クロスカントリー競技用「YZシリーズ」2025年モデルを発売~3年ぶりモデルチェンジの「YZ250FX」はクロスカントリーでの扱いやすさに磨きをかけ戦闘力アップ~

ヤマハ発動機株式会社

 ヤマハ発動機販売株式会社は、クロスカントリー競技用YZシリーズの2025年モデル4機種を10月25日に発売します*。価格は2024年モデルから据え置きです。

 3年ぶりのモデルチェンジとなる「YZ250FX」は、“Synchronization YZ with every cross country rider”をコンセプトに、モトクロッサーYZシリーズ開発で得た技術を随所に活かしてクロスカントリーでの戦闘力をさらに向上。さまざまな路面状況や幅広い速度域でパフォーマンスを発揮できる、扱いやすいマシンに仕上げました。

 主な特徴は、1)ECUを国内専用にセッティングし、MFJ音量レギュレーションに適合しながら、極低速から中速域での操作性の向上となめらかなレスポンスを獲得、2)前側エンジン懸架ブラケットを新作し、クロスカントリー/エンデューロで求められる走破性、操作性を向上、3)アクション自由度に配慮しボディの軽量・コンパクト化に貢献するエアフローマネージメント機構に合わせ、後方ダクトのエアクリーナーボックスを新作、4)ストロークを10mm短縮してローダウン化し、国内のクロスカントリー向けに専用チューニングした前後サスペンション、5)セッティングの容易化を図るパワーチューナーのアプリのバージョンアップなどです。

 2ストロークモデルの「YZ250X」と「YZ125X」は、ラジエターおよびその周辺部品の変更により冷却性能の向上を図るほか、耐水性に優れるPVC製バーパッドの採用や工具不要で圧減衰調整が可能なアジャスターをフロントサスペンションに装備するなど、4ストロークYZで好評の特徴を踏襲しました。

 なお各モデルは、ハイパフォーマンスの血統“ブルーファミリー”を濃密に感じさせるヤマハブルーをベースに、ライトブルーの差し色を加えたホワイトのビッグロゴとグラフィックをあしらい、爽快かつアグレッシブなスポーツイメージを高めています。
※本製品は「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2024年7月18日から12月1日までの期間限定で予約の受付を行います。予約が生産計画を上回る場合は、予約受付期間終了を待たずに受付を終了する場合があります。
 
「YZ250FX」
 
※画像はCG合成によるイメージで、国内モデルとカラーおよび仕様が一部異なる場合があります。
 

【2025年YZ250FXの主な特徴】
1)国内専用ECUセッティングを採用し、音量レギュレーションに適合しつつ
低速域での扱いやすさ、中高速域での性能を向上

 吸気効率を高めた後方ダクトの樹脂製新作エアクリーナーボックス、フリクションロスの少ない新カムチェーン、国内専用ECUセッティングを施したエンジン、膨張室を刷新したショートサイレンサーを採用。これによりMFJ音量レギュレーションに適合しつつ、低中速域における「扱いやすいパワー特性」「力強いトルク」といった従来のエンジン特性はそのままに、オーバーレブ特性を含む中高速域での性能を向上させました。
 またトラクションコントロールの採用により、スリッピーな路面での走破性に貢献します。

2)エンジン懸架を専用チューニングし、車体との一体感がより得られるバイラテラルビーム・フレーム
 「YZ450F」「YZ250F」同様のバイラテラルビーム・フレームを採用。バンプの衝撃で横方向にわずかな挙動を見せるフレームフレックス特性に着目し、タンクレールの環形状・保持形状・補強材などのバランスを吟味して設計開発、官能評価を経て設定しました。エンジン懸架を専用チューニングし、なかでも前側懸架のブラケットは「YZ250FX」用に新作。安心してアクセルを開けられ、ウッズでのコーナリングしやすい軽快感と直線での高速走行時の安定性を両立し、クロスカントリーで求められる走破性、操縦性を備えています。

3)エアフローマネージメントとアクション自由度に配慮した軽量コンパクトなボディ
 「YZ450F」「YZ250F」同様のエアフローマネージメントを採用しました。シリンダー前方吸気レイアウトは継承しつつ、吸気の経路を「サイドカバーとタンクの隙間」、および「メインシート下」に設けています。後方ダクトのエアクリーナーボックスは新作し、スロットルボディとのジョイント部分は「YZ250FX」専用開発。最適な吸気経路を導き、リニアなレスポンス、ドライバビリティの向上などに貢献しています。
 また吸気まわりの軽量・スリム化にも寄与。シュラウドは左右幅を従来比で50mm詰めてコンパクト化し、ボディ外装にシームレス処理を施すことで、ライダーがシート上で体が動かしやすくなるなど、車両と一体になったパフォーマンスが可能です。
 シートは、アクション自由度を広げるため天面高低差を従来比15mmフラット化。シート後方にはストッパー形状を織り込んで加速の際のホールド性を考慮しています。

4)前後サスペンションのローダウン化&国内専用設定で直進安定性と、極低速での軽快な旋回性を両立
 ストロークを10mm短縮してローダウン化した前後サスペンションは、国内専用にバネ定数を低めにし、接地感、旋回時の安定感、足つき性を向上。直進走行時の安定性と極低速での軽快なコーナリングを両立させ、レースからファンライドまで幅広いライダー層をカバーできるセッティングとしました。フロントには、工具不要で圧減衰調整できる手回しタイプのアジャスターを採用しています。
 またパワーチューナーアプリの新機能「サスペンションセッティングのテーマ対処方法」による調整作業を容易にしました。さらにインナーチューブ表面劣化を防ぐために強化ダストシールを採用。リップ長をアップし、優れた追従性によりダスト侵入を抑制、オイルにじみのリスクを低減しています。

5)直感的にチューニング可能なバージョンアップした 「パワーチューナー」アプリ
 スマートフォンでエンジンのセッティングができるアプリ「パワーチューナー」をバージョンアップし、エンジン特性を「スムース⇔アグレッシブ」表示の一軸バーをタップするだけで変更できるシンプルチューニング、3段階で調整できるトラクションコントロール、「レブリミット機能」を追加したローンチコントロールに、ラップタイム計測機能を追加しています。

6)エンジンガードなどクロスカントリー向け専用パーツ
 エッジを抑えた滑らかなデザインの樹脂製エンジンガード、タンク容量も大きく、さらにサイドスタンドが付くなどモトクロッサーに比べ重量が増えるクロスカントリー仕様の特性を踏まえアルミからスチール製へ変更し剛性を高めたフットレストブラケット(左のみ)、軽量リアハブを採用しつつ外径をφ22からφ25へ内径をφ20.5からφ20.0に変更して剛性を確保したリアアクスル、4本組(2クロス)から6本組(3クロス)スポークに変更し衝撃吸収性・トラクション性能を向上したリアホイール、クロスカントリーの高速化に合わせた軽量・ショートなフェンダー(前後)など、クロスカントリー向け専用の装備も充実しています。
 

 

 

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