日本赤十字社(本社:東京都港区)は、令和8年7月28日に発生した令和8年熊本地震に対し、救護班を派遣して被災者の方々への医療救護等の支援を行っています。
現在、被災地では多くの方々が避難所やご自宅、車内などで避難生活を送られています。発災後、避難所は374か所開設され、9134名が避難している状況です(令和8年7月31日15時00分時点、熊本県第8回災害対策本部会議資料より)。
そうした中、8月3日(月)は熊本県内で酷暑日となることが予想されており、避難生活における熱中症リスクの高まりが懸念されています。暑さが続く避難生活は、被災者のからだやこころに大きな影響を及ぼします。特に、高齢者や子どもなどの「災害時要配慮者」は影響を受けやすいとされています。
日本赤十字社では、平時から「避難生活支援講習」を通じて、熱中症をはじめとする避難生活で起こりやすい病気や健康上の課題、その予防方法をお伝えしています。そこでこの度、避難生活で特に注意したい健康リスクと、その予防方法を紹介するチラシを作成し、避難所での配布を検討していますので、その内容の一部をご紹介します。
■チラシ:日本赤十字社からのお知らせ「みなさまの健康を守るために」
■ 熱中症の予防
避難所は、設備やその被害の程度、またはライフラインの停止などにより冷暖房等が使用できないことも多く、季節や外気温に大きく影響を受ける一方で、室内温度や湿度の調整が難しい環境です。
「暑熱環境にさらされた」という条件が明らかで、立ちくらみ、こむらがえり、倦怠感といった症状がみられれば熱中症の疑いがあります。ひどくなると、意識がもうろうとしたり、体温が極端に高いなどの症状もみられます。熱中症は脱水症状を引き起こし重篤な状態を招く恐れがあるため注意が必要です。
脱水症状のサインは、普段より尿の量・回数が減る、色が濃くなる、などです。症状が見られたら、積極的に水分補給をしましょう。
【参考】熱中症|講習の内容について|講習について|日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/study/safety/fever/
■ エコノミークラス症候群の予防
避難所など限られた空間(スペース)での生活や車中泊などにより、からだを自由に動かせない状態が長時間続くと、血行不良により血栓(血のかたまり)ができ、腫れや痛みが生じることがあります(深部静脈血栓症)。
また、この血栓が肺の血管につまると、息苦しさや胸の痛みなどの症状を伴う肺塞栓症を引き起こします。症状は軽症から重度まで様々ですが、いのちに関わる場合もあることから、少しでも症状がみられたら速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
このほか、日本赤十字社では、「生活不活発病」や「こころへの影響と対応」に関する啓発の他、「避難生活が子どもにおよぼす影響」、「避難生活を乗りきるために知っておくと役に立つ技術」などもお伝えしています。
WEBサイトでは、避難所で役立つ動画も公開しておりますので、併せてご参照ください。
【チラシ】みなさまの健康を守るために
(
https://prap.gigapod.jp/fbc08666559edf0c29db508241732cffc5b5bc7d3)
【動画】WEB CROSS 電子講習室 動画一覧(
https://www.jrc.or.jp/lp/webcross/movie.html)
左)チラシ、右)動画
熱中症対策など避難生活で気をつけたい症状や予防のポイントについてお話しします。取材をご希望の場合は下記お問合せフォームより、広報室までご連絡ください。
事業局 救護・福祉部 前田ゆかり(看護師/幼児安全法・健康生活支援講習 講師)
(略歴)京都第二赤十字病院、日赤京都府支部(講習普及担当)を経て、現職。