成城大学大学院文学研究科主催 客員教授学術講演会 Horror Stories and Popular Perceptions of Folklore Study「ホラーストーリーを通して見る、人びとの民俗学のイメージ」

成城大学

成城大学(東京都世田谷区 学長: 杉本義行)は、成城大学大学院文学研究科主催 客員教授学術講演会 Horror Stories and Popular Perceptions of Folklore Study「ホラーストーリーを通して見る、人びとの民俗学のイメージ」を2024年1月18日(木)に成城大学3号館 大会議室にて開催いたします。 【開催要旨】  アメリカの民俗学(folklore study)は、研究理論・方法の「パフォーマンス的転回 performance turn」(規範や構造から実際の行動やそれが発生する文脈への焦点の転換)や「反省的転回 reflexive turn」(調査研究等における研究者側の自己反省・批判の開始)の影響を受け、20世紀末に大きな転換を遂げました。  今日の民俗学は、言語人類学や文化人類学と密接に関連した特定の伝承文化を体系的に把握・記述する民族誌(民俗誌)的な学問分野となっており、民俗学者たちは自分たちの研究を「ヴァナキュラー(地域に根付いた)文化」、すなわち誰もが毎日関わっている普通の日常文化の研究と位置付けています。  以上のように民俗学はここ100年余りの間に大きく変化しましたが、専門外の人びとが持つ民間伝承(folklore)に対する見方はほとんど変わっていないようです。  本講演では、民間伝承をもとにして作られて世界的に人気となっているホラー小説を例にとり、こうした大衆文化の中に描かれた民間伝承と、民俗学が明らかにする民間伝承との間にズレがあることを指摘します。そして、ホラー小説に描かれている民間伝承が19世紀~20世紀初頭の古いものに留まっていることを明らかにします。その上で、正当な学問としての民俗学のイメージを確立するためには、民俗学者は所属する大学・研究機関や国の境界を越えて協力する必要があると論じます。 【演  者】 ジェフリー・A・トルバート 氏(ペンシルベニア州立大学ハリスバーグ校助教授) 民俗学、アメリカ研究専攻。神話や伝説等の民間伝承がマンガやアニメ等のポップカルチャーに継承・再生されている点に注目し、そうした文化現象を、建築や美術様式におけるロマネスク(ローマ様式)という言い方になぞらえて、「フォークロレスク」(folkloresque:民俗様式)として理論化し、精力的に研究を進めている。 【開催概要】  【日 時】 2024(令和6)年1月18日(木) 16:30~18:00  【会 場】 3号館3階大会議室(オンライン視聴併用)  【参加費】 無料(どなたでもご参加いただけます)  【参加方法】  ・対面参加・・・直接会場にお越しください。  ・オンライン参加・・・成城大学HPの講演会特設ページに当日掲載されるZoomのリンクよりご参加いただけます。  ※対面・オンライン共に事前申込不要  ※講演は英語で行われますが、質疑等は日本語・英語どちらでも結構です。 【講演会特設ページ】 https://www.seijo.ac.jp/events/lec240118.html 【お問合せ】  成城大学大学院文学研究科         Mail:bunken@seijo.jp         TEL:03-3482-9412 電話受付時間 平日 9:00~16:30 土曜日 9:00~13:00 ▼本件に関する問い合わせ先 成城学園企画広報部 企画広報課 住所:東京都世田谷区成城6-1-20 TEL:03-3482-1092 メール:kikaku@seijo.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

その他のリリース

話題のリリース

機能と特徴

お知らせ