2023年2月15日、グッドウッド、ウエスト・サセックス

• ロールス・ロイス・モーター・カーズ、ビスポーク事業における前例のない成功を振り返る
• 個々のプロジェクトには、過去最も野心的なデザインで、高い技術を求められるものが含まれている
• ビスポーク車はすべて、グッドウッドのホーム・オブ・ロールス・ロイスにおいて、専門デザイナー、エンジニア、職人から成る「ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ」が創造・製作

「ビスポークはロールス・ロイスそのものといえる存在ですが、2022年はビスポークの受注額が史上最高を記録した画期的な年となりました。ロールス・ロイスの真のハウス・オブ・ラグジュアリーとしての地位を再確認し、お客様の想像力に導かれながら、私たちのユニークなクラフトの素晴らしさを堪能していただける車を何台も仕上げることができました。その1台1台が完全にパーソナルで、深い意味が込められており、お客様のご要望に沿って作られています。当社のビスポークのケイパビリティは他の追随を許さず、世界中どこを探してもほかでは提供しえないものです。このことは、当社のお客様が、平均して約50万ユーロを費やしてビスポーク車を購入し、満足されている事実にも表れています。
当社ビスポーク・コレクティブのデザイナー、エンジニア、職人は、私たちの最高かつ最も貴重な資産　であり、常に完璧さを追求し、クラフツマンシップ、素材、技術の境界を押し広げる真に優れた人材です。ホーム・オブ・ロールス・ロイスから送り出されるすべての車はビスポークであり、それは彼らのスキル、クラフツマンシップ、そして限りない創造性の証なのです。」
ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者、トルステン・ミュラー・エトヴェシュ

ロールス・ロイスのビスポークは、118年の歴史で最も成功した年を迎えました。世界中のお客様が、ほぼ無限の可能性を持つビスポーク・パーソナライゼーションを追求し、その結果、1年間の受注額は過去最高を記録しました。

2022年を通して、私たちはお客様の想い描く夢を、希少価値の高い、心に響くラグジュアリー・オブジェクトとして形にしてきました。ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブは、洗練されたビスポークの技巧を駆使して、お客様の希望と嗜好に応え、素晴らしい芸術作品に仕上げました。さまざまなインスピレーションからなるビスポークの例として、オーロラの神秘性、オーキッド（洋蘭）のシンボリズム、真珠の虹色のエレガンス、最新のファッション・ムーブメントなどが挙げられます。

グッドウッドでハンドメイドされるすべてのロールス・ロイスは、お客様の希望に忠実に製作されるビスポーク車です。ロールス・ロイスの車をオーダーすることは、極めてパーソナルな、そして場合によっては非常にプライベートなプロセスであり、多くのお客様は、その傑作を公にすることなく、自分だけのものにしたいとお考えです。以下に紹介する10例は、ホーム・オブ・ロールス・ロイスでデザインされ、手作業で製造された素晴らしい作品のごく一部です。しかし、これらは2022年に製作されたビスポークの最高傑作でもあり、真のハウス・オブ・ラグジュアリーとしてのロールス・ロイスの地位を反映しています。


ファントム「ザ・シックス・エレメンツ」


（画像：ファントム「ザ・シックス・エレメンツ」、エア・ギャラリー by サシャ・ジャフリ、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年）

  「マジカル・リアリズム」のスタイルで知られるサシャ・ジャフリ氏が、自然界の最も強力な構成要素「地、火、風、水、空気」を抽出し、さらに6番目の要素として「人」を加え、エモーショナルで色彩豊かな作品を制作しました。
このユニークな芸術的プロジェクトは、120万ドルの寄付を集めました。各ファントムにはユニークなデジタル・コレクティブルが搭載されており、このシリーズは「チャリティに積極的に取り組み続けるロールス・ロイス（the Rolls-Royce that keeps on giving）」となっています。
（画像：ファントム「ザ・シックス・エレメンツ」、ヒューマニティ、コーチライン・モチーフ、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年）


オーロラ・ボレアリス・レイス 息を呑むような北極光の光景にインスパイアされたこの2台のビスポーク・レイスは、自然が織りなす見事な光のショーの本質を表現しています。この大自然がもたらす幽玄の世界を表現するために、ビスポーク・コレクティブが新たに生み出した2つのカラーが、オーロラ・ブルーとボレアリス・グリーンです。どちらも、極地の夜空に揺らめく虹色の美しさを映し出しています。

（画像：オーロラ・ボレアリス・レイス、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年）

  それぞれのレイスの室内には、青と緑と白の光ファイバーで星座を描いたマルチカラーのスターライト・ヘッドライナーが組み込まれています。ビスポーク・コレクティブは、多くの時間を費やして、オーロラの幽玄な美しさを想起させる照明の完璧な配置を実現しました。



