【東芝インフラシステムズ】株式会社アドヴィックスから倉庫運用管理システム(WES)をベースとした統合管理システムを受注
東芝インフラシステムズ株式会社
- 自動車部品製造ラインの見える化による作業効率向上に貢献 -
当社は、自動車用ブレーキシステムの開発・生産・販売を行うアイシングループの株式会社アドヴィックス(本社:愛知県刈谷市、以下「アドヴィックス」)から、当社の倉庫運用管理システム(WES)をベースとした統合管理システムを受注しました。統合管理システムは、モノと情報をQRコードで紐づけ「見える化」し、作業員に必要な通知をすることで、各工程での製造部品の滞留や作業待機時間を低減させるシステムです。本システムはアドヴィックスの半田工場で4月に導入される予定です。
アドヴィックスは、トレーを活用した製造工程を構築し、自動車用ブレーキシステムの製造を行っています。各工程で、トレーの到着をきっかけに作業を開始するので、作業員はトレーの到着まで作業を開始できない、また次の作業がこの先いつ必要となるか不明でした。そのため、作業員の待ち時間が増加したり、作業者自身の判断で別のラインからトレーや部品在庫を持ってきて作業を開始することで、結果として各工程で多くの部品在庫を抱えたりすることが課題となっていました。
当社は、昨年5月に人の作業を管理する倉庫管理システムと機械の制御を管理する倉庫制御システムを連携させる倉庫運用管理システム(WES)という新製品の営業を開始(注)しました。当社はこのWESをベースとした製造業向けシステムの拡販活動にも力を入れており、このたび、アドヴィックスには、QRコードをトレーにつけてトレーの位置を可視化する統合管理システムを導入します。これによりトレーの情報は、システム経由で所定のPC画面で表示することが可能となり、作業員はリアルタイムでトレーの位置状況が分かります。このため、トレー到着のタイミングを予測したうえで、到着を待たずに予め作業開始が可能となるので、作業生産性向上と部品在庫の適正化に寄与します。
今回は対象ラインを絞った「見える化」のみのシステム導入となりますが、より高い生産性向上に向け、本システムでデータを蓄積するとともに現場の意見を吸い上げた拡張システムの導入も検討されています。当社は今後、各ラインへの製造部品の最適振り分けなど、製造現場全体の生産性向上に繋がる機能改善を提案していきます。
当社は、統合管理システムの提供を通じ、今後も部品製造業務の生産性改善に貢献していくとともに、更なる利便性向上を目指して、製品開発を行っていきます。
■システムイメージ
■当社のロボティクス物流システムソリューション紹介ページ
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/security-automation/robotics-logistics.html
注 倉庫運用管理システム(WES)新製品の営業開始についてhttps://www.global.toshiba/jp/news/infrastructure/2023/05/news-20230508-01.html