TOYO TIRE株式会社(本社:兵庫県伊丹市、社長:清水隆史)は、ドイツ・ニュルブルクリンクにて、3月21日(金)から開催される年間シリーズ戦「ニュルブルクリンク耐久シリーズ(以下、NLS)」
※1、および6月19日(木)から22日(日)にかけて開催される「ニュルブルクリンク24時間レース(以下、ニュル24時間)」
※2に、当社グローバル・フラッグシップブランド「PROXES(プロクセス)」の専用レースタイヤを装着した車両を投入し、「TOYO TIRES with Ring Racing(以下、当社チーム)」
※3として参戦します。
また、本年より「TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)」の若手ドライバーを起用し、レース活動を通じたモノづくり・ヒトづくりをTGRドライバーと連携して進めてまいりますのでお知らせいたします。
※1 正式名称:Nürburgring Langstrecken Serie/※2 正式名称:The ADAC RAVENOL 24h Nürburgring
※3 ニュルブルクリンクで数々の入賞実績を持つレーシングチーム「Ring Racing」と当社が協働するレースチーム
(左:SP8T・SP10参戦予定車両 右:SP-PRO参戦予定車両) ※イメージ
NLSおよびニュル24時間は、世界でも有数の過酷な耐久レースとして知られています。本レースの舞台となるニュルブルクリンクは、ラインラント=プファルツ州(ドイツ)のニュルブルクに位置し、約5kmのGPコースと約20kmの北コース(ノルドシュライフェ)から構成される全長約25kmのサーキットです。特に北コースは300mもの標高差や170ヵ所以上のコーナーなど過酷な条件を備えていることから、ラップタイムが車両の性能を測るひとつの指標になり、多くの自動車メーカーやタイヤメーカーが製品の性能を追求する場として活用しています。NLSは、ニュル24時間に参戦するドライバーがコースの習熟や実戦テストなどを目的として出場し、ニュル24時間の前哨戦の役割を果たすものです。
当社は、2020年より継続して、NLSおよびニュル24時間に挑戦してきました。本年はさらにアップデートされた専用レースタイヤ「PROXES Slicks(ニュルブルクリンクスペック)」を装着し、SP8Tクラス
※4、SP-PROクラス
※5、SP10クラス
※6より出場します。
※4 排気量2,500cc以上4,000cc以下の市販車両(ターボ付)が出場するクラス(参戦車両:TOYOTA GR Supra GT4 EVO)
※5 排気量3,000cc以上の車両が出場するクラス。全クラスのなかで最も改造範囲が広い(参戦車両:Porsche 911 GT3 Cup)
※6 グループGT4カテゴリに該当する車両が出場するクラス(参戦車両:TOYOTA GR Supra GT4 EVO)
本年より参戦するSP8Tクラスでは、TGRドライバー4選手を当社チームにて起用します。レース活動を通じて得られた知見を当社タイヤ開発にフィードバックするとともに、若手TGRドライバーの育成をサポートしてまいります。
また、昨年のNLSでSP10クラス年間チャンピオンを獲得した当社チームの3選手
※7が、総合上位をめざして上級グレードのSP-PROクラスより参戦します。SP10クラスでは、PROXESブランドアンバサダーである木下隆之選手を引き続きドライバーとして起用し、ニュル24時間でのクラス優勝をめざします。
※7 Andreas Gülden(アンドレアス・ギュルデン)選手、Tim Sandtler(ティム・サンドラー)選手、Marc Hennerici(マルク・ヘネリッチ)選手
なお、SP-PROクラス参戦用の「PROXES Slicks(ニュルブルクリンクスペック)」では、重量全体のうち33%にサステナブル素材
※8を使用しています。
※8 バイオマス由来スチレンブタジエンゴムおよびブタジエンゴム、植物由来オイル、もみ殻灰シリカ、再生ビードワイヤーを採用
当社は過酷なレースでの走行経験を通じて得るデータや知見を今後の高品質、高機能商品の開発に生かすとともに、方針として掲げる「持続可能なモビリティライフの実現」に寄与してまいります。
以 上
(ご参考)
【SP8Tクラス参戦 TGRドライバー】
■中山雄一選手
東京都出身。5歳でキッズカートを体験し、その後カートレースで活躍。2013年に全日本F3のCクラス(制限なしの選手権クラス)でシリーズ制覇。ニュルブルクリンク24時間レースでは2018、19年に参戦し、2018年はSP-PROクラスで優勝を果たした。SUPER GTでは2015〜18年にGT300クラスで通算7勝を記録。2019年よりGT500クラスにステップアップし、LEXUS TEAM SARD、TGR TEAM SARDの主軸ドライバーとして2024年までに通算3勝を記録。
■ジュリア―ノ・アレジ選手
フランス出身。父はF1ドライバーのジャン・アレジ氏。2013年にカートを本格的に始め、2015年からフランスF4に参戦。2021年から活動の場を日本に移し、全日本スーパーフォーミュラ・ライツに参戦、4勝を記録。スーパーフォーミュラにもTEAM TOM'Sよりスポット参戦し、優勝を経験。SUPER GTでは2022年にGT500クラスのTGR TEAM au TOM'S(36号車)より参戦、2023年はTGR TEAM Deloitte TOM’S(37号車)に移籍し、2024年の第3戦と第6戦で優勝を果たす。
■小高一斗選手
神奈川県出身。3歳からカートを始め、2009年の全日本ジュニアカートや地方シリーズで数々のタイトルを獲得。SUPER GTでは2020年にGT300クラスのmuta Racing INGINGより初のレギュラー参戦し、ポールポジション2回と表彰台2回を記録。2023年はTGR-DCドライバーとして、SFはKONDO RACINGから、SUPER GTではGT300クラスのaprでLEXUS LC500hをドライブして第7戦で決勝3位、2024年も第5戦で決勝3位と表彰台を経験。
■小山美姫選手
神奈川県出身。5歳でカートを始め、13歳で海外のレースに参加。2019年には女性による国際シリーズ「フォーミュラ選手権Wシリーズ」にレギュラー参戦を果たした。2022年はTGRドライバー・チャレンジ・プログラムの一員として、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップに参戦、年間ドライバーズタイトルを獲得し、FIA公認の男女混合シングルシーター選手権で史上初の女性チャンピオンとなった。2025年はGT300クラスのaprよりレギュラー参戦予定。
【SP10クラス参戦選手】
■木下隆之選手
プロレーシングドライバーとして全日本ツーリングカーレースをはじめ、スーパーGT、スーパー耐久といった国内メジャーレースで数多くの表彰台を獲得。
海外レースの経験も豊富であり、2004年ニュルブルクリンク24時間レースでは日本人最高位となる総合5位を記録。同レースの日本人最多出場記録も保持している。
レースで活躍するかたわら、モータージャーナリストとして日本カーオブザイヤー選考委員やコラムの執筆など、活動範囲は多岐にわたる。
2023年1月に当社グローバル・フラッグシップタイヤブランド「PROXES」のブランドアンバサダーに就任。
ご参考:
https://www.toyotires.co.jp/press/2023/230113.html