銀ナノ錯体バイオチップを用いた「超早期がん診断」技術の開発に世界で初めて成功した昭和大学の研究チームが、バイオチップに結合する血液中がん細胞由来物質の高感度検出に成功した。この技術により、迅速、簡便、低コストの超早期がん診断が可能になり、早い実用化が期待される。
昭和大学江東豊洲病院 消化器センター 伊藤寛晃講師の研究チームは、銀ナノ錯体バイオチップを用いてごく少量の血液による「超早期がん診断」技術を世界で初めて開発、臨床応用に向けた研究を進めてきた。今回、培養細胞を用いた研究により、バイオチップに結合する物質が、がん細胞に由来する遊離ヌクレオソームであることが示唆された。主に、免疫機構によりアポトーシス(細胞死)を起こしたがん細胞に由来していると考えられ、がんの超早期診断への期待が膨らんでいる。
今回の研究成果は、5月21日 の英国 Nature Publishing Groupのオンライン科学雑誌「Scientific Reports」に掲載される。
※研究内容の詳細につきましては、添付のPDFファイルをご覧ください。
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