシステムが提供するトランシーバ技術は、無線機器のSWaP(サイズ、重量、電力)を低減するとともに、本設計環境に含まれるボード・サポート・パッケージ、ソフトウェア、その他の各種ツールによって、通信インフラ、航空宇宙/防衛分野の電子機器、テスト/計測などさまざまなアプリケーションにおける無線システム開発を簡素化、迅速化できるようになります。RadioVerseは、回路、アーキテクチャ、システム、およびソフトウェア・レベルで無線システム設計を再定義することで、機能統合を容易にし、市場投入までの時間を短縮します。

今回アナログ・デバイセズは、RadioVerse技術/設計エコシステムの発表の一環として、集積化広帯域RFトランシーバ製品シリーズの最新製品「AD9371」も発表しました。AD9371はキャリアグレードの多機能SoC(system-on-chip)無線ソリューションであり、300 MHz~6 GHzという広いRF調整範囲、信号帯域幅100 MHz、標準動作条件下で5W未満という消費電力を実現します。 20個ものディスクリート・コンポーネントを置き換え、削減することができ、複数のアプリケーションや規格をカバーする共通の設計プラットフォームとして活用できるため、研究開発を効率化し、最終製品として市場投入までの時間を短縮します。広帯域RFトランシーバ・シリーズには、AD9361やAD9364も含まれます。

アナログ・デバイセズの通信ビジネス・グループ担当エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント、リック・ヘス(Rick Hess)は次のように述べています。「当社では、市場投入までの時間短縮、コスト削減を実現できるよう、IC製品単体のみならずソリューションを提供しています。新しいRadioVerse技術/設計エコシステムは、まさにこの当社のアプローチを体現するものであり、業界をリードする無線技術によって我々のお客様へ競争優位性を提供し、さらにその先にいるお客様へ革新をもたらすことができます」

RadioVerse技術/設計エコシステムにより、市場投入までの時間を短縮
アナログ・デバイセズのRadioVerse技術/設計エコシステムは、集積化RFトランシーバ、ソフトウェアAPI、設計サポート・パッケージ、充実した技術資料、アナログ・デバイセズのEngineerZone(R)オンライン・サポート・コミュニティへのアクセスなどを提供することにより、お客様の製品市場投入までの時間を短縮します。RadioVerseが提供する集積化広帯域RFトランシーバの評価用ボードは、直接FPGA開発プラットフォームに接続できるため、チップレベルの性能評価やさまざまな無線システム向けの迅速な試作評価が、単一のハードウェアプラットフォームで可能です。このボードには、速やかに設計開始できるよう、HDL、Linuxドライバ、ソフトウェアAPI、GUI、および設計ファイルを含むツールキットが付属されています。 MATLABとSimulinkを使用してAD9371トランシーバの正確な検証モデルを開発し、トランシーバの高度なシミュレーションと分析を行うこともできます。最終的にこのモデルを使用してトランシーバの構成、性能の検証、問題の早期修正、短期間でのRFシステム設計の完成が可能になります。

RadioVerse設計環境は今後、サードパーティのデザインハウス、COTSプロバイダやその他のパートナーも加えながら継続的に拡張していく予定であり、市場投入までの時間をさらに短縮できるようになります。

優れた性能と柔軟性をもたらす、最も広帯域の集積化RFトランシーバ
AD9371集積化広帯域RFトランシーバは、無線通信、航空宇宙/防衛分野の電子機器、テスト/計測機器など、広帯域の周波数範囲に渡って高い無線性能を必要とするアプリケーションに最適であり、同時に業界トップ・レベルの低消費電力を実現します。AD9371は300 MHz~6 GHzの周波数帯域をカバーし、最大100 MHzまでの大信号瞬時帯域幅のレシーバ/トランスミッタ、最大250 MHzまでの帯域幅を生成するオブザベーション・レシーバ、高集積な局部発振器(LO)/クロッキング、高度なオンチップ・キャリブレーションと補正アルゴリズムをサポートします。 また、幅広い規格やアプリケーションをサポートしているため、複数種の回路を設計する必要がなくなり、部品点数や開発コストを削減できます。 AD9371の汎用性、使いやすさ、削減されたSWaPにより、多くのアプリケーションに無線を導入できるようになります。
・ビル、街灯、オフィスの壁用のスモール・フォーム・ファクタ、マルチバンド基地局
・無人機の長距離用高精度ビデオ・リンク
・広帯域の軍事用衛星通信システム
・マルチモード/マルチバンド・アプリケーションのテストをサポートする、電子テスト/計測機器


価格と提供時期
製品:AD9371
サンプル出荷:出荷中
量産出荷:2016年7月
1,000個受注時の単価:245ドル
パッケージ:12mm x 12mm、196ボールCSP_BGA

【関連資料】
・広帯域RFトランシーバ製品シリーズを含む、RadioVerse技術/設計エコシステムについて詳しくは、こちらをご覧ください。(技術資料、デモビデオ他)
http://www.analog.com/jp/landing-pages/001/sdr-radioverse-pavilion/index.html?ADICID=PRLS_JP_P939

・AD9371 RF広帯域トランシーバの製品概要、データシートのダウンロード、サンプル、評価用ボード等の詳細はこちらよりご参照ください。スペックの詳細、ブロック図、概寸、技術資料・データ等はデータシート(英文)に記載されています。
http://www.analog.com/jp/AD9371?ADICID=PRLS_JP_P939

アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズは、半導体製品とソリューションを提供しています。1965年に設立され、世界をリードする信号処理技術で「アナログとデジタル」「夢と現実」との懸け橋を担ってきました。「想像を超える可能性を」という新たなスローガンを掲げ、イノベーションを加速し、ブレークスルーを生むソリューションをお客様と共に切り拓いていきます。http://www.analog.com/jp

本件に関するお問合わせ先
アナログ・デバイセズ株式会社
広報代理 (株)プラップジャパン 担当:谷本、宮原

TEL:03-4580-9109 
E-mail:analogdevices.pr@ml.prap.co.jp

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この企業の情報

組織名
アナログ・デバイセズ株式会社
ホームページ
http://www.analog.com/jp/index.html
代表者
馬渡 修
資本金
45,400 万円
上場
海外市場
所在地
〒105-6891 東京都港区海岸1-16-1ニューピア竹芝サウスタワービル10F
連絡先
03-5402-8270

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