（画像：オーロラ・ボレアリス・レイス、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年）


ファントム・ペイズリー・ギャラリー



（画像：カリナン・フローズン・レイクス、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年）


ファントム・サファイア・アストラム・ギャラリー アストラムとはラテン語で星々を意味し、この精巧なワンオフのギャラリーはスターバーストをモチーフにしています。プラチナに嵌め込まれたダイヤモンドからシルバーの槍が放射状に伸び、最後はペア・シェイプにカットされたサファイアで締めくくられています。
背景のパネルにはギョーシェ彫りが施され、「Bleu de Nuit（ナイト・ブルー）」と名付けられた深いサファイア色のラッカーが、宝石の素晴らしい色彩をより一層引き立てています。ギャラリー・クロックのスターリング・シルバー・ベゼルにもギョーシェ模様が施され、サファイア・ブルーのラッカーが文字盤に深みと虹色の輝きを与えています。
（画像：ファントム・サファイア・アストラム・ギャラリー、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年）


ペブル・ビーチ・コレクション・ゴースト 米国カリフォルニア州ペブル・ビーチで開催される世界的に有名なイベントで、ビスポークのケイパビリティをアピールするためにサガノ・グリーンとセコイア・グリーン、2台のゴーストがデザインされました。サガノ・グリーンはクリスタルで、セコイア・グリーンはゴールド・マイカ・フレークで仕上げられており、虹色のようにきらめく非常に美しい遊色効果が見られます。


（画像：ペブル・ビーチ・コレクション・ゴースト、サガノ・グリーン、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年） この深みのある色彩は、6層に及ぶ仕上げにおいて、それぞれ手作業で丹念に磨き上げることで完成されています。最後に2種類のクリアコーティングを施す前に、クリスタル仕上げを行うことで、微小な色の粒子が艶やかで多次元的なきらめきを生み出しています。




（ペブル・ビーチ・コレクション・ゴースト、セコイア・グリーン、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年）


ファントム・オーキッド - タイムレス・エレガンス このワンオフのファントムは、美しさ、回復力、強さの象徴とされる洋蘭、シンガポール・オーキッドに着想を得たものです。このビスポーク車の中心となっているのは、様々な受賞歴を誇るアーティスト、ヘレン・エイミー・マーレイによる手彫りのギャラリーで、すべてシルクで作られた立体的な花が組み込まれています。


（画像：ファントム・オーキッド、ギャラリー by ヘレン・エイミー・マーレイ、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年） オーキッドのモチーフは、リアのピクニック・テーブルの象嵌やトレッドプレートにも継続されています。エクステリアのシンガポール・オーキッド・パール・ホワイトの塗装は、バイオレットの色合いと微細なガラス粒子の組み合わせによって美しい真珠の光沢を表現し、オーキッドのコーチラインがそれをさらに引き立てています。

（画像：ファントム・オーキッド、ピクニック・テーブル、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年）


フックス・ブライト・イエロー・ドーン このまばゆいばかりのビスポーク・ドーンは、熱心な自動車コレクターで、ロールス・ロイスの長年のパトロンであるマイケル・フックス氏による特別注文の長いリストに新たに加わった1台です。彼のために特別に生み出されたカラー、フックス・ブライト・イエローが、エクステリアの仕上げ、レザー内装、トップ・ステッチ、ツートンカラーのステアリング・ホイール、ホイール・センターなど、車の隅々まできらびやかに飾っています。



（画像：フックス・ブライト・イエロー・ドーン、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年）


ファントム・プラティーノ プラチナのシルバーホワイト仕上げにちなんで名付けられたこのビスポークの傑作は、イタリアの工場で作られた耐久性とラグジュアリー感を兼ね備えた織布と、竹繊維から作られた光沢のある仕上げが印象的な織布の2種類を組み合わせたインテリアを特徴としています。



（画像：ファントム・プラティーノ、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年）

  どちらの素材にも、スピリット・オブ・エクスタシーを抽象的に解釈したオリジナルの繰り返しパターンがあしらわれています。また、このモチーフはギャラリーにも反映されています。スターライト・ヘッドライナーはワンオフのデザインで、パターンに沿って弧を描く「流れ星」が視線を後方へと誘導します。


（画像：ファントム・プラティーノ、ギャラリーとビスポーク・クロック、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年）


