【東芝】経済産業省の「令和5年度産業標準化事業表彰」を受賞

株式会社 東芝

2023年10月17日
株式会社東芝
東芝エネルギーシステムズ株式会社
東芝デバイス&ストレージ株式会社

 
経済産業省の「令和5年度産業標準化事業表彰」を受賞
~デジタル化とカーボンニュートラルに貢献する国際標準化活動が評価され、内閣総理大臣表彰と経済産業大臣表彰を受賞~


 経済産業省による「令和5年度産業標準化事業表彰」において、東芝エネルギーシステムズ株式会社の林 秀樹が「内閣総理大臣表彰」を、株式会社東芝研究開発センターの山下 蘭と東芝デバイス&ストレージ株式会社の福場 義憲が「経済産業大臣表彰」を受賞し、本日、表彰式が行われました。

 産業標準化事業表彰は、国際標準化機構(ISO)や国際電気標準会議(IEC)における国際標準策定、国内規格(JIS)策定や適合性評価活動といった、標準化活動に優れた功績を有する個人や組織が表彰されるものです。今年度は、内閣総理大臣表彰1名、経済産業大臣表彰20名、5組織、産業技術環境局長表彰30名、2組織が選出されました。


受賞者と功績概要

■内閣総理大臣表彰


東芝エネルギーシステムズ株式会社  グリッド・ソリューション事業部 電力系統システム技術部 
スマートグリッド技術責任者 林 秀樹

 林は、日本が提案して設立されたIECの専門委員会TC120(電気エネルギー貯蔵システム)を主導し、設立時から現在に至るまで11年にわたり国際幹事を務め、電池システムに関するIEC62933シリーズの9件の規格開発をリードしてきました。これらの規格は、ビルや家庭における電力系統の負荷平準化やデマンドレスポンス、環境・安全対策等に活用され、日本の電機産業界に大きく貢献しています。
 また、IECのSyC(システムコミッティ)SE(スマートエナジー)の創設にも携わり、国内委員長およびWG2(スマートエナジー開発計画)の国際コンビーナ(取りまとめ役)を務め、スマートエナジー領域での横断的な規格開発を推進しました。さらに、日本産業標準調査会(JISC)と欧州電気標準化委員会(CENLEC)とのスマートグリッド対話会を設立し、日本代表コンビーナとして2010年以来13回の国際標準化に関する対話会を通じ、欧州との友好関係を構築するとともに、IECにおける日本の地位向上に大きく貢献しました。
 これらの規格は、再生可能エネルギーの比率が高まってきた電力ネットワークにおいて、需給バランスを支える重要な国際規格であり、蓄電池システムやスマートグリッドの推進に寄与するものです。


■経済産業大臣表彰

株式会社東芝 研究開発センター 知能化システム研究所 システムAIラボラトリ-
フェロー 山下 蘭

 山下は、日本初のIECの女性国際議長として、IECの分科委員会SC 3D(製品のクラス・プロパティ・識別・共通データ辞書)をリードし、リエゾン・専門委員会・分科委員会と密に協力しながらIECにおけるDXの最重要規格とされているIEC 61360 規格群、通称IEC CDD(共通データ辞書、製品オントロジー)を開発し、IEC CDDの発展と産業のデジタル化に貢献しました。特に、プロジェクトリーダーとしてIEC 62656‐3(電力共通情報モデルとIEC CDDとの相互変換規格)・ISO/IEC 21823-4(IoTデータ相互運用規格)を開発し、多様なデータ仕様間のデータ交換と相互運用を促進しました。これらは、IECにおける規格開発のデジタル化を推進し、カーボンフットプリントなど情報の流通を支える国際規格となっています。

東芝デバイス&ストレージ株式会社 デバイス&ストレージ研究開発センター 
パッケージソリューション技術開発部 福場 義憲

 福場は、IECの専門委員会TC47(半導体デバイス)・分科委員会SC47A(集積回路)の国際幹事として、半導体の電磁波ノイズ特性や電子機器の設計情報に関する国際標準化を推進し、日本が提案した3件の規格策定に寄与しました。本規格は、車載分野における電動化や電子化に貢献するものです。また、(一社)電子情報技術産業協会(JEITA)や米国電気電子学会(IEEE)にICのモデリングや設計データの標準化を行う委員会を創設し、そこで策定した規格をIECで国際標準化しました。これらは、半導体や電子機器の設計プロセスにおけるDXを支える国際規格となっています。


 今後も当社グループは経営方針に合致した国際標準化活動を積極的に推進するとともに、日本の産業界に貢献してまいります。
 
左:福場 義憲、中央:林 秀樹、右:山下 蘭

 

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