【公立/静岡文化芸術大学】「コーヒー」から地球温暖化にアプローチ 「カスから生まれるプロジェクト」が静岡県地球温暖化防止活動知事褒賞を受賞【フェアトレード/SDGs】

静岡文化芸術大学

2020年に発足した静岡文化芸術大学の教員と学生によるプロジェクトチーム「カスから生まれるプロジェクト」が、このたび「令和5年度静岡県地球温暖化防止活動知事褒賞」を受賞しました。 今回受賞したのは地球温暖化防止普及・啓発部門(学校等の部)で、コーヒー豆を取り出す時に破棄される果皮「カスカラ」を活用した「カスカラティー」の商品開発・販売の取り組みが評価されたものです。 静岡文化芸術大学は、2018年2月1日に国内初の「フェアトレード大学」認定を受け、2021年10月に認定を更新。学内外でフェアトレード推進活動に精力的に取り組んでいます。 ■「コーヒー」を切り口に、気候変動防止に向けた取り組みを  気候変動の影響を受けて、2050年には現在のコーヒーの産地の収穫量が半減するという試算が出されています。収穫量が半減するということは、生産者にとって収入が半減することを意味しており、「気候危機」のもとにいるコスタリカのコーヒー生産者を支援するプロジェクトを2019年から実施してきました。これまで豆を取り出す過程で廃棄されてきたコーヒーの果肉を使って、静岡県内の企業と共に新商品を開発。これまで開発した商品は、コーヒーチェリーティー、コーヒーチェリークッキー、コーヒーチェリー石鹸などがあります。 ■本活動の評価ポイント ① 産地における二酸化炭素削減への貢献  商品はコスタリカのコーヒー生産組合「コーペアグリ(Coopeagri)」から提供を受けている。同組合は、国際フェアトレード認証を取得したコーヒー団体で、フェアトレードの利益を使用して熱帯雨林再生事業を行っている(約10,000haの土地を「保全林」として保全)。しかし、気候変動でコーヒーの生産量が落ち込めば、生産者が貧困に陥るだけでなく、こうした環境保全事業も止まってしまう。新たな副収入源を生み出すことで、生産者を支援するプロジェクトの活動は、このような持続可能な森林保全およびそれに伴う二酸化炭素削減に資する。 ② 商品開発・販売を通じた気候変動防止活動への参加機会の提供  気候変動によって将来的に収入が半減するコーヒー生産者の支援として、これまで資源として見られてこなかったコーヒーチェリーの果肉を使った商品開発を行ってきた。これまで開発してきた商品は、コーヒーチェリーティー、クッキー、石鹸などである。開発に当たっては、国際協力を学ぶ学生が生産者と輸入交渉をし、経営学を学ぶ学生が県内企業から加工技術を学び、デザインを学んでいる学生がパッケージおよび普及啓発用のポスターを作成した。開発に学生たちの学びが活かされていることが特徴。開発した商品は、静岡県内で販売中。「買い物」という誰もが参加できる手段を通じて、気候変動防止活動の機会を県民に提供している。 ③ 教育・研究発表・メディアを通じた啓発  学生たちは販売促進活動として度々イベントに出店し、街頭で普及啓発を重ねてきた。シンポジウムや出前授業、メディア出演など県内の各所で啓発活動に積極的に取り組む。これらの活動は、市民(イベント)、学生(高校・大学)、研究者(学会)など、さまざまな市民が対象。 ▼本件に関する問い合わせ先 公立大学法人 静岡文化芸術大学 企画室 松本 住所:静岡県浜松市中区中央2-1-1 TEL:053-457-6113 FAX:053-457-6123 メール:kikaku@suac.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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