「TAKANAWA GATEWAY CITY」文化創造棟の名称が決定 「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」
「100年先へ文化をつなぐ」 2026年春開館予定
一般財団法人JR東日本文化創造財団は、「TAKANAWA GATEWAY CITY」の開発プロジェクトとして、2026年春に開館予定の文化創造棟の名称が「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」(モン タカナワ: ザ ミュージアム オブ ナラティブズ)に決定したことをお知らせいたします。1.「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」に込めた思い
(1)「MoN」:さまざまな分野をつなぎ、新たな自分と出会う「門」
The Museum of Narratives の頭文字「MoN」は、日本語の「門」を想起させ、高輪ゲートウェイという駅名とも親和性があります。伝統とテクノロジー、アートとサイエンス、都市と自然、パフォーマンスと展覧会など、さまざまな分野をつなぐ「門」であるとともに、訪れる人にとって、はじめての体験、知らなかった世界、新しい自分と出会う「門」という意味が込められています。
(2)「Museum」:未来へ向けて物語を集め、「知をつなぐ」
Museumにはモノやコトをデジタルで記録し、未来へ「知をつなぐ」という思いが込められています。次世代のプレイヤーやその時代に生まれる問いに向き合い、デジタル演出・記録による新ジャンルのパフォーマンスなどの実験的な活動を重ね、未来へ向けてさまざまな物語を提示していきます。
(3)「Narratives」:伝統と未来をつなぎ、新たな「物語」を100年先へ
Narrative(=物語)には、この場所で生み出される物語を世界中の人々と共有して未来へつなぐ、という意味が込められています。これまで育まれてきた伝統と未来をつなぎ、多様なジャンルのプレイヤーをはじめ、国内外から訪れる来館者とともに物語を紡ぎ出し、100年先へ届けていくことを目指します。
一般財団法人JR東日本文化創造財団 MoN Takanawa: The Museum of Narratives 開館準備室 室長 内田 まほろ 「Narrative(ナラティブ)」とは、物語を意味します。本施設は、これまで育まれてきた伝統と未来をつなぎ、物語を生み出し、100年先の未来へ届けることを目指しています。高輪には、かつて江戸時代に大木戸があり、江戸と地方を結ぶ重要なゲートが存在していました。MoN Takanawa: The Museum of Narrativesもまた、はじめての体験や未知の世界、そして新たな自分と出会う「門」として、東京、日本、そして世界の皆さまをお迎えいたします。
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2.シーズンテーマを起点に展開する「100年先へ文化をつなぐ」ための多様なアクティビティ
MoN Takanawa: The Museum of Narrativesでは、アート、サイエンス、テクノロジー、エンターテインメント、日本の四季、伝統文化などをかけ合わせ、分野を横断しながら、次の4つの事業を柱にさまざまなコンテンツを展開していきます。また、半年に一度、「シーズンテーマ」として館全体のテーマを定め、このテーマを起点に、館全体で多様なアクティビティが実施されることも大きな特徴です。
■シーズンテーマにもとづいた、特別な展覧会
約1500平米の広さを持つ「BOX1500」をメイン会場に、文学、歴史、アート、サイエンス、ポップカルチャーなど、さまざまなジャンルのトピックを掛け合わせ、シーズンテーマにアプローチするオリジナル企画の展覧会を開催します。
■最新のシアター空間で行われる、多彩なライブ・パフォーマンス
着席最大約1,200席、スタンディング約2,000名の収容が可能で、ステージ全面にLEDが設置された最新のシアター空間である「BOX1000」では、オリジナル企画を含む多彩なライブ・パフォーマンスを実施します。
■約100畳の「TATAMI」で提供する文化×テクノロジーや、日本の四季を感じる、和のプログラム
和を象徴する約100畳の畳スペース「TATAMI」では、和の文化とテクノロジーを掛け合わせたプログラムを実施するとともに、豊かな自然に囲まれた「屋上庭園」や、江戸時代に月見の名所であった高輪の海岸風景を思わせる「月見テラス」では、お花見やお月見など、季節に応じた四季折々のイベントを実施します。
■企業や研究機関、アーティストと共創する、最先端の実験プログラム
