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芝浦工業大学は、株式会社マーキュリアホールディングスの中核会社である株式会社マーキュリアインベストメント（以下「MIC」といいます。）と、MICが運営するファンドの投資先企業（以下「MIC投資先企業」といいます。）の抱える技術課題などの解決を通じてMIC投資先企業の成長及び企業価値向上を実現、経済社会全体の発展に寄与し貢献することを目的とした包括連携協定を2024年3月1日に締結致しました。
■連携の背景
MICの投資戦略の1つに、中堅・中小企業による事業承継を支援する承継投資があります。MICは、承継投資をメインの戦略としたバイアウトファンドの運営を通じて、高い技術やノウハウを持ちながらも承継問題に悩む企業などへの投資を行ってきました。なかでも、バイアウトファンドは「シンクス」、「水谷産業」、「東京電解」、「小島製作所」、「ミューチュアル」、「JSファンダリ」、「ＪＸ金属プレシジョンテクノロジー」をはじめとした製造業への投資実績が多いことが特徴として挙げられ、製造業における企業価値向上に向けての各種支援を行っております。
芝浦工業大学は、「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」という建学の精神のもと、社会貢献実現への基本方針を「教育・研究・イノベーションの三位一体推進」と掲げ、大学と企業・地域に貢献しうる活動を推進しています。これまでにも、複合領域産学官民連携推進本部において、"実践型人材育成"を共通の目的とした産学官民連携事業の強化や、広域大学間連携を核とした、多分野産学連携による総合的な研究テーマの展開といった事業に取り組んできています。本協定により、多くの製造業と連携し、技術相談や受託共同研究による研究成果につなげ、その成果が実用化、社会実装されることによって社会へ貢献していきます。さらに、企業見学やインターンシップの実施などの機会を通じた理論と実務を結びつける実践的教育を通じた人材育成も期待されています。
この度の産学連携により、芝浦工業大学とMIC投資先企業との間での共同研究などを通じて、芝浦工業大学の様々な分野における卓越した専門性及び研究力をもとに、MIC投資先企業における技術・開発面での競争力向上を図るとともに、双方向の人材交流による人材育成も通じて、日本の製造業の発展に貢献したいと考え、包括連携を実施することと致しました。
■連携の内容
芝浦工業大学とMICは、主に次の事項において共同で取り組んで参ります。
1. MIC投資先企業の技術・製品開発、改良、問題解決のための共同研究
2. MIC投資先企業からの技術・製品相談への芝浦工業大学の支援
3. 芝浦工業大学の研究成果などのシーズとMIC投資先企業の技術的ニーズとのマッチング
4. 芝浦工業大学の教育・研究活動のためのMIC投資先企業における機会提供
5. 芝浦工業大学及びMIC又はMIC投資先企業における人材育成
■日本の中堅製造業が抱える課題解決へ
日本の中堅・中小企業をとりまく課題として事業承継があげられますが、特に製造業においては事業の根幹となる技術・技能の承継も大きな課題と言え、MICはバイアウトファンドの運営を通じて技術の承継という課題解決にも取り組んでおります。加えて、製造業の持続的な成長には、既存技術の改良や問題解決、また新技術導入に向けたチャレンジが必要であるものの、多くの中堅・中小企業においては、人材や設備などの各種リソース、また教育や研究の機会などが不足しているという実情があります。
そこで、MICは、芝浦工業大学とMIC投資先企業との連携により、MIC投資先企業が抱える技術面におけるリソースやオポチュニティの不足といった課題を解消することで、技術の改良や製品開発、また新たな技術の導入などを実現し、MIC投資先企業の競争力向上を図り、また、芝浦工業大学の協力を得ることで、MIC投資先企業に対しリスキリングという観点での人材育成の機会も提供したいと考えております。
実際に、MICが運営するバイアウトファンド投資先のシンクスは、木工機械及び金属加工機械の設計・製造・販売を行う会社ですが、2021年以来の芝浦工業大学 臨床機械加工研究室（工学部機械工学科・澤 武一教授）との共同研究により、加工技術ノウハウを蓄積し、耐摩耗鋼やステンレス鋼などの重切削加工に対応した金属加工機械の開発、販売を実現した協業実績もございます。
この度の提携を通じ、MICの現在及び将来の投資先企業と芝浦工業大学との連携による技術課題の解決を通じ、MIC投資先企業の成長及び企業価値向上を達成し、我が国の産業競争力強化に貢献して参りたいと考えております。
▼本件に関する問い合わせ先
入試・広報連携推進部 企画広報課
植本 和平
TEL：03-5859-7070
FAX：03-5859-7071
メール：koho@ow.shibaura-it.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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