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2021年10月に兵庫県香美町の地域活性化に向けて、香美町と但馬漁業協同組合をはじめとする漁業関連団体およびJFマリンバンク(なぎさ信用漁業協同組合連合会、農林中央金庫)が一致団結して取り組んでいくことを目的とした包括連携協定を締結しました。
この包括連携協定に基づく取組みの一つとして、2023年11月23日(木・祝)に香美町の国内交流都市でもある大阪府吹田市に所在する、三井ショッピングパーク ららぽーとEXPOCITYで開催される「エキスポ文化祭2023」にて、(1)魚食普及イベント「ハタハタ旗プロジェクト」、(2)未利用魚(※1)を活用した商品開発・販路拡大の取組みを実施します。
本件の実施にあたっては、近畿大学、株式会社九里、株式会社三菱総合研究所の協力のもと、香美町の観光・水産資源の認知拡大はもちろんのこと、未利用魚の新たな活用方法を示すことで、漁業者所得の向上や限りある漁獲資源の有効活用の推進も目指しています。
なお、2025年大阪・関西万博では、「サステナブルな自然・海洋・食でいのち輝く未来社会を共創する」ことが一つのテーマとなっており、未利用魚を活用した取組みについては、大阪・関西万博に向けた"共創チャレンジ"(※2)に登録しています。
(※1)水産物の流通過程において、サイズの不揃いや漁獲量の少なさなどの理由で、値が付かないために市場に出回らず、場合によっては食用以外の利用用途で消費される魚。
(※2)大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するため、自らが主体となって未来に向けて行動を起こしている、または行動を起こそうとしているチーム活動。
【開催概要】
催事名:エキスポ文化祭2023 in ららぽーとEXPOCITY
日時 :2023年11月23日(木・祝)10:00~17:00
場所 :三井ショッピングパーク ららぽーとEXPOCITY
(大阪府吹田市千里万博公園2-1、
大阪モノレール「万博記念公園駅」より徒歩約2分)
対象 :どなたでも参加可能(参加無料、事前申込不要)
内容 :マルシェ・ステージパフォーマンス・ワークショップ等
※ そのうち以下2つの取組みを但馬漁業協同組合および
株式会社九里のブースで行います。
【魚食普及イベント「ハタハタ旗プロジェクト」】
<本件のポイント>
●ハタハタの日本有数の産地である兵庫県但馬地域の認知度向上を産官学連携により支援
●近畿大学生が考案したハタハタのオリジナルキャラクター「はたがみさま」が描かれた塗り絵・旗作り等を来場された子どもが体験し、家族で但馬地域のハタハタや水産物への関心を深めていただく
●学生は、魚食普及・地域活性化を目指す企画の立案から当日運営までの継続的な取組みを実学で学ぶ
<本件の背景>
本プロジェクトは、2022年11月から2023年1月にかけて行われた近畿大学経営学部主催の「課題解決型KINDAIビジコン2022-2023」において、但馬漁業協同組合が提起した「ハタハタの魅力発信」という課題で最優秀賞に選ばれた経営学部商学科准教授 峯尾圭ゼミの学生チームのアイデアから実現しました。
兵庫県は全国2位のハタハタの漁獲量を誇る産地(※3)でありながら、その認知度が低いことに課題を感じていた但馬漁業協同組合(産地である兵庫県香美町に所在)が、「食でつながる人・地域・未来」をテーマとして食育を推進する香美町と連携し、ハタハタの認知度向上を目的として2023年6月30日に香美町立長井小学校にて初めて魚食普及イベントを実施しました。
今回は、より幅広い層の子ども世代およびそのご家族に対して、ハタハタの認知度向上や魚食普及を図るべく、「エキスポ文化祭2023」にてプロジェクト第二弾を実施するものです。
(※3)出典:農林水産省「令和4年漁業・養殖業生産統計」
<本件の内容>
当日は、「はたがみさま」のイラストに自由に色塗りをしながら、ストローと割り箸を用いてハタハタ旗を製作するワークショップのほか、ハタハタの特色や但馬地域の漁業や水産物について、クイズで楽しみながら学べるブースを設置します。
「はたがみさま」は、香美町の「かみ」と鰰(ハタハタ)の語源である「神」をかけ合わせて命名した近畿大学生考案のオリジナルキャラクターです。この体験を通じて、ご家族で但馬地域のハタハタや水産物への関心を深めてもらい、より一層の魚食普及を図ります。
