バイポーラ型鉛蓄電池と太陽光発電を連携した蓄電システムの実証実験を開始

古河電気工業株式会社

~パートナー企業との共創や再生可能エネルギー活用ソリューションの開発を推進~

● 電力貯蔵用蓄電池であるバイポーラ型鉛蓄電池と太陽光発電を連携した蓄電システムを構築
● 平塚事業所に配備した太陽光発電から出力された電力の貯蔵・供給に関する運用性能を評価
● 本取り組みを通じてパートナー企業との共創や再生可能エネルギー活用ソリューションの開発を推進

 古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:小林敬一)は、古河電池株式会社(本社:神奈川県横浜市保土ヶ谷区星川2丁目4番1号、代表取締役社長:小野眞一)と共同開発したバイポーラ型鉛蓄電池およびBMU(Battery Management Unit)を用いて、太陽光発電(PV)と連携した蓄電システムを構築し、運用性能を評価する実証実験を開始しました。バイポーラ型鉛蓄電池を単独で使用した蓄電システムの運用は今回が初めての試みです。

■背景
 当社は、再生可能エネルギーの有効活用に向けて、低コストで安全性・省スペース性・リサイクル性を備えた電力貯蔵用蓄電池であるバイポーラ型鉛蓄電池の社会実装を目指して取り組みを進めています。
 

 図1 バイポーラ型鉛蓄電池の写真

■内容
 実証実験では、平塚事業所内の建屋一棟に配備した太陽光発電から出力された電力をバイポーラ型鉛蓄電池に貯蔵し、同建屋内における電力供給を行います。「安全」、「安心」、「快適」の3つの顧客価値から検証項目を定め、同蓄電池および蓄電システムに組み込まれたBMU、PCS(Power Conditioning System)、自社で開発したEMS(Energy Management System)の運用性能を、ピークカット運転等を通じて評価します。

 
図2 蓄電システム概要図

図3 実証試験室内

蓄電システムの概要
・蓄電池容量:40kWh
・PCS出力:10kW
・BMU:SOC(State-of-charge)判定、各種アラームの発出、遠隔監視機能
・EMS:システム内電力の見える化、PCSへの運転指示、各種アラームの発出機能
・電力負荷:建屋の照明やパソコンなどの一般機器
・太陽光発電、商用系統との連携:あり
 

表 顧客価値と検証項目

 
 当社は、本取り組みを通じてパートナー企業との共創およびバイポーラ型鉛蓄電池を活用したソリューションの開発を推進してまいります。

(注)サイクルユース:平常時に蓄電池が充電・放電を繰り返す用途


■古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。

古河電工グループのSDGsへの取り組み
https://furukawaelectric.disclosure.site/ja/themes/182
 

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