泉北コンビナートから排出されるCO2の回収と利活用に関する共同検討の開始について

大阪ガス株式会社

 三井化学大阪ガスは、泉北コンビナートから排出される二酸化炭素(以下「CO2」)を回収し、利活用する事業の共同検討を開始しました。

 本事業では、三井化学大阪工場の製造プラント*1および用役設備*2の排ガスや、Daigasグループの泉北天然ガス発電所の排ガスからCO2を分離・回収し、国内外で利活用(CCU)することや、地中貯留(CCS)することを目指します。
 今回の検討においては、本事業の概念設計および経済性試算を行う予定です。

<本事業のイメージ>
・三井化学大阪工場の製造プラントおよび用役設備、Daigasグループの泉北天然ガス発電所の排ガス中からCO2を分離回収
・回収したCO
2は、メタンやメタノールなどの原料として再資源化して利活用(CCU)することや、地中貯留(CCS)することなどを想定

 


 三井化学グループは2020年11月、2050年カーボンニュートラル宣言をし、当社グループのGHG排出量削減(Scope1, 2)と、提供する製品のライフサイクル全体を通じたGHG削減貢献量の最大化により、カーボンニュートラル社会の実現に貢献すべく取り組みを進めています。GHG排出量削減においては、Scope1,2におけるGHG排出量を、2030年度までに2013年度比で40%削減するという目標を設定しています。

 Daigasグループは、2021年1月に2050年のカーボンニュートラル実現に向けて挑戦していくことを宣言しました。また、2023年3月9日 に策定した「エネルギートランジション2030」の中では、鉄鋼・セメント・化学などの産業から大気中に排出されるCO2を回収し、e-methane*3として再利用することや、地中深くに圧入・貯留するCO2バリューチェーンの構築を検討し、環境負荷を低減する循環型社会に貢献することを宣言しています。

 両社は、本共同検討を通じて、現在国が検討を進めているカーボンニュートラル燃料供給拠点の実現に向けた泉北コンビナートにおける地域連携を推進するとともに、2050年のカーボンニュートラル社会実現に向けた取り組みを進めてまいります。

*1:ナフサあるいは天然ガスを原料とし化学反応を伴って製造する装置。化学反応は高温で進行する場合が多く燃料の燃焼に伴う排ガスにCO2が含まれる
*2:燃料を燃焼し、蒸気あるいは電力をつくる装置で、燃料の燃焼に伴う排ガスにCO
2が含まれる
*3:CO
2をリサイクルして都市ガスの原料を作る技術「メタネーション」によって合成されたメタン

 

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