(具体的なワークショップ内容)
・近畿大学生がデザインしたキャラクター「はたがみさま」の塗り絵、旗作り体験
・ハタハタや但馬地域の漁業、水産物に関するクイズ体験
・「はたがみさま」シールの配布
【未利用魚を活用した商品開発・販路拡大の取組み】
<本件のポイント>
●但馬漁業協同組合では、漁業者支援の観点から未利用魚(ヤマガレイ)の購入を行うこととし、包括連携協定の枠組みの中で、株式会社九里とのビジネスマッチングにより、ヤマガレイの新商品を開発
●今回のイベントで新商品を販売し、未利用魚の美味しさ・魅力をPRし、今後の販路拡大および更なる未利用魚活用を目指す
●本件取組みは、2025年大阪・関西万博における"共創チャレンジ"の取組みの一環
<本件の背景>
香美町、但馬漁業協同組合、株式会社三菱総合研究所、農林中央金庫は、2022年10月に大阪・関西万博の「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創チャレンジに「未利用魚の新たな活用大作戦!」を登録しました。サステナビリティの観点から近年注目を集める未利用魚の利用で、新たな水産資源の活用、漁業者の生産性・所得の向上を図り、水産業のあり方を変えていくことを宣言しております。
今般、兵庫県但馬地域で、ホタルイカの漁期にサイズが不揃いな未利用魚のヤマガレイが大量に漁獲されたことを受け、但馬漁業協同組合では、漁業者支援の観点からこうして水揚げされたヤマガレイを購入することとしました。そのうえで、包括連携協定の枠組みを活用しながら、株式会社九里とビジネスマッチングを進め、ヤマガレイを用いた新商品を開発しました。
<本件の内容>
但馬漁業協同組合が購入したサイズが不揃いな未利用魚(ヤマガレイ)を株式会社九里の水産加工技術を用い、開発した商品を「エキスポ文化祭2023」の来場者に販売します。
未利用魚の活用による水産物の消費を通じて、来場者の水産業を取巻く課題・サステナビリティに関する興味・関心をより一層高めることを目指します。
【関連する市町村・団体】
<香美町>
代表者:町長 浜上勇人
所在地:兵庫県美方郡香美町香住区香住870-1
URL :
https://www.town.mikata-kami.lg.jp/
<但馬漁業協同組合>
代表者:代表理事組合長 村瀬晴好
創業 :2007年4月
所在地:兵庫県美方郡香美町香住区若松747
URL :
https://www.jftajima.com
<近畿大学>
代表者:学長 細井美彦
創立 :1925年
所在地:大阪府東大阪市小若江3-4-1
URL :
https://www.kindai.ac.jp/
<株式会社九里>
代表者:代表取締役 九里貴彦
創業 :2007年2月
所在地:大阪府大阪市此花区西九条1-36-8
URL :
https://www.fish-9ri.jp/profile/
<株式会社三菱総合研究所>
代表者:代表取締役社長 籔田健二
創業 :1970年5月
所在地:東京都千代田区永田町2-10-3
URL:
https://www.mri.co.jp
<なぎさ信用漁業協同組合連合会>
代表者:代表理事理事長 黒田俊文
創業 :2017年4月
所在地:兵庫県明石市中崎1-2-3
URL :
https://www.jf-nagisa.or.jp
<農林中央金庫>
代表者:代表理事理事長 奥和登
創業 :1923年12月
所在地:東京都千代田区大手町1-2-1
URL :
https://www.nochubank.or.jp/
【関連リンク】
経営学部 商学科 准教授 峯尾圭(ミネオケイ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2392-mineo-kei.html
経営学部
https://www.kindai.ac.jp/business/
▼本件に関する問い合わせ先
広報室
住所:〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1
TEL:06‐4307‐3007
FAX:06‐6727‐5288
メール:koho@kindai.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/