2025年の年頭にあたり、新年のご挨拶を申し上げます。
昨今の世界経済は、中東情勢や中国経済の停滞などにより不安定な状況が続いており、日本でも円安による物価上昇や自動車メーカーの認証不正問題など予想困難な外生的ショックが企業収益を下押ししています。こうした厳しい環境下で当社グループは、事業ポートフォリオの見直しや構造改革、販売価格の適正化に着実に取り組み、収益基盤を強化してきましたが、2025年も先行き不透明な状況が続くことが予想されます。
このような経営環境化において、当社グループが持続的成長を遂げるためには、変化に柔軟に対応したビジネスを展開し、常に新しいものを創造し付加価値を生み出し続ける企業体質にしていかなければなりません。そのためには部門や組織の枠を超えた交流を活性化し、新製品・新技術の開発にチャレンジすることが重要です。
今年は中期経営計画「TOPY Active & Challenge 2025」の最終年です。事業環境の変化により収益が当初想定よりも悪化しており、厳しい状況にありますが、持続的に成長していく企業体質にしていくためには、事業環境の整備だけでは技術の進歩や事業拡大は望めません。品質向上による高付加価値製品の拡充、低コスト高生産性による高利益率の追求、循環型ビジネスの構築による社会貢献を実現していきましょう。
私たちが成長し続けるためには、一人ひとりが、自らありたい姿を“想像”し、課題抽出する能力を高める努力を続けること、またその課題に対して周到に“準備”を行い、確実に実現していく力が求められます。これを意識し、企業体質を変えていくことを期待しています。こうした想いを込めて、本年のスローガンと重点課題を定めました。
【スローガン】
想像を形に、準備を力に
「Oneトピー」で新たな価値創造!
~「TOPY Active & Challenge 2025」その先へ、変化への対応~
【重点課題】
1.健康・本質安全・品質の追求:最後までやりきる意識の徹底
~休業災害ゼロ、三恥クレーム(異品納入、表示違い、員数違い)撲滅~
2.海外事業の再構築と国内事業基盤の深化:スピード感を持って実行
~アライアンス強化と構造改革推進、生産性向上、販売価格適正化~
3.プロ集団の連携強化で新製品・新技術への挑戦:やってみる・させてみる風土づくり
~失敗を恐れないチャレンジ精神、成功するまで諦めずに技術創出~
4.自律的人財育成とサポート体制で働きがい向上:活力ある職場づくり
~世代別役割(VSOP※)を意識した人財育成~
※VSOP(Vitality, Varietyの20代、Specialtyの30代、Originalityの40代、Personalityの50代)
5.サステナビリティを意識した企業風土の醸成
~マテリアリティ(重要課題)への社員一体となった取り組みの推進~
(2025年1月6日 社長・石井博美 グループ役員・従業員向け年頭挨拶より)