実践女子学園がエストニアと基本合意書を締結。世界最先端のソーシャル・アントレプレナーシップ教育を推進



 実践女子学園(東京都日野市、理事長:木島葉子)は、学園の学生・生徒にソーシャル・アントレプレナーシップ教育を提供していくため、北欧エストニアの企業や大学と4者間連携に関する基本合意書を締結しました。日本の女子教育機関がエストニアの複数の教育機関や企業と連携するのは初めて。




北欧のIT先進国の教育機関などとの連携は、日本の女子教育機関では初。50カ国からの参加者が集まる華やかなイベントの中で調印式が行われ、世界にアピール

 エストニアはIT先進国として人口当たりのスタートアップ数がEUトップであると共に、幼児期からソーシャル・アントレプレナーシップ教育を進めていることで知られています。一方、実践女子学園は、「女性が社会を変える、世界を変える」という、創立者下田歌子の建学の精神を体現する学生・生徒の育成を目指しており、同国の取り組みとは親和性が高いのが特徴です。本学園は、この建学の精神に基づいた女子教育を充実させるため、世界最先端のソーシャル・アントレプレナーシップ教育を行っている同国の教育機関と新たに強固な関係を構築しました。そして、ソーシャル・アントレプレナーシップ教育を「未来のために自ら社会や世界をより良くしようとするマインドを育む教育」と定義して推進していくことを、内外にアピールしました。
  本学園と基本合意書を交わしたのは、自動運転や自律走行ロボットを開発・販売する最先端企業の「クレボン」▽ソーシャル・アントレプレナーシップ教育やイノベーション教育などを体系的に学ぶカリキュラムを提供する「アントレプレナーシップ応用科学大学」▽日本とエストニアとの懸け橋となっている人材育成企業の「ネクストイノベーション」――といった現地の企業と大学です。これにより、ロボット工学を通じた実践的なカリキュラムを提供するクレボンアカデミー(3年制の高等教育機関)と連携できるようになりました。
 この調印式は、2025年1月31日(金)17時15分(日本時間)、エストニア第二の都市タルトゥ市で開催され、世界約50カ国約3,000人が参加した、エストニア最大規模のスタートアップイベントの中で行われました。4者の代表がステージに上がり、冒頭、難波雅紀実践女子大学学長(学園副理事長)は「独立回復後、デジタルイノベーションや起業家精神で知られるようになったエストニアを知り、私たちはエストニアとの連携に新たな可能性があると強く感じた」と強調し、「このパートナーシップを通して、これまで日本の女子中高・大学にはなかったソーシャル・アントレプレナーシップを育む機会を提供していきたい」と、世界各国から集まった聴衆を前に宣言しました。続いて、アントレプレナーシップ応用科学大学のペダイ学長や、クレボンと同大学が設置した高等教育機関「クレボンアカデミー」ディレクター(教育責任者)のライド氏らが「日本の大学がエストニアと協力して女子教育を強力に推進していくことになった」と応じ、4者間で基本合意書に調印しました。

ショートプログラムやクレボンアカデミーへの編入・入学を計画。マイクロクレデンシャル科目の提供の可能性も

 基本合意書では①学術、文化、研究交流の促進 ②教員交流を通じての教育、研究、専門能力開発の推進③ 学生・生徒の交換プログラムへの参加奨励とグローバル体験機会の強化 ④学術交流の取り組みを通じた共同プロジェクト、出版物、学術会議への支援--を明記。
 基本合意書の締結を受け、今後はエストニア国内の教育機関と個別に連携協定を締結していく方針です。たとえば①1、2週間のショートプログラム(体験学習) ②本学園の学生・生徒のクレボンアカデミーへの編入・入学 ③ソーシャル・アントレプレナーシップ教育の提供 ④ソーシャル・アントレプレナーシップ教育の理解を深めるためのエストニア側から学園教職員に向けた研修の実施--などを計画しています。
 また、難波学長は、調印式に合わせ、現地の小中高一貫校のインターナショナルスクール・オブ・タリン、アントレプレナーシップ応用科学大学、エストニアでトップのタルトゥ大学を訪問。イノベーションを生み出す空間にこだわった個性的なキャンパスなどを視察しました。中でも、アントレプレナーシップ応用科学大学では、ペダイ学長、国際交流部門責任者のマリ氏と将来の連携について協議。2026年以降のコラボレーションとして、同大学とのショートプログラムの実施やマイクロクレデンシャル科目の提供など4項目について検討していくことを確認しました。マイクロクレデンシャル科目とは4年間で取得する従来の学位と違い、国際的に認知されたデジタル証明書を取得できる小規模(マイクロ)の教育プログラムのことで、専門知識やスキルを身に付けた修学履歴がわかるのがメリットです。具体的には、双方の大学でのマイクロクレデンシャル科目の作成・提供、本学学生のエストニア派遣と提供科目の履修、エストニアからの実践女子大学への教職員の招へいなどについて話し合われました。

学園の建学の精神との高い親和性。ソーシャル・アントレプレナーシップ教育は「未来のために自ら社会や世界をより良くしようとするマインドを育む教育」

 本学園は、2024年11月29日、渋谷キャンパスにクレボンのCEO(最高経営責任者)のサンダー・セバスチャン・アグール氏やクレボンアカデミーのライド氏らを招き、ソーシャル・アントレプレナーシップ教育を通した学園の将来ビジョンを考えるイベントを開催しました。それがきっかけで、今回の基本合意書を締結することになりました。
 本学園の創立者下田歌子は、明治から昭和初期に活躍した女子教育の先駆者です。下田は、明治時代に欧米を視察後、女性の社会的地位向上に尽力し、学校の設立や運営のほか、海外からの留学生を日本の女子教育機関で初めて受け入れるなど、数多くの社会活動に携わりました。正に現代で言うソーシャル・アントレプレナーシップの実践者です。本学園は現在、建学の精神に基づき、社会連携やグローバル化を柱に女子教育を進めており、今回の基本合意書の締結を基に、エストニアの教育機関などとの関係をさらに深め、ソーシャル・アントレプレナーシップ教育を推進していくことにしています。
 難波学長は「本学園は、より良い社会を実現するための教育を国家的に進めるエストニアとは高い親和性がある。ソーシャル・アントレプレナーシップをキーワードに結び付きを強めることで本学園の新しい教育が展開できると確信している。ソーシャル・アントレプレナーシップ教育を推進することは、グローバル化を掲げる本学のプレゼンスが高まることにつながる」と強調。特に、クレボンアカデミーやアントレプレナーシップ応用科学大学とマイクロクレデンシャル科目の提供について話し合いが行われたことについて、「実現すれば、お互いの大学が提供する科目ユニットからなるプログラムを学ぶことで、学生は国際通用性のあるバッジ(証明書)を得ることができる。それが確認できたことが大きい」と話しています。



▼本件に関する問い合わせ先
学校法人実践女子学園
経営企画部広報課
住所:〒150-8538 東京都渋谷区東1 -1-49
TEL:03-6450-6837


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
実践女子大学
ホームページ
https://www.jissen.ac.jp/
代表者
難波 雅紀
上場
非上場
所在地
〒191-8510 東京都日野市大坂上4-1-1

検索

人気の記事

カテゴリ

アクセスランキング

  • 週間
  • 月間
  • 機能と特徴
  • Twitter
  • デジタルPR研究所