M-PHY UniPro、LLIプロトコルのオシロスコープベースでのデコードも可能に
報道発表資料
2012年3月26日
テクトロニクス(代表取締役 米山 不器)は、本日、急成長するMIPIアライアンスM-PHYテストに対し、業界で最も広範囲に、かつ完全にカバーする自動テスト・ソリューションを発表します。これまでのMIPI規格のサポートに加え、テクトロニクスのオシロスコープ上で実行する、M-PHY UniPro/LLIプロトコルのデコード/解析ソリューションも発表します。
テクトロニクス、オシロスコープ事業部のジェネラル・マネージャであるロイ・シーゲル(Roy Siegel)は、次のように述べています。「テクトロニクスでは、MIPIおよびM-PHYの設計エンジニアのニーズにお応えすることを最優先に位置付け、この分野のお客様に総合的なテスト・ソリューションを提供し続けています。テクトロニクスは2010年9月、業界に先駆けてMIPIソリューションを発表しました。そして今回、最新のM-PHYテスト仕様に対応した、業界で最も優れたTx、Rx、プロトコルのテスト・ソリューションを発表するはこびとなりました」
MSO/DSA/DPO70000シリーズ・オシロスコープのオプションとして装備される新製品Opt. M-PHYTXは、すべてのHS(ハイスピード)、パルス幅変調(PWM)ギア、振幅、ターミネーションの組み合せによって約700項目のテストを自動化することで、セットアップ時間を大幅に短縮し、テストの再現性を向上させます。新しい機能としては、さまざまなモードによるリグレッション(回帰)テスト、ワークグループでの共有またはベンダ選定テストのためのプリントまたはHTMによるレポート機能が含まれます。
Opt. M-PHYTXは、自動モードから解析モードへのシームレスな切替機能を備えているため、DPOJETジッタ/アイ・ダイアグラム解析ソフトウェアを使用してステップごとのデバッグを行い、さまざまなテスト・モードおよびその組み合わせで問題をすばやく特定します。テクトロニクスの高性能オシロスコープ1台で、トランスミッタの自動テストとプロトコル・デコード解析を実行します。Opt. M-PHYRXによるレシーバ自動テストのセットアップは、高度に最適化されたセットアップを利用するため、MIPIアライアンスで規定されている厳しいM-PHYレシーバ・テストにおいて、最低でも3台の計測器、さらに膨大な数の接続が必要になる従来のソリューションと比較して、機器に要するコストを大幅に抑制することが可能です。
MIPIアライアンス会長、Joel Huloux氏は、次のように述べています。「MIPIアライアンス仕様に適合するには、総合的なテスト・ソリューションを利用できることが重要になります。テクトロニクスは仕様の開発、TIG(Test Investigation Group)に積極的に参加しており、MIPI仕様進化への貢献に対して感謝しています」
テクトロニクスのM-PHYソリューションは、オシロスコープにパワー・スペクトル密度(PSD)測定機能が含まれているため、トランスミッタ・テストにおいて外付けのスペクトラム・アナライザが不要です。さらに、M-PHYエラー検出機能が統合されているため、レシーバ・テストでの外付けのビット・エラー・レート・テスタが不要になります。これによってテスト機器に要するコストがさらに抑えられ、セットアップ時間も短縮できます。
Mixel社CEOのAshraf Takla氏は、次のように述べています。「Mixel MIPI Centralエコシステムにとって、テクトロニクスは重要なパートナであり、すべてのM-PHYをサポートするMixelのM-PHYプラットフォームをテクトロニクスが採用したことをうれしく思います。テクトロニクスと協業できたことは、M-PHYに携わる当社のお客様にとっても有益であると思います。テクトロニクスのM-PHY製品を使用した自動化により、大幅に時間が短縮でき、再現性も改善されます。3月に韓国のソウルで開かれるMIPIのミーティングで、テクトロニクスのM-PHY製品を使用して当社のM-PHYがデモできることをうれしく思います」
<テクトロニクスについて>
テクトロニクスは、計測およびモニタリング機器メーカとして、世界の通信、コンピュータ、半導体、デジタル家電、放送、自動車業界向けに計測ソリューションを提供しています。65年以上にわたる信頼と実績に基づき、お客様が、世界規模の次世代通信技術や先端技術の開発、設計、構築、ならびに管理をより良く行えるよう支援しています。米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、現在世界22カ国で事業を展開しています。詳しくはウェブサイト(www.tektronix.com/ja)をご覧ください。
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