卒業生から寄贈された近現代著名人の書簡を学生が調査・研究し、公開講座で報告します
本学学術情報センター*1(以下、図書館)は、卒業生から著名人の書簡コレクションの寄贈を受けました。このコレクションの点数はおよそ200点に及び、日本近代の歌壇を代表する与謝野晶子が1927(昭和2)年に投函した出版社に資金の相談をする書簡をはじめ、島崎藤村、棟方志功、横山大観、新渡戸稲造、犬養毅など、さまざまな分野の著名人の書簡が確認されています。
庄司達也教授と庄司ゼミの学生は、寄贈された書簡コレクションを調査・研究し、撮影を行うと同時に、本コレクションの目録を作成しました。この過程で学生は、なかなか触れることのない崩し字を一つ一つ読み、さまざまな角度から1つの書簡の事実について解明するという貴重な体験をすることができました。
寄贈された書簡コレクションの見所を紹介する機会として、本学が一般向けに開講しているエクステンション講座で、これまでの調査・研究の成果の中間報告を行う「近現代著名人の書簡を読む」と題した講演会を開催します。講演会では、庄司達也教授からコレクションの概要を説明するほか、実際に調査・研究を行った学生からの事例報告も行います。
【エクステンション講座の概要】
名 称:近現代著名人の書簡を読む
開催日時:令和4年11月29日(火)13時15分~16時
場 所:横浜市立大学金沢八景キャンパス
内 容:横浜市立大学卒業生から寄贈を受けた近現代の著名人の書簡について、コレクションの
概要や主な書簡の見所の解説、また学生が調査・研究を行った内容を、学生自らが撮影
した画像と共に報告します。
【寄附・寄贈の募集】
横浜市立大学学術情報センターでは、本学の研究・教育等に役立つ資料のご寄贈を学内外から受け付けています。また、学修・研究環境の整備、及び所蔵する国指定の重要文化財「新古今和歌集竟宴倭歌」を含む江戸時代以前の貴重書の適切な保全環境整備等のため、図書館支援を目的とした寄附も募集しています。
貴重書の保存庫 新古今和歌集竟宴倭歌
参考
*1 横浜市立大学学術情報センター
横浜市立大学の図書館である学術情報センターでは、約90万冊の図書・2万誌を越える学術雑誌を所蔵。江戸・明治期以前の貴重資料のほか、日本国内の各地方の歴史等をまとめた「地方史」や、「社史・団体史」等のコレクション群を所蔵し、地域の方にも広く利用されている。