壁が開閉する自由な実験空間「BOX300」では、企業や研究機関、アーティストの先端プロジェクトや共創による実証実験をはじめ、夜はDJやパブリックビューイングなどのイベントを実施します。
コンテンツ開発や高輪地域のコミュニティ醸成、全国連携を推進。文化の国際的なハブを目指す
MoN Takanawa: The Museum of Narrativesは、JR東日本が設立したJR東日本文化創造財団が一元的に運営し、オリジナルコンテンツの企画・開発を担います。また、高輪の地域に関連したコンテンツ開発、活動・発信を通じてコミュニティの醸成に寄与するとともに、JR東日本が有する鉄道のネットワークを活用し、全国と連携することで、新たな文化的価値を生み出す取り組みを推進します。さらに、日本の文化を世界に向けて発信するとともに、海外のコンテンツを日本に導入し、文化の国際的なハブとして機能することを目指します。
4.施設紹介:
日本の四季の移ろいを感じさせ、さまざまなコンテンツを提供する複合文化施設。
【フロアマップ】
5.各フロア構成
屋内と屋外はゆるやかに連携し、多目的な利用が可能なBOX(ボックス)と名付けた大小3つのスペースと約100畳の畳スペースでは日々多様なプログラムを実施します。アートとサイエンス、アカデミックとエンターテインメント、リアルとバーチャルなど、既存の分野・領域の壁を越えたプログラムが展開されます。屋上庭園、レストラン、ホワイエ、電車が見えるスロープ、アナログ展示を行うメディアシェルフなど、共用スペースもふんだんに活用します。
シーズンテーマを代表するプログラムを体験できる大規模展示空間。展示のみならずイベントの実施も可能。
屋上庭園では、草木や果樹のほか、野菜や花の栽培が行われます。
江戸時代の海岸風景に思いを馳せて、月の映り込みをデザインした月見テラスや足湯があり、さまざまな季節のイベントも開催します。
靴を脱いでくつろげる約100畳の畳スペース。和の文化とテクノロジーを掛け合わせたプログラムなどを実施します。
※株式会社伊藤園のお茶の製造過程で発生する茶殻をアップサイクルして、木材の使用量削減といった点で環境に配慮した地球にやさしい「さらり畳」を導入します。
壁が開閉する自由な実験空間。夜はDJやパブリックビューイングなどのイベントも開催します。
高輪ゲートウェイ駅から徒歩5分、デッキで直結したアクセスが可能なエントランス。
待ち合わせ場所にもぴったりのオープンスペース。今後完成する目の前の公園からは、日本で初めての鉄道が海の上を走るために作られた「高輪築堤跡」が見渡せます。
開催中のプログラムや参加クリエイターに関連する、書籍やグッズなど、アナログメディアのアーカイブが並ぶ巨大な本棚が設置された空間。
着席最大約1,200席、スタンディング約2,000名の収容が可能で、ステージ全面にLEDが設置された最新のシアター空間。演目に合わせて客席数を変更でき、段床式/平土間式による自由な舞台レイアウトが可能。配信やアバターで、遠隔地からも楽しめるプログラムも展開します。
■施設概要
名称 | MoN Takanawa: The Museum of Narratives |
事業者 | 一般財団法人JR東日本文化創造財団 |
敷地面積 | 7,977.31 ㎡ |
延床面積 | 28,952.55 ㎡ |
高さ | 44.98 m |
階数 | 地上6階・地下3階 |
主用途 | 展示場、ホール、飲食施設、駐車場等 |
設計者 デザイナー |
品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)設計共同企業体 外装デザインアーキテクト/隈研吾建築都市設計事務所 |
開業 | 2026年春(予定) |
※画像提供・JR東日本
※2024年10月の情報を元に制作したものです。内容は今後変更となる可能性があります。
※「MoN」、「MoN Takanawa」並びに「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」は、一般財団法人JR東日本文化創造財団が商標登録出願中です。
■一般財団法人JR東日本文化創造財団について
JR東日本文化創造財団は、本施設で実施するプログラムを企画・運営する組織として設立されました。開館準備室長は2002〜2020年に日本科学未来館で、サイエンス、アート、デザイン等の様々な領域を融合した数多くの企画展や常設展を開発する傍ら、Barbican Centreやグッドデザイン賞をはじめ、国内外でゲストキュレーターや委員等に従事してきた内田まほろが務めます。
公式サイト: https://www.jreast-ci.or.jp/