北海道大学・釧路高専と次世代ATMの創造に向けた共同研究を開始
北海道から日本全国へ新技術を
株式会社セブン銀行(本社:東京都千代田区、代表取締役:松橋 正明)は、国立大学法人北海道大学(本部:北海道札幌市、総長:寳金 清博、以下 北海道大学)および独立行政法人国立高等専門学校機構釧路工業高等専門学校(北海道釧路市、校長:大塚 友彦、以下 釧路高専)と、次世代ATMの創造を視野に入れた産学連携の共同研究を開始いたします。■共同研究の目的と背景
セブン銀行グループは、2001年の創業以来スマホATMや+Connect(プラスコネクト)などのユニークで新しいサービスを生みだしてきました。これからもお客さまと社会にとってより便利なサービスを提供し続ける為には、新たなイノベーションの創出と、金融という枠を超えて身近にあるさまざまな社会課題に向き合う必要があると考えています。
このたびの共同研究は、セブン銀行の顧客志向や独創性といった強みと北海道大学や釧路高専の持つ学術的、技術的知見を掛け合わせることで、少子高齢化やデジタル化、キャッシュレスが進行する社会において、セブン銀行のATMを「社会で最もやさしいデジタルチャネル」として、さらに発展させることを目的としています。本研究によって得られた成果は、次世代ATMに留まらず、UX(ユーザー・エクスペリエンス)の向上やユニバーサルデザインの拡充等を通じて、可能なものは現行ATMにも適用していく予定です。
本研究を通じて北海道大学・釧路高専と今後も持続可能な社会、環境とともに「誰一人取り残されない」共生社会の実現に向けた取り組みを進めてまいります。
■研究内容
「誰一人取り残されない」および共生社会の実現に向け、全国の国立大学の中でも学部数トップを誇る北海道大学とは、認知心理学、行動解析、ユーザーインタフェースなど、文系・理系を問わず幅広い領域で連携を開始し、最先端の研究によって人々の心理や行動を分析し、次世代のUI/UXを新たにデザインしていきます。さらに、学内にATM実機を設置し、実際に学生に利用をしてもらうことで、実証実験を速やかに行うことが可能になります。
また、セブン銀行代表取締役社長 松橋の母校でもある釧路高専とは、センシングをテーマに、犯罪を寄せ付けない、ATMを利用するお客さまにとっての「安心空間」の実現に関する研究を行う予定です。
【株式会社セブン銀行 代表取締役社長 松橋正明コメント】
セブン銀行は創業以来、常にお客さまのニーズに的確に応えるべく、役職員の一人ひとりが技術革新の成果をスピーディに取り入れることで、新しい商品、サービスを開発してきました。当社にとって最大の商品であるオリジナルATMは、最新の技術と独自の発想を掛け合わせた集大成ですが、目まぐるしく変化する時代の中で、次世代を検討するにあたっては、従来のアプローチのみでは足りないと考えました。当社初の産学連携・共同研究を通じ、まったく新しい着想を手に入れ、これからもお客さまの「あったらいいな」を超えるような独創性ある価値を提供し続けていきたいと思います。
【北海道大学 理事・副学長 瀬戸口剛 コメント】
本学では寳金清博総長のもと「HU VISION 2030」を掲げ、科学技術における教育・研究の卓越性 "Excellence"と、教育・研究を社会に広げ地域課題を解決する社会展開力 "Extension"の2つのエンジンにより、大学発のイノベーションを生み出しています。本共同研究では、本学の多様な研究領域を融合し、一人ひとりに寄り添った最先端のATMを開発する卓越的な研究が、誰もが暮らしやすいインクルーシブ社会の新たなインフラとなり、地域社会に貢献することを確信しています。
【釧路工業高等専門学校 校長 大塚友彦 コメント】
高専生にとって、企業との共同研究は「学び方」や社会貢献への「高い志」を体得する絶好の機会となります。科学技術の進歩が速い今日では学び続ける力や高い志は不可欠であると考え、共同研究を始点に、学生が未来社会を切り拓く人材へと成長することを期待しています。
また、本共同研究を通じて高専生の柔軟な発想力と日頃から研鑽を積んでいる画像認識を含む様々なセンシング技術を掛け合わせることで、セブン銀行様と一緒にATM空間を見守り、ATMを利用するお客さまにとってより安心・安全な空間の実現を目指します。