武井武雄の世界展 ~こどもの国の魔法使い~
子どものための絵を芸術に高めた“童画の父”、生誕120年記念
会期:2014年3月26日(水)~ 4月6日(日) 会場:日本橋高島屋8階ホール 会期:2014年4月23日(水)~ 5月5日(月・祝) 会場:横浜高島屋 会期:2014年5月8日(木)~ 5月19日(月) 会場:京都高島屋 会期:2014年8月6日(水)~ 8月18日(月) 会場:大阪高島屋 入場料:一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料 入場時間:午前10時~午後8時(最終日は6時閉場) 主催:一般財団法人NHKサービスセンター、岡谷市 協力:イルフ童画館 高島屋では、2014年3月26日から4月6日まで、日本橋高島屋にて「武井武雄の世界展」を開催いたします。 長野県岡谷市に生まれた武井武雄は、「こどもの心にふれる絵」の創造をめざし、大正から昭和にかけて、絵画・版画・刊本作品など様々な芸術分野で活躍しました。特に、“童画”<大人が描く子どものための絵 >という言葉を世に送り出し、「コドモノクニ」「子供之友」や「キンダーブック」などの児童向け雑誌で活躍しました。それらに発表された作品は子どもが喜ぶだけでなく、大人が観ても満足する芸術性の高いものでした。 また童画家としてのみならず、版画家、童話作家、郷土玩具やこけしのコレクターであり研究家、創作玩具作家、本の装丁などのデザイナー、そして造本作家でもありました。多彩な創作を行い、しかも各分野で他の追随を許さない存在で、技法もパステル、版画、水彩、各種工芸技法をはじめ貪欲にいろいろな表現に取り組み、多くの作品を残しました。今展は武井武雄生誕120年を記念し童画の父「武井武雄のすべて」を展観、童画、版画、刊本作品、おもちゃ・陶芸など総計約400点にのぼる過去最大の回顧展となります。 初日の3月26日(水)午前11時、午後2時より、イルフ童画館 館長、山岸吉郎氏によるギャラリートークを行います。 ■多彩な武井武雄の世界を一挙紹介 <童画誕生 ~こどもへのまなざし~> 大正11年、武井が表紙を描いた絵雑誌「コドモノクニ」創刊。「小さい子どもにこそ、一流のものを与えなければ」と、それまで童話の添え物でしかなかった絵に命を吹き込み“童画”として結晶させた。 <版画 ~ひろがる表現~> 版画は武井の仕事の中で童画、刊本作品と並び3本柱の1つ。木版画を中心に、銅板や拓摺、自身で考案した技法など、多種多様な方法で版画作品を創りました。 <刊本作品 ~本の宝石、愛書鬼のライフワーク~> 半世紀にわたり創作された計139冊の私家本。絵も文も武井のオリジナルで表現形式を毎回変え技法と素材を変化させています。制作数は300部を原則とし、記番書名入りで登録会員に直接頒布されました。今展では選りすぐりの60点を展示します。 <日常の愉しみ ~掌の中の小宇宙~> 絵画、刊本作品にとどまらず、アイディアを注いでデザインしたおもちゃやミニアチュール、陶芸などの多彩な作品を展示します。 ■武井武雄(たけい・たけお)略歴 1894年(明治27年) 長野県諏訪郡平野村(現・岡谷市)に生まれる 1913年(大正2年) 県立諏訪中学校(現・諏訪清陵高校)卒業後、単身上京 1919年(大正8年) 東京美術学校(現・東京藝術大学)西洋画科卒業 1921年(大正10年) 絵雑誌「子供之友」その他に子ども向けの絵を描き始める 1922年(大正11年) 絵雑誌「コドモノクニ」創刊 1925年(大正14年) 東京銀座資生堂画廊にて初の個展「武井武雄童画展」を開催。「童画」という呼称が初めて用いられる. 1927年(昭和2年) 日本童画家協会を同志6人と結成 1935年(昭和10年) 小型私家本「十二支絵本」創始(刊本作品第1号) 1941年(昭和16年) 日本童画家協会解散 1944年(昭和19年) 恩地孝四郎の推薦により、日本版画協会会員となる 1945年(昭和20年) 郷里の岡谷に疎開。空襲のため、東京・池袋の自宅および作品、資料焼失 1949年(昭和24年) 東京板橋区に新居をかまえる 1956年(昭和31年) 日本美術家連盟会員となる 1959年(昭和34年) 児童文化に貢献した功績により、紫綬褒章を受章 1962年(昭和37年) 日本童画家協会結成(戦前とは異なる) 1964年(昭和39年) 美術著作権連合結成。理事長に就任 1967年(昭和42年) 勲四等旭日小綬章を受章 1975年(昭和50年) 「武井武雄作品集 1(童画)」が、東ドイツ(当時)のライプチヒで「世界一美しい本」としてグランプリ受賞 1983年(昭和58年) 2月7日、逝去- 本件に関するお問合わせ先
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