ポラスグループ ポラス株式会社(本社:埼玉県越谷市、代表取締役:中内 晃次郎)は、大学院や大学、高等専門学校、高等学校等に通う学生を対象に 「第12回POLUS -ポラス- 学生・建築デザインコンペティション」を開催いたします。
本コンペティション(以下:コンペ)は2014年に、ポラスグループ創業45周年の記念事業の一つとして第1回を開催し、昨年の第11回は応募作品数610点と多くのご応募をいただき、将来の建築業界を背負う学生たちの素晴らしい発想に触れることができました。
第12回は、「“t軸”の家/家々」をテーマに、2024年11月29日(金)から2025年5月8日(木)にかけて木の家による魅力的な作品を募集いたします。
本コンペを通して、建築の道を志す学生の自由で新鮮な発想を表現・公表する機会を設け、将来活躍が期待される学生の方々を応援するとともに、建築業界のさらなる発展に貢献したいと考えております。
発表は、2025年6月下旬に開催予定の公開審査会会場で行うと共に、公式サイトに掲示します。
また、応募作品の中から実物件への具現化の可能性も図ります。
公式サイト:
https://kenchiku.co.jp/polus
【テーマ】“t軸”の家/家々
20世紀の、いわゆる東西問題や南北問題。これらの言葉に代表される地球規模での社会分断を経験した前世紀の世界にとって、いかに地理的条件を乗り越えて人類共通の理念に至ることができるかは、最も大きな共有課題でありました。それは建築の世界に置き換えれば「空間の普遍性」の追求の時代であった、と言って良いでしょう。
21世紀に入って四半世紀が経とうとしている現在、「空間の問題」はもちろん解決され切ったわけではありませんが、それだけでは正しく世界の問題に応じられているようには思えません。具体的に言えば、待ったなしの環境問題が突きつける「“将来”にわたって持続的な環境を維持できるか?」といったサステナビリティの問題。それは「空間(x-y-z)」だけでは解決できない、未来への先行きを含んだ「時間(t)の問題」なのでしょう。
たくさんの環境についての提言や技術は、すでに世の中に出回っていますが、どうも何か禁欲的で、喜んでそれに取り組もうとは、皆が思えていない現状もあります。そんな状況下ですから、サステナブルな未来に向かって、喜びを持って向き合える家やその集合のあり方を、具体的かつ実際的に、新しい建築家であるみなさんに提案してもらいたいと思います。
それはきっと、従来の「x-y-z空間」の思考の枠組みを超えて、「t軸(時間軸)」までをも取り込んだ姿である筈です。全く新しく、そして喜びのある、家や家々をデザインしてください。