【ユビテック】2024年春夏、「熱中症予兆検知機能の“効果実績値”」を発表
作業者の安全見守りサービス「Work Mate」熱中症予兆アラートを受けた作業者の85%が休憩取得・活動量緩和、行動変容は4年連続で80%以上に
株式会社ユビテック(本社:東京都港区、社長:大内 雅雄、以下「ユビテック」)は、作業者の安全見守りサービス「Work Mate」において、2024年4月1日~2024年9月30日の期間に発報した「熱中症予兆アラート」を分析した結果、アラートを受けた作業者の85%が休憩取得・活動量緩和など熱中症対策のために行動変容したことがわかりましたのでお知らせします。1. 熱中症対策と「Work Mate」の「熱中症予兆検知機能」
消防庁によると、2024年5月~9月の仕事場※1において、熱中症による救急搬送人員は9,870人で前年比約106%※2となり、本年は昨年に比べて過酷な作業環境となりました。熱中症は回復まで数日を要することがあり、発症の要因には個人差があります。現場の監督者は、作業者個人にあわせて適切なタイミングで休憩・水分補給などを指示する必要がありますが、作業者のわずかな体調変化を目視で把握をすることは困難です。「Work Mate」の「熱中症予兆検知機能」は、作業者の個人特性をAIが解析し、熱中症の予兆を検知すると「熱中症予兆アラート」を作業者と監督者へ発報します。また、「回復」状態の通知も行い、作業復帰を促します。
2. 「Work Mate」の熱中症予兆アラートによる作業者の行動変容は85%
対象期間:2024年4月1日~2024年9月30日 |
アラートをきっかけとした作業者の行動変容は4年連続で80%以上を維持しています。2024年夏の気温は、全国的にかなり高く※4、6月2週目から熱中症予兆アラートの発生頻度が高くなり、9月3週目までその状況が継続しました。
3. 熱中症対策における「Work Mate」の有効性と今後の展開
分析の結果、熱中症予兆アラートによって早期の休憩取得や活動量緩和等、熱中症対策に必要な行動変容につながっており、「Work Mate」が作業者の行動変容による安全管理向上に寄与することが明らかとなりました。
ユビテックは、今後も作業現場における「Work Mate」のさらなる有効性、機能性向上を目指します。また、「ヒト」にまつわるデータの価値創造を最優先し、AI・データ活用の専門的技術を高め、「危険予知・予防」をコンセプトとしたサービスを展開してまいります。
※1 仕事場:消防庁が定めた発生場所の区分の仕事場①を指し、「道路工事現場、工場、作業所等」が該当。
※2 出典:消防庁「令和6年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」の報告値を計算。(https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r6/heatstroke_nenpou_r6.pdf)
※3 回復状態:作業者の「Work Mate」通常利用時の状態と比較分析をして定義。
※4 出典:気象庁「2024年夏(6月~8月)の天候」。(https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/seasonal/202408/202408s.html)
■「Work Mate」のコンセプト
■「Work Mate」の特徴・機能
- 実証で得たバイタルデータから熱中症の「予兆」を検知するアルゴリズムをユビテックが独自開発
- 日々のバイタルデータの個人特性をAIが学習することで、検知精度が進化し続けていく
- 回復状態も検知し、現場での適切な休憩および現場復帰を促す
- スマートウオッチから取得したパルスと加速度のデータをリアルタイムで分析し、動作に対してパルスが平常時より低い状態が一定時間継続した場合に「注意力低下状態」と判定する
- 日々のバイタルデータの個人特性をAIが学習することで、検知精度が進化し続けていく
- 本人と管理者へアラートを発報し、注意喚起や、行動変容を促す
リアルタイム検知(一部抜粋)
☑転倒・転落検知の本人確認画面・通知
☑体調レベルの変化通知
- 「Work Mate」は、医療機器ではなく、疾病の診断、治療、予防を目的としておりません。