モレックス、AI普及によるデータセンター発熱量の増大に対処する革新的な 熱対策を実現する、VaporConnect 光ファイバーフィードスルーモジュールを発表

Molex

• 市場初、二相式液浸冷却装置向けカセット式ソリューションで、ハイパースケールデータセンターにおける設備機器の設置および更新に要する時間とコストを大幅に削減
• 液浸タンクの光トランシーバーとケーブルインフラストラクチャとの容易な接続を可能にする、将来の機器更新に完全対応の防水、プラグアンドプレイ型モジュール
• 設備機器更新に関連したコネクタータイプやシャッフル配線構成の変更時にインターフェースやタンクの設計変更が不要、将来まで安心な柔軟性を備えたフィードスルー製品


アメリカ合衆国イリノイ州ライル - Media OutReach Newswire - 2024年9月26日 - エレクトロニクスで世界をリードしコネクティビティの分野で革新を続けるモレックス( https://www.molex.com/en-us/products/optical-solutions/vaporconnect-optical-feedthrough-modules?utm_source=pr&utm_medium=wire&utm_campaign=dss-2024-08-optical-feed-through-pr )は本日、ハイパフォーマンスデータセンターの配備と更新にかかる時間とコストを低減し、生成AIや機械学習ワークフローに関するとどまることのない要求も満たす熱管理用ソリューションを発表いたしました。モレックスの二相式液浸冷却装置向けVaporConnect™ 光ファイバーフィードスルーモジュール( https://www.molex.com/en-us/products/optical-solutions/vaporconnect-optical-feedthrough-modules?utm_source=pr&utm_medium=wire&utm_campaign=dss-2024-08-optical-feed-through-pr )は、液浸タンクに直接ボルトで固定する独自のカセット型デザインにより、インターフェースや液浸タンクの機械的構造を変更することなく光トランシーバーおよびネットワークインフラストラクチャのケーブル交換を行うことを可能とした、高まり続けるデータセンターの処理速度と能力への要求に対応する製品です。本製品のリファレンスデザインは、2025年Q1の提供を予定しています。

モレックスOptical Connectivity ジェネラルマネージャーのTrevor Smith (トレヴァー・スミス) は、次のように述べています。「弊社は以前より、データセンターの熱管理に関する問題を軽減すると同時にデータセンターの配備と更新を容易にする、革新的な光ソリューションの開発に力を入れています。シンプルなモジュール交換方式のVaporConnectをご利用いただくことで、データセンターの拡張に合わせた接続部品の更新と冷却システムの拡張を柔軟に進行することが可能となり、更新時間の短縮が実現し、さらには電力、冷却、技術にかかる全体的なコストを低減することも可能となります」

二相式液浸冷却に関連する作業を合理化
モレックスのVaporConnect光ファイバーフィードスルーモジュールでは、完全更新可能な密閉モジュールを使用し、液浸タンク内に収納された光トランシーバーとタンク外のケーブルインフラストラクチャとの接続作業を簡素化します。VaporConnectを使用することにより密閉と配線がモジュール内部で完成するため、液浸タンクの設計やアーキテクチャには影響を与えず、コネクターのみを更新することが可能となります。加えて、標準のケーブルインフラストラクチャは製品が世代を重ねても再利用することが可能なため、さらなる導入時間の短縮やコストの低減、複雑性の解消等も実現します。

製品構成に関しては、シングルおよびマルチモード光ファイバソリューション向けに、業界標準およびモレックス独自の光コネクターのフォームファクタを広範に取り揃えています。新規あるいは高密度のコネクターへのスムーズな更新に役立つ、ミックス & マッチ機能も本製品の特徴です。個々のスペースやアプリケーションの要件に合わせたフットプリントのカスタマイズも可能です。また、このVaporConnect光ファイバーフィードスルーモジュールは、弊社のFlexPlane™ 光ファイバーケーブリングテクノロジーを利用することで、外部のパッチパネルやシャッフル配線側の要件を最小限に抑えられる設計となっています。これによって、光ファイバーの複雑なシャッフル配線や高密度配線をスムーズにモジュールに統合することが可能となり、設置作業の簡素化とプラグアンドプレイによる運用が実現します。

信頼性、多用途、更新対応
すべてのVaporConnectモジュールには、密閉用ガスケットを付属しています。ガスケットには業界標準試験のヘリウムリーク試験を実施済みであり、タンク壁との間の密閉性能を保証します。また、ガスケットを付属することで、タンク内のサーバーのラインカードからタンク外のケーブルインフラストラクチャへの連結がシームレスに行えます。業界標準のGR-1435-COREへの準拠に関しては、現在試験を進行中です。

VaporConnectモジュールは、使用コネクターの数とタイプにより異なるファイバチャネル数などの、顧客仕様に柔軟に対応可能な設計となっています。1個のモジュールに、光ファイバー最大576心を収納可能です。フォームファクタはMPOおよびLCから、MMC、MDC、SN、SN-MT等のVSFF (Very Small Form Factor) まで対応します。既存のどのインフラストラクチャにも導入が可能で、システム更新がスムーズに行えます。モレックスは今後もこの光相互接続領域への投資を継続し、その一貫として本製品に関連して現在開発中のEBOコネクターオプションは、2025年上期の発売を予定しています。

モレックスが力を入れる光ネットワーク関連の革新的製品を、ECOC 2024で展示
二相式液浸冷却装置向け光ファイバーフィードスルーモジュールの最大手メーカーであるモレックスは、現在までに35万個を超える光チャネル製品を出荷しております。弊社は当領域に今後さらに力を注ぐ方針であり、新製品VaporConnect光ファイバーフィードスルーモジュールをはじめとする、革新的な光ネットワークインフラストラクチャ関連製品を、9月に開催されるECOC’24( https://www.ecocexhibition.com/ )に出展いたします。展示会ではこのほか、各種光接続製品、光エレクトロニクスソリューション、ならびに波長制御システム等を多数紹介いたします。スタンド番号C75にて、皆様のご来場をお待ちしております。また、OIFメンバー企業として、B83ブースで開催予定の相互接続製品のデモンストレーションにも参加いたします。特にデータセンターやAI/MLテクノロジー、システムのディスアグリゲーション向けの光ネットワークに関連したイノベーションやソリューションを紹介する予定です。

モレックスについて
モレックスは、未来の変革とより豊かな生活を実現させるテクノロジーを可能にすることでもっとつながる世界を支えます。世界40ヵ国以上で事業を展開し、データ通信、医療、インダストリアル、自動車、家電などの様々な市場に広範な接続システム、サービスおよび電子ソリューションを提供しています。お客様や業界との信頼関係、エンジニアリングに関する卓越した経験と知見、そして製品の品質と信頼性をたずさえて、モレックスは無限の可能性を追求していきます。Creating Connections for Life ― ソリューション開発のその先に、つながる未来を見据えて。詳細に関しては、https://www.molex.com/ja-jp/home をご覧ください。
 

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