-アメリカで過去最大の民間開発の一画に参画- 「(仮称)55 ハドソンヤード」開発事業推進
- 三井不動産株式会社
- 2015年01月26日
- 11:16
■ 三井不動産株式会社(本社:東京都中央区日本橋室町2-1-1)は、この度、米国子会社「Mitsui Fudosan America, Inc.(三井不動産アメリカ、代表者:吉田幸男)」を通じて、ニューヨークマンハッタンにおけるオフィスビル「(仮称)55 ハドソンヤード」の開発事業を推進することを決定いたしました。当事業はマンハッタンにおける最大級の複合開発である「ハドソンヤード」を構成するオフィスビル群のうちの一棟で、マンハッタンでの日系企業による開発事業の中では、延床面積において過去最大の事業規模となります。なお、竣工は2018 年の予定です。
■ 「ハドソンヤード」再開発は、アメリカで開発総延床面積において過去最大の民間開発です。当該再開発は近年開発が進んでいるマンハッタン西側に位置しており、合計約11ha もの開発敷地をもつプロジェクトで、コーチ本社やロレアルアメリカ、SAP、タイムワーナー本社などが入居予定のビルを含む5 棟のオフィスビル、高級百貨店ニーマン・マーカスがマンハッタンに初出店する商業施設、高層分譲および賃貸住宅、高級ホテル、文化施設、学校などによる複合開発です。さらに周辺では約1.6ha のハドソンパークと大通りの一部が今後開設予定、また既に完成している高架貨物線跡を空中緑道として再生したハイラインもつながる計画です。ハドソンヤード再開発は全米有数のグローバルデベロッパーである「Related Companies(以下「リレイテッド」)」およびカナダで最大の機関投資家の一つである不動産投資会社かつディベロッパー、「Oxford Properties Group(以下「オックスフォード」)」が開発を主導しています。
■ 「(仮称)55 ハドソンヤード」は、オフィスを主要用途とした地上51 階建、延床面積約118,000m2の建物です。地下鉄最寄り駅至近の立地、ビル正面エントランス側に広がる公園、ビル西側に広がるハドソン川の眺望や、眺望を楽しむことができるテラスフロアやテラススペースの設置、LEED 認証取得を前提とした環境性能、効率のよいレイアウトを可能とするフロアプレート、またマンハッタンSOHO エリアで19 世紀に多用された歴史的建築様式であるキャストアイロン建築のデザインを取り入れた外観などの強みをもつ、最新鋭のオフィスビルとなります。当事業は、「ハドソンヤード」の開発を主導する「リレイテッド」および「オックスフォード」との共同事業になります。
■ 当事業は、当社の今後の海外事業にとって、ポートフォリオの核となる旗艦物件として位置づけられる開発であり、これを機に三井不動産として海外事業を拡大していくことはもちろん、その事業内容についても、日本で行っている複合的な街づくりのノウハウを、現地事業での付加価値向上に活かしてまいります。
■ 当社グループは、海外事業を成長分野の一つに位置づけ、欧米エリアではオフィス・賃貸住宅など複数の用途の開発事業に取り組み、社会や経済の変化に照応した良質なポートフォリオの構築を目指しています。三井不動産アメリカは、当事業を含めて、ニューヨーク、ワシントンD.C.、およびサンフランシスコにおいて現在保有・開発するオフィスビルは6 棟となります。またニューヨークを含む複数の都市において賃貸住宅の事業規模を拡大しており、ハワイではハレクラニを含む2 棟のホテル事業を行っています。英国のロンドンにおいては、複数のオフィス開発や複合開発に取り組んでいます。なお2012 年に公表した2017 年度までのグループ中長期経営計画「イノベーション2017」では、計画期間中に欧米・アジアにおいて約5,000 億円の投資を行うことを表明しています。