カリナン - インスパイアード・バイ・ファッション この「カリナン - インスパイアード・バイ・ファッション」ビスポーク・コレクションは、ファッションのさまざまな側面を反映した4台 × 2セットの車で構成されています。「Re-Belle」モデルは、カラー・ブロックをモチーフにしており、ライム・グリーン、ガンメタル、ワイルドベリー、アークティック・ホワイトのエクステリア仕上げと、ライム・グリーンまたはピオニー・ピンクをアクセントにしたインテリアが組み合わされています。「Fu-Shion」モデルは、エクステリアがミリタリー・グリーン、バーンアウト・グレー、フォージ・イエロー、テンペスト・グレーで、インテリアが対照的なマンダリンまたはフォージ・イエローで仕上げられています。
（画像：「カリナン - インスパイアード・バイ・ファッション」Re-Belle、ライム・グリーン・エクステリア、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年）

  この制作依頼を受け、ビスポークのデザイナーはまったく新しい「スターライト・テールゲート」を創り出しました。このユニークな装備により、テールゲートを開けると、パーフォレイテッド・レザー・トリムに192個の星が浮かび上がり、スターライト・ヘッドライナーがインテリアの外にまで広がります。


（画像：「カリナン - インスパイアード・バイ・ファッション」Fu-Shion、ビューイング・スイートとスターライト・テールゲート、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、2022年）

- 以上 –


技術情報

• ファントム：NEDC（複合）CO2排出量：345 g/km；燃費消費量：18.7 mpg / 15.1 l/100km；WLTP（複合）CO2排出量：351〜362 g/km；燃料消費量：17.7～18.2 mpg / 15.5～16.0 l/100km
• ファントム・エクステンデッド：NEDC（複合）CO2排出量：345 g/km；燃費消費量：18.7 mpg / 15.1 l/100km；WLTP（複合）CO2排出量：353〜365 g/km；燃料消費量：17.4～18.1 mpg / 15.6～16.2 l/100km
• ゴースト：NEDC補正値（複合）CO2排出量：343 g/km；燃料消費量：18.8 mpg / 15.0 l/100km；WLTP（複合）CO2排出量：347～359 g/km；燃料消費量：17.9～18.6 mpg / 15.2～15.8 l/100km
• ゴースト・エクステンデッド：NEDC補正値（複合）CO2排出量：343 g/km；燃料消費量：　18.8 mpg / 15.0 l/100km；WLTP（複合）CO2排出量：348～359 g/km；燃料消費量：17.9～18.5 mpg / 15.3～15.8 l/100km
• ブラック・バッジ・ゴースト：NEDC補正値（複合）CO2排出量：359 g/km；燃料消費量：15.8 mpg / 18.0 l/100km；WLTP（複合）CO2排出量：359 g/km；燃料消費量：17.9 mpg / 15.8 l/100km
• レイス：NEDC補正値（複合）CO2排出量：365～363 g/km；燃料消費量：17.7～17.8mpg / 16.0～15.9 l/100km；WLTP（複合）CO2排出量：369～357 g/km；燃料消費量：17.3～17.9 mpg / 16.3～15.8 l/100km
• ブラック・バッジ・レイス：NEDC補正値（複合）CO2排出量：367 g/km；燃料消費量：17.5 mpg / 16.1 l/100km；WLTP（複合）CO2排出量：370～365 g/km；燃料消費量：17.2～17.4 mpg / 16.4～16.2 l/100km
• ドーン：NEDC補正値（複合）CO2排出量：372～367 g/km、燃料消費量：17.3～17.5 mpg / 16.3～16.1 l/100km、WLTP（複合）CO2排出量：381～367 g/km、燃料消費量：16.7～17.1 mpg / 16.9～16.2 l/100km
• ブラック・バッジ・ドーン：NEDC補正値（複合）CO2排出量：371 g/km；燃料消費量：17.3 mpg / 16.3 l/100km；WLTP（複合）CO2排出量：382～380 g/km；燃料消費量：16.7～16.9 mpg / 16.9～16.8 l/100km
• カリナン：NEDC補正値（複合）CO2排出量：348 g/km；燃料消費量：18.6 mpg / 15.2 l/100km  WLTP（複合）CO2排出量：377～368 g/km；燃料消費量：17.1～17.5 mpg / 16.5～16.1 l/100km
• ブラック・バッジ・カリナン：NEDC補正値（複合）CO2排出量：343 g/km；燃料消費量：18.7 mpg / 15.1 l/100km；WLTP（複合）CO2排出量：377～370 g/km；燃料消費量：17.0～17.3 mpg / 16.6～16.3 l/100km

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ロールス・ロイス・モーター・カーズはBMWグループの完全子会社であり、航空機用エンジンや推進システムを製造するRolls-Royce plc（ロールス・ロイス・ピーエルシー）とは完全に別会社です。英国ウエスト・サセックス州グッドウッドにあるロールス・ロイス・モーター・カーズの本社および製造工場では2,500名の熟練した男女が働いており、世界で唯一、当社の極めて上質な自動車を手作業で製造しています。