今年も“世界腎臓デー World Kidney Day”の季節がやってきました。世界腎臓デーは、慢性腎臓病(CKD)の早期発見と治療の重要性を啓発する国際的な記念日として、2006年に国際腎臓学会(ISN)と腎臓財団国際協会(IFKF)によって共同で提案され、毎年3月の第2木曜日に実施することが定められています。
日本でも毎年規模が大きくなっており、中心的に活動している日本慢性腎臓病対策協議会(J-CKDI)や特定非営利活動法人 腎臓病早期発見推進機構(IKEA-J)、そして厚生労働省、各地の自治体などが全国で多くのイベントを行います。
少なくとも全国各地で30以上のイベントが予定されており、CKDに関するわかりやすい市民講座やブース展示、啓発イベントが企画されています。腎臓を考える日として、こういったイベントに参加してみてはいかがでしょうか?
医療関係者の懸命の啓発にもかかわらず、慢性腎臓病(CKD)の脅威は、未だに十分に知られているとはいえません。
その理由の一つに、腎臓の病気、というもののイメージがつきにくいことがあります。
日本を席巻している「メタボリックシンドローム」は肥満という患者自身が意識しやすい兆候がありますが、腎臓病は病気がかなり進行してしまうまでほとんどの場合、自覚症状がありません。そうした病気を啓発する場合、頼るべき資料のひとつは統計ですが、こちらも「わかりにくい、難しそう」と敬遠されがちです。
そこで今回、CKDについての統計を、わかりやすく表してみました。
【1】日本人(成人)の8人に1人はCKD患者です。
日本のCKD患者数は推計1330万人。国内の成人人口(1億人)の13.3%を占めています。
【2】日本人(成人)の17人に1人は治療の必要なCKD患者です。
日本のCKD患者で、治療が必要と考えられている患者はおおよそ600万人。国内の成人人口(1億人)の6%を占めます。
【3】日本人の433人に1人は、透析治療をしています。
日本の透析患者さんの数は約30万人。国内人口1.3億人の0.2%を占めています。
シンプルにするとわかりやすくなります。日本の小学校や中学校の1クラスの単位は約30~40人ですので、それと比べて考えていけば、上の数字の迫真性がイメージしやすくなると思います。CKD対策、まったなしです。
腎臓サポート協会では、慢性腎臓病についてわかりやすく説明した冊子「あなたの腎臓を守るために知っておきたい5つのポイント」を作成し、慢性腎臓病の啓発に努めております。正しく知って、しっかり守る。世界腎臓デーというこの機会に、あなたの腎臓の健康について考えてみませんか?
この冊子は、無料で差し上げておりますので、ご希望の方は腎臓サポート協会事務局までお申込ください。
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■「あなたの腎臓を守るために知っておきたい5つのポイント」冊子のご紹介
http://www.kidneydirections.ne.jp/support/publishing/index.html
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【本件に関するお問い合わせ先】
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