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東京工芸大学(学長:吉野弘章、所在地:神奈川県厚木市)は創立100周年を記念して、2022年12月12日(月)~2023年3月10日(金)まで、企画展「色を記録する展」を色の国際科学芸術研究センター「カラボギャラリー」で開催する。この企画展は、カラー写真やカラー映像の色再現に用いられる「三色分解撮影」をテーマとしたもの。展示作品は、写真教育をルーツに持つ同大が所蔵する写真資料を活用して展示される。
「色を記録する展」は、2023年に迎える東京工芸大学創立100周年を記念し、同大の創立の祖である六代杉浦六右衞門が創業した小西本店(のちに小西六本店、現在のコニカミノルタ株式会社)がカラー写真・映画を独自の技術で実現した「三色分解撮影」をテーマとした内容で開催する。
同企画展では、小西六本店の製造部門・六櫻社の技師長で、後に同大で教授を務めた江頭春樹氏が開発した「さくら發色轉現紙」による昭和15年(1940)頃のカラープリント及び「さくら三色用フヰルム」によるネガフィルムの実物を展示。また、1950年代に小西六写真工業株式会社(現在のコニカミノルタ株式会社)が開発した三色分解撮影のカラー映画システム「コニカラー」で撮影された初期の映画作品「かわいい魚屋さん」(国立フィルムアーカイブ所蔵)もあわせて鑑賞することができる。そのほか、当時の撮影機材や天然色印画作成の手引書などの文献資料も含め、同大の所蔵する江頭教授の研究資料から、知られざる戦前の天然色写真の実力を確かめる機会となる。
この企画展は、東京工芸大学色の国際科学芸術研究センター「カラボギャラリー」が主催するもの。カラボギャラリーによる企画展は2017年からこれまでに9回開催されており、今回が10回目となる。なお、同企画展は、文化庁「令和4年度 大学における文化芸術推進事業」に採択された「アート&テクノロジーマネジメントにおける高度な理論及び実践力を持った工芸融合人材の育成」事業の一環ともなる。
これらの展示作品を通じ、80年余りを経過してもなお良好な色彩を保つ六櫻社式天然色印画の仕組みについて学ぶことで、東京工芸大学の建学の精神への理解が深まる内容となっている。
企画展の概要は下記のとおり。
◆カラボギャラリー第10回企画展「色を記録する展」
【会 期】 2022年12月12日(月)~2023年3月10日(金)
【開 館】 月曜日~金曜日 12:00~17:00 (休館日:土曜日・日曜日・祝日)
【入場料】 無料
【会 場】 カラボギャラリー(神奈川県厚木市飯山南5-45-1 東京工芸大学厚木キャンパス12号館2階)
【主 催】 東京工芸大学 色の国際科学芸術研究センター
【ディレクター】矢島 仁(芸術学部映像学科准教授)
【URL】
https://collab.t-kougei.ac.jp/10th-exhibition/
◆「色の国際科学芸術研究センター」「カラボギャラリー」とは
色の国際科学芸術研究センターは東京工芸大学の「研究センター」として、「色」をテーマに同大の特長である工学部・芸術学部教員の共同研究・制作の成果を生み出している。
カラボギャラリーは、色の国際科学芸術研究センターが運営する国内初の「色」をテーマとした常設ギャラリー。アート作品を通じて「色」の科学的・芸術的な面白さや奥深さを体験することができる。
■令和4年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業
文化庁は、多彩な芸術文化活動を支える高度な専門性を有したアートマネジメント(文化芸術経営)人材の養成を推進するため、芸術系大学等による実践的なカリキュラムの開発・実施を支援し、開発されたプログラムを広く周知・普及させることを目的として「大学における文化芸術推進事業」を行っている。
【URL】
https://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/shinshin/daigaku/
■東京工芸大学
1923年に日本で初めての写真専門の高等教育機関「小西寫眞専門学校」として創立。小西寫眞専門学校は、写真材料商小西本店(のちの小西六本店、現在のコニカミノルタ株式会社)創始者の六代杉浦六右衞門の遺志を後継した小西六本店代表の七代杉浦六右衞門が創設した旧制専門学校。当初からテクノロジーとアートを融合した教育・研究を推進し続け、2023年に創立100周年を迎える。
【URL】
https://www.t-kougei.ac.jp/
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人東京工芸大学 総務・企画課 広報担当
TEL:03-5371-2741
メール:university.pr@office.t-kougei.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/