国内外の主要ベンダと6Gの実証実験の協力体制を拡大~新たにEricsson、キーサイト・テクノロジーとの実験協力に合意~

日本電信電話株式会社

 株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と日本電信電話株式会社(以下、NTT)は、国内外の主要ベンダーである富士通株式会社(以下、富士通)、日本電気株式会社(以下、NEC)、Nokiaの3社と行っている第6世代移動通信方式(以下、6G)に関する実証実験の協力体制※1をさらに拡大し、新たにEricsson、Keysight Technologies, Inc. (以下、キーサイト・テクノロジー)の2社と6Gの実現に向けた実証実験を協力して行っていくことで合意しました。これにより、計5社と6Gの様々な周波数帯を想定した実証実験を推進します。

 6Gのサービス提供に向けては、5Gで利用されている周波数帯に加えて、6GHzを超えるミリ波帯やサブテラヘルツ波帯※2などの新たな周波数帯を含めた、広帯域にわたる周波数帯を有効活用するための技術など、多くの移動通信技術を検証する必要があります。これまでドコモとNTTは、2022年6月から主要ベンダー3社と新たな無線通信技術やAI技術の活用に焦点を当てて、実証実験を行って参りました※3※4。

 今回合意したEricssonとは、6~15GHz帯における6Gミッドバンドに適した新無線インターフェースの実証実験と、100GHz帯におけるサブテラヘルツ波帯での超高速データ伝送を実現する新無線インターフェースの実証実験を行う予定です。また、キーサイト・テクノロジーとは、サブテラヘルツ波帯を用いた超広帯域通信に向けた電波伝搬特性の測定実験を行う予定です。
 
新たに協力を行う2社を含む、全5社と行う実験の全体像

 今後も、ドコモとNTTは、今回体制拡大した国内外の主要ベンダーとの実証実験を推進するとともに、幅広い移動通信技術の研究開発に向けて、その他の主要ベンダーとも各社の強みを活かしたさまざまな取り組みを推進する予定です。これにより、6Gの研究開発を加速させ、世界的な6Gの標準化や実用化に向けた検討に貢献してまいります。

 なお、今回の取り組みについては、2023年2月27日(月曜)からスペイン・バルセロナで開催される Mobile World Congress 2023のドコモブースでも紹介いたします。

<用語解説>
※1 報道発表:国内外の主要ベンダーと6Gの実証実験で協力-「5G Evolution & 6G powered by IOWN」の実用化に向けた研究開発において世界をけん引-
https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2022/06/06_00.html
※2 サブテラヘルツ波帯とは、90~300GHzであり、5G Evolution向けに想定されている周波数帯よりもさらに高い周波数帯。ミリ波と比較して直進性がさらに高く、障害物による遮蔽に弱い性質を持つ。
※3 報道発表:世界初、28GHz帯で遮蔽を気にせず繋がり続ける分散MIMOの実証実験に成功 -ショッピングモールや工場など厳しい遮蔽環境でも、大容量通信が利用可能に-
https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2022/10/31_01.html
※4 報道発表:ノキア、ドコモ、NTT3社による2つの技術開発により、6Gが大きく前進
https://www.nokia.com/ja_jp/about-us/news/releases/2023/02/15/nokia-docomo-and-ntt-make-two-key-6g-advances/


別紙1
新たに協力を行う主要ベンダー2社との実験概要
 
1.各ベンダーとの実験内容(予定)
<Ericsson>
・ミッドバンドに適した周波数利用効率改善やマルチバンド広帯域化を実現する無線インターフェースの実証実験
・超高速・大容量の実現に向けたサブテラヘルツ波帯における高利得マルチビームを活用する無線インターフェースの実証実験
・利用周波数帯としては6~15GHz帯および100GHz帯を想定

<キーサイト・テクノロジー>
・サブテラヘルツ波帯を用いた超広帯域通信の実現に向けた、屋内外環境におけるサブテラヘルツ波帯の電波伝搬特性の測定実験
・利用周波数帯としては92~300GHz帯を想定

2.実験期間
2023年3月~2026年